どうしたらChooningは面白くなるのか
Chooningをリリースしてから、もうすぐ二年が経ちます。二年前、100人弱の友人たちと試作品で遊んでいた頃に比べると、本当に多くのユーザーが参加してくれて、日々の投稿を眺める楽しさは格段に上がりました。利用者も毎日増え続けています。ただ、それでも、Webサービス(スマートフォンアプリ)としては今ひとつ盛り上がりに欠けているのが正直なところです。
率直に言って、アプリとして「毎日開くような楽しさ」が提供できていないのだと思います。現在のサービスの雰囲気は、音楽が好きな人たちの熱心な投稿によって支えられています。でも、そこから先に展開されない。僕はこの一年ほど、自分のプロダクトの伸びの弱さに頭を悩ませてきました。
そこで、どうしたらもっと多くの人に楽しんで使ってもらえるのか、みなさんの考えを聞かせてほしいと思い、この記事を書きました。Chooningを利用している人、利用していたけれど使わなくなってしまった人、いずれの立場からもアイデアを提供してくれたら嬉しいです。
欲を言えば、無償で開発を手伝ってくれる奇特な人(特にバックエンドのエンジニア)や開発資金そのものが欲しいのですが、まずはそうした人が参加したいと思える魅力的なプロダクトの未来を描いていこうと思います。
(もちろん、現段階でお手伝いや出資を検討してくれる方は迷わず連絡ください!)
提案・連絡先
Twitter : https://twitter.com/chooning_app (メンションでも、DMでも)
Facebook グループ : https://www.facebook.com/groups/chooning/
E-Mail : helloあっとまーくchooning.app
(ご自身のやりやすい方法でご連絡ください🙂)
素案
さて、アイデアを考えるにしても何らかの取っ掛かりがあった方が考えやすいと思います。そこで、まず素案として、僕がいま考えているChooningのアップデート案を提示してみることにしました。これをたたき台として「どうしたらChooningは面白くなるのか」を一緒に考えてほしいと思います。(もちろん、この素案を無視した発想でも構いません。)
アップデートの方針
① 表示コンテンツの最適化
② 直接的なユーザー増加施策
③ 収益化に向けた準備・実験
④ (サービスの価値観に基づいた)プロフィールページの改善
① 表示コンテンツの最適化
「アプリとして毎日開くような楽しさ」をつくりたい。
現在は「フォローしているユーザー」を通じてコンテンツに接触しているが、もっと直接的な興味関心に基づいて表示するコンテンツを最適化する。
アーティストをフォローする仕組みを追加し、それをコンテンツを配信する仕組みの中心にする
現在、ユーザーはユーザーをフォローし、自分のメインのフィード(タイムライン)はフォローしたユーザーの投稿が表示される仕組みになっています。これを次のように改めます。
ユーザーは基本的にアーティストをフォローする。
自分のメインのフィードには、フォローしたアーティストの曲に関する投稿が流れてくる。この時、その投稿の投稿者をフォローしているかどうかに関わらず表示される。
これにより、初めてアプリを使ったユーザーの体験は次のようになります。
アカウントを作成する。
人気のアーティストの中から何人かをフォローすることが求められる。Spotify連携済みであれば、Spotifyで良く聴くアーティストを選択した状態で表示する。
フィードには自分の見知っている(であろう)楽曲の投稿が表示されていることになる。
なお、ユーザーをフォローする仕組みは残しておく。残しておくが、メインの体験ではなく、あくまでも「ユーザーをフォローすること【も】できる」程度に背景化する。
「おすすめフィード」を追加する
「ユーザーが最近Spotifyで聞いた曲」「ユーザーがSpotifyでライクしているアーティスト」などの情報に基づいて表示する投稿を算出し、それらが流れてくるフィードを追加する。
また、このフィードをメインのフィード(アプリを開いたときに最初に表示されるフィード)とする。
② 直接的なユーザー増加施策
プロフィールページ、投稿ページ、アーティストページ、ハッシュタグページ、トラックページをURLでシェアできるようにする
上記のページをURLシェアできるようにする。アプリ未インストールのユーザーがURLを踏んだときの挙動は、二つのフェーズに分けて開発する。
アプリをインストール済みのユーザーがURLを踏んだ場合
アプリが起動し、当該箇所が開く(ディープリンク)
アプリをインストールしていないユーザーがURLを踏んだ場合
第一段階:アプリストア(AppStore or Google Play)に遷移
第二段階:WebApp(ブラウザ版)を用意し、ブラウザから内容の確認ができるようにする
投稿後に、他のSNSにシェアする導線を追加する
発展的な機能として:投稿後、あらかじめ連携済みのSNSから自動的に投稿する(例:Chooning に投稿すると、その内容の冒頭何文字かと投稿へのリンクが Twitter に投稿される、など)
友達にアプリを紹介する導線を追加する
③ 収益化に向けた準備・実験
収益化について尋ねられるたびに「基本的には広告モデルだと思うけど、ユーザー数が10万人以上いないとお話にならないのでいったん放置してます」という返答をしてきました。この考えは今でも変わっていませんが、Chooningに広告を出稿するための装置自体は作りはじめてもいいかもしれない、と思うようになりました。
そこで、ここでは広告配信の仕組みを検討して、かんたんなものは実装してみようと考えています。試しに広告を配信してみたらユーザーからどんな反応があるか、どれくらいの広告効果を発揮するのか、などの実験を始めてみたいです。
投稿を広告する「投稿のブースト」機能を追加する
セルフサーブ型の広告配信システム。ユーザーが自分の投稿について「プロモーションする」機能。
「ブースト」って表現をするといいかなと考えている。
投稿と投稿の間に、30秒以内の動画広告を配信する機能を追加する
管理画面から運営が入稿できるようにする。
広告をどの範囲に提供するか、配信先の指定ができるようにする。
動画から何らかの方法でWebサイトに遷移できるようにする(広告対象のWebサイトを想定)。
その遷移数を計測できるようにする。
レポート画面を作成する
PVの確認、URL遷移数の確認
④ (サービスの価値観に基づいた)プロフィールページの改善
Chooningを二年近く運営しながら、様々なSNSの変化やそれぞれのポジショニング(立ち位置)を考察してきました。Chooningのビジョンに向けて僕が考えているのは、次のようなことです。
人の目を気にする場所ではなく、コンテンツ(音楽)と向き合う場所にしたい
アカウントがどれくらいのアテンション(関心)を集めているかを価値基準としない
アカウントの価値は、自分の興味関心とそのアカウントがどれくらい近いか、とする
こうした価値観を提示し、それを体験的に理解してもらうには、プロフィールページの改修が必要だろうと考えています。
現在、僕が考えている理想的なプロフィールページとは、おおよそ次の2つの特徴を持つものです。
1.どれだけのユーザーのアテンションを集めているか(フォロワー数)は重要ではないと示す
フォロワー数は見えないようにする(本人からも見えないようにする)
そのユーザーが誰にフォローされているか、も見えないようにする(要議論)
ただし、本人だけは「自分が誰にフォローされているか」は確認することができる
フォロー数も見えないようにする
そのユーザーが誰をフォローしているか、も見えないようにする(要議論)
ただし、本人だけは「自分が誰をフォローしているか」は確認することができる
2.重要なのは、そのユーザーが何に興味があるのか、どのような発信をしているのか、であると示す
プロフィールに「好きなアーティスト」を表示できるようにする
フォローしているアーティストから選ぶ形式でもいいかも
フォローしているアーティストからトップ3を選べる、とか
プロフィールに「好きな曲」を表示できるようにする
投稿から「プロフィールに固定」できるようにする(例:Instagram)
素案は以上です。
文責:イワモトユウ(Chooning 代表)
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