「仰げば尊し」反省会

こんにちは、はじめまして。
一次創作BLの字書きになりたいちょろ太郎です。
今回は自著の「仰げば尊し」について裏話や反省点を吐き出していきたいと思います!

作品はムーンライトノベルズとエブリスタにあげていますので、未読の方は暇つぶしに是非〜!
ここから先はネタバレを含みます!
https://novel18.syosetu.com/n0854ij/

お話を書いた経緯

商業BLオタク仲間のお友達が「先生✕生徒が読みたい」と話していて、(先生✕生徒か…ええな…)と思ったのがきっかけですね。自分だったらどういう話を書くかな〜とぼんやり考えていたら意外とすぐにお話が浮かんだので具体的に書きたくなった次第でございます。
ちょうどイベント参加に向けて同人誌制作にチャレンジしようとおもっていたので、先生✕生徒で4万字ぐらいで構成を練りました。
友よ、君が望んでいた先生✕生徒になっていただろうか。喜んでもらえたら嬉しいよ…。
当初は1巻完結の予定だったけれど書き始めたら筆がなかなか進まず、コミティアに間に合わせるために全2巻になりました。反省1つ目はこの選択ですね。1巻を作ったときはよかったけど、2巻を書いているときに前の話を直したいのに本にしてあるから直せない(泣)というジレンマに陥りました。絶対に覆せないお話があった上で続きを書くのがしんどくて、何度も諦めたくなりました(笑)書きながら連載している作家さんほんとすごいよ…。
次にお話を書くときは最初にお話の軸がブレない程度の詳細なプロットを作ろうと思いました。

構想について

というわけで実際にお話を考えていったんですが、最初に”こういう話が書きたい”から思い浮かんでキャラクターはそれに合わせて考えました。
その考えていた話がこちら。

『祝 初エッチ♡♡♡』じゃないのよ…まだこの先の苦労を知らない無邪気さが現れてますね。これ見てもらうとわかると思いますが、夏休みまでは結構詳細に書いているんですが、後半の内容が薄いんですよね。そうです、書きたかったのは1巻部分だったんです。でもそれだと同人誌にするには短いし、ハッピーエンドではなかったので、1年かけて二人が付き合うお話にしようと思って後半を付け足しました。結果的に夏までで同人誌1冊にはなったのでそれでENDマークつけても良かったのでは?と思わなくもないですが、いかがだったでしょうか…?

「仰げば尊し」で私が最初に考えていたものは「教師の男は学生時代の恋愛にトラウマのある。自分を好きだという生徒に過去の自分が重なって思わず八つ当たりをしてしまう。しかし生徒と交流を重ねていくうちに生徒を通して気付くこともあり、最終的に過去の自分と和解して前に進む」という内容でした。大枠はこの内容のとおりに書けたかなと思っています。過去のトラウマってなんだろう、こんなことがあったなら生徒にはこういう行動を取らせよう…みたいな感じで話を膨らませていきました。
タイトルについてはTwitterに書いたことが全てですね。タイトル考えるの苦手なんですけど、これはスッと頭に浮かびました。結構気に入ってます。


そしてタイトルにかかる部分なんですけど、このお話の中で書きたいものがありまして…。学生時代にすごい悩んだり辛かったり、大騒動みたいな出来事があったりして、でも大人になってから振り返るとなんであんなに深刻になっていたんだろうって思うようなことってありませんか?若さゆえの無敵感や大胆さ。なのに感じる謎の焦燥感。それ故の過ちや黒歴史だったり…そういう「あの頃は若かったな」という青春ってあるよなーと思いまして、それを教師と生徒を通して描けたらいいなーと思ってました。
何となくこれが裏テーマみたいに自分の中に合ったんですけど、これを盛り込むのはなかなか難しかったですね。多分これを読んでいる人は(どこにそんな要素が…)って思われてますよねーー私も思います…笑
なんとなく、この辺りで表現したかったのカナ!?とか思っていただけたら嬉しいです。

キャラクターについて

ストーリーをある程度考えた後はキャラクターを決めました。今見ると具体的なようで具体的じゃないね…。名前についてはなんとなく口にしてしっくりくるものを探しました。西岡については学校の先生なのでニックネームで呼ばれやすい名前にしたいと思ってました。そして下の名前は望くんに「徹(とおる)さん」って呼ばれるシーンを想像して、なんか奥ゆかしくてええやん…ってなりました。望くんは語感が可愛いという単純な理由です(笑)やっぱり先生×生徒なので先生は男らしく生徒は可愛くみたいなことは思ってました。テンプレが一番萌んのよ…。あと迷いに迷って年齢はなるべく近くにしました。歳の差BLも好きなんだけどねーあんまり離れてると未来のことを考えたときに切なくなっちゃうのよね。あと30代で10代に手を出すってキモいなって…リアルなこと考えちゃった…(笑)望くんが入学した年の新卒ぐらいが、なんか現実味あるかなと思い調節しました。
ストーリーを考えた時にセフレの存在があったので、この時から翔太くんと伊織さんのことは考えていました。伊織さんは物語の中で話を進める上でいいスパイスになればいいなと思っていて、その役割を担えてたかなーと思うんですけど、翔太くんですね…。1巻を書いた時には翔太くんは後に当て馬になってもらおうとおもってたんですよ。でも2巻をいざ書く時にその辺りをやめてしまったので翔太くんがただのスピンオフの匂わせだけになってしまいました(汗)それで樋口先生の執筆コラムですよ…必要以上に登場人物を増やさない(ニュアンス)に当てはまり過ぎてました/(^o^)\この辺りがお話の不自然さとか蛇足感に繋がるよなーと大反省です…でも翔太くんには伊織さんのお話で素敵な男になってもらう予定なので!!

書いてみて

大枠は自分が考えた通りに書けているけれど、西岡の気持ちを書くのが難しかったです……。人って恋愛絡むとずるくなる時ありますよね?付き合えないけど好かれたいとか、二人の関係で楽しい部分だけ得たいとか。そういう人間臭い部分も書きたかったんですよね。でもそういう考えや行動って道理にかなってないじゃないですか。その辺を書きたい反面、普通の思考で考えると行動に違和感を感じてしまい何度も何度も書き直しました。もっと西岡の恋愛に臆病な感じとかうまく表現できたらよかったな…。

自分がうまく書けたと思う部分は読者にはそう思われないかもしれないと思うし、自分がうまく書けなかったところは読者にもそう思われてると思ってしまう。どう足掻いてもネガティブな結論に達してしまうので、もしよければ萌たところなどあれば聞かせてもらえたら私は泣いて喜びます。既に頂いた感想は本当に嬉しくて何度も見返してます!!本当にありがとうございます!

初めて5万字越えのお話を書いてみて、大変だったけど楽しかったです!反省点はあるけど、実は自分では結構気に入ってはいます!でももっとうまく書きたい!この反省は次の作品に活かせればと思います!

ちなみに西岡と望くんのことは色々妄想してたりします。構想の紙に書いてあるおまけは両思い後の小話で、西岡がアキレス腱を切って動けないって望くんに甘えまくって困らせるR18話を実は考えてました(笑)
あと望くんからスマホのGPSを共有してもらうようになったり、望くんのバイトや飲み会には可能な限り迎えに行ったり、望くんの海外留学に仕事辞めてついていったりとかするんだろうな〜〜と溺愛極まれりな西岡を想像してます。西岡は実は愛がとても重い人なんですよね。でも望くんはそれが全部嬉しい人です。漬物石と糠床カップルです。末長く幸せに!

「仰げば尊し」を読んでくださってありがとうございました!少しでも楽しんでいただけていたら嬉しいです!

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