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脱・USB Type-A充電

すでに私の手持ちのスマホ、タブレット、ノートPCからUSB Type-B microポートが消えて久しく、ここ数年で全てUSB Type-CかLightningになっています。

情報デバイス以外にも乾電池の充電器、Qi充電器、モバイルバッテリー、オーディオ機器などUSB Type-Cへの移行が進んでいます。

そんな背景もあり、最近自宅のデスク周り整理の一貫でUSB給電をすべてType-C端子のものに統一しました。さらばUSB Type-A。ただしスッキリ感はありません。

というわけでその辺の能書きなどを並べてみます。

メリット:大は小を兼ねる

USB Power Delivery(USB PD)の登場により最大100Wまで給電可能になりました。これは大部分の電子機器を駆動させるのに十分な電力です。

USB PD以前にも様々な規格でUSBで大きな電流を扱われていますが、スペックが段違いです。

USB PD以外の急速充電規格としてはおそらく一番メジャーなQuick Charge(QC)は最大18Wです。現実的には18Wならスマートフォンの充電には困らないスペックですが、大容量モバイルバッテリーは充電時間が掛かりすぎますしノートPCになるとバッテリー残量の延命程度にしかなりません。

逆にUSB PDは従来のUSB規格の機器を充電できます。出張や旅行で携帯する電源アダプタの数は減らしたいですよね。

メリット:裏表問題がない

差込時に裏表を気にしなくていいというのもメリットですが、地味に便利だと感じたのがL字型端子です。裏表があるL字端子は右向きと左向きの2種類の端子を必要に応じて使い分ける必要がありますが、裏表のないType-Cは1つのL字で左右どちらでも対応できます。

デメリット:ポート不足

USB Type-Aの場合10ポート以上あるACアダプタもありますが、Type-C対応ACアダプタの場合はほとんどが1〜2ポートあるいはType-Aと混合といった構成になっています。

これはACアダプタの給電能力の問題が大きいかと思います。仮に18Wx10ポートの製品があるとすると合計180Wという怪物ACアダプタになってしまいます。

クラウドファンディングでは100W前後のUSB PD対応ACアダプタを多く見かけますがType-Cポート数はほとんどが2つです。

結果としてアダプタを何個も準備することになります。

Type-Cケーブル選び

悩ましいのがケーブル選びです。

USB PD規格では最大出力のパターンがあり15W(5V×3A)、27W(9V×3A)、45W(15V×3A)、60W(20V×3A)、100W(20V×5A)のバリエーションがありますが、どのケーブルでも100Wが使えるわけではなくケーブルごとにスペックが異なります。

特に60Wを超えるケーブルは規格上eMarkerと呼ばれるチップが内蔵されています。このeMarker搭載ケーブルは比較的高価になります。

USB PDはあくまで大電流を扱うための規格ですが、これ以外にもUSB 3.1 Gen 2やThunderbolt 3など主にUSB Type-Cケーブルを使って接続する通信規格などがあり、その上出所不明のUSB規格不適合ケーブルの存在などなどUSB Type-Cケーブルの種類は多種多様で、その問題を指摘している記事や様々なケーブルを評価しているページが数多あります。

現状手持ちの機器は13インチMacbook Proが一番電力が必要な機器ですが60Wで足りています。60Wの場合はeMarker未搭載のケーブルで安く済ませることが可能です(あくまで60Wを超えたらeMarker必須なので60Wはセーフなのです)。

とはいえ来たる大電流時代に備えて大は小を兼ねるということで100W対応ケーブルで揃えるようにしています。

以下のケーブルは私が現在も使用しているものです。

レガシー端子対応① Lightning(Apple)

Lightningをレガシーと呼ぶとAppleから怒られそうですね。

個人的にもメインのスマートフォンはiPhoneですし、iPadやサブ機、Mac用キーボードやトラックパッドを含めると8台のLightning機器を持っています。

広く知られていることですがUSB PD対応のLightningケーブルを使った充電は非常に高速です。最近のiPhoneはQi充電に対応しているので充電にケーブルを使わないというスタイルも可能ですが充電速度という点では圧倒的にケーブル充電に劣ります。

こんな記事書いていながら自宅デスクのACアダプタ群から生えてるケーブルの半分はType-C - Lightningケーブルだったりします...

ただ、この種のMFi付きケーブルはお値段が高めです。eMarker付きケーブルよりも高い印象です。Lightningケーブルを接続する機器は100%Apple製でしょうからここはケチってMFiではないケーブルは買わない方がいいと思います。

以下のケーブルは私が現在も使用しているものです。

Lightningとは関係ないですが、AppleつながりでApple Watch充電用。Macbookから充電したい人向けって感じです。(高い…)

レガシー端子対応② USB Micro-B

これもレガシーといっても新機種でもMicro-Bが採用されているケースもあり、また給電にのみUSBを使うというケースなどもあるのでまだまだMicro-B端子は残ると思います。

それだけに対応ケーブルの種類も豊富です。

レガシー端子対応③ USB Mini-B

さすがに新機種に採用されるケースは少ないとは思いますが、製品寿命の長いカテゴリではまだまだ需要があると思います。私の場合は手持ちのアクションカムにMini-Bが多いです。

とはいえ、Type C→Mini Bというケーブルは見当たらないので先ほど紹介したMicro-BのケーブルにMicro-B→Mini-Bの変換ケーブルをつないで使っています。

レガシー端子対応 番外編 USB Type-A

給電に関しては機器側がホストになることはないのでType-Aは特に考慮する必要はありません。(充電用ポートがType-Aになってる機器なんて持ってませんよね?)

見た目両端がType-Aオスのケーブルは存在しますがこれは非常に特殊なケーブルで、機器同士の通信などに使われたりします。

給電用途での両端Type-Aオスのケーブルがあったらそれは規格外ですので使っちゃダメです。ちなみにType-C⇔Type-A(オス)のケーブルや変換アダプタもダメです。普通に売られているのでご注意ください。

私が使っているUSB Type-C対応ACアダプタ

USB PD対応のACアダプタは10種類以上持っているのですが、使用頻度の高いものをご紹介します。

Satechiのアダプタは出張時に使っています。Macbookとスマートフォンやタブレット、スマートウォッチなどの充電がこれで1台で済むので荷物がコンパクトにまとまります。最近ではこの手のアダプタは100W出せるものも出てきているのでいずれは買い換えるつもりです。

正直胡散臭い感じのするACアダプタですが、安さとType-Cポートが3つ(60W共有2ポート+18W 1ポート)という珍しさから2つ買って使っています。最初は60W共有ポートにMacbook ProとiPhoneをつないでいましたがiPhoneを充電しているとMacbookの充電が間に合わなくなることがあったので現在はスマホやタブレットを3台同時に充電する用途で使っています。

コスパのいいシンプルな60Wアダプタです。最近は60Wでもコンパクトなアダプタが増えていますが、家でMacbookを駆動させる分にはこれで十分です。(純正品アダプタをつかえばいいんですけどね)

ご参考になれば幸いです。

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