金曜日とお仕事

最近二人暮らしをやめて、実家暮らしになった。
この変化はあまりに大きくて、寂しさとか想像できる範囲を超えて新しい発見がある。

まず挙げるとするなら、感情の起伏がかなり激しくなった。
二人暮らしの時には高い高い堰が聳え立っていたのに、今では半分くらい欠けている。
会社からの帰り道でも、熱唱してても突然音楽を聴きたくなくなったりする。(朝は低血圧でぼけぼけしているので基本ローテンション)
他の人がいる時は極力見せないようにしているが、心や頭が目まぐるしく動いている感覚。
普通なら、今の気持ちや考えが出るところで終わるけれども、それはどこからきているのか、この言葉はその感情には似合わないな他の言葉ないかな……
連想ゲームが止まらない。
最終的には音楽とか散歩中のセミとか、気を引くものが現れることで消える。
欲求も素直に出てくるようになったし、それを素直に受け取るようになった。
二人暮らしのちょっとは制御しないとなと思っていた感情が爆発して散り散りになってしまっている。
今日なんて夕飯前なのに揚げ鳥を買ってしまった。
映画も借りたのにみる気分になれなくてそのまま返すこともある。
でもこれが一番楽だからいっかと開き直っている。

原因としては、考えや気持ちを発散する場が少なくなったからかもしれない。
最近では、アシスタントの40代お姉さんに話しかける回数も増えた気がする。
前日に髪の毛の話をしていて、次の日何年かぶりに上お団子縛りの可愛らしい姿を見せてくれてほっこりしたりしていた。
あとは散歩したりして感情を巡らせたり色々考えたり。
こういう日常で心を満たしている。

この感情の振れ幅のせいで、最近少し仕事が疎かになってきた。
前までは立てたスケジュール通りに動けていたが、眠いときとか負の気持ちが出るとき、スケジュールが狂うようになってきた。
また、仕事以外の考え事が頭を支配することも増えた。
それを他の試験したり、人に話に行ったりして誤魔化している。
幸い開発職で自分で自由にスケジュールを組めるので、気分によってやることを変えることができる。
そこはムラっ気のある僕の性格にうまく合っているし、新しい発見も多くそこそこに楽しい。
ただ今は19時までの残業以外に片道1時間40分の通勤が加わって激重業務と化している。
これは僕のキャパを完全に超えているので、土日どちらか完全な休みを取らなきゃ疲れが取れない。

この仕事量と感情の振れ幅のおかげで、前よりも金曜日を迎えることが幸せになった。
仕事で冴えた頭を残したまま自由を手に入れることができる時間。
少し疲れているけど、それも感情制御のタガを外すのにはちょうどいい。
もう土曜日には少し寝過ぎてぽけぽけしているため、この時間を得られるのは金曜日だけ。
そう思うと、金曜日のうちにやりたいことをやっておきたい気持ちになる。
夜更かしも少々許せてしまう。
昨日も勢いでここまで書いてしまっている。
やっぱり金曜の夜はいい時間。

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