0507

 GWが空けた。今日も早速、昼から面接のために都心を行脚した。また分刻みの面接をはしごする日々が始まるけれど、先日の六連の興奮を思い出せば乗り切れる、そんな気もする。早混に入って初めて客席から眺めたその舞台は、めちゃくちゃ上手いわけではないけれど、なんだか輝いていた。面接の合間にたびたび練習へ顔を出す中で垣間見えていた歌の数々が、ようやく実体を持って聴衆に届けられるのを見届けて、なんとなく自分の居場所を再確認したような気さえする。帆を上げよ、高く――そんな曲の名の通り、新年度が高らかに始まった。

 六連は乗れなかったけれど、この分なら六月の演奏会までには就活にもケリがつくような気がする。気分も新たに、またあの学生会館B101の重い戸を開けられる日がきっとすぐに来る。明日も一日頑張ろう。あの気楽な日常とか輝かしいステージに戻るために。

 

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