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限りなく詐欺に近い合法ビジネス

「情報商材を買ってみたけど中身はゴミだった」というのはよくある話です。毎年国民生活センターには被害者からの相談が後を絶ちません。

情報商材とはゴミであり、ゴミであるからこそ情報商材と言っても過言ではないほど質の悪いものだということは世間一般の共通認識です。

今回は「情報商材はなぜゴミなのか」という、とてもシンプルなテーマについて解説していきます。

情報商材ビジネスの本質

結論から言うと情報商材はゴミでいいからゴミなのです。ビジネスの本質を考えれば商材に価値は必要ありません。

その理由は、情報商材ビジネスの本質がねずみ講と同じだからだと考えます。

ねずみ講とは、金銭の受け渡しを目的としたビジネスです。組織に会費を払って加入し、会員を集めて紹介料を受け取ることで儲けを得る仕組みです。新たに組織に加入した会員は同じように会員を集めて無限に会員を増やしていきます。物やサービスを売らなくても会員を増やすだけで儲かる仕組みです。このような商品を介在しない取引は「無限連鎖講の防止に関する法律」により禁止されています。

逆を言えば、商品を介在していれば違法にはならないということになります。ねずみ講スキームに商品を介在させ違法性を排除したビジネスモデル、それが情報商材ビジネス(またはマルチ商法)です。

情報商材の場合、購入者は紹介料(アフィリエイト報酬)を目的とし、ブログなどを介して商材を再販するスキームが一般的です。基本的な仕組みはねずみ講と同じで、購入者が購入者を集めて金銭取引を広げていきます。

商材は取引の媒体としての役割を果たせれば十分です、そこに媒体以外の価値は必要はありません。これが情報商材がゴミである理由です。

「プログラミングで稼げる」などの情報商材の謳い文句をSNSで見たことはありませんか?実際にはプログラミングで稼いでいるのではなく、プログラミングの情報商材を売ってアフィリエイト報酬で稼いでいるということです。なので内容は「Xで稼ぐ」でも「インスタで稼ぐ」でもなんでもいいのです。

この基本的な原理を勘違いして、本当に稼げる方法が書いてあると信じてしまった人が詐欺の被害者となってしまいます。

本当に稼げる方法というのは、情報商材屋の行動を真似することであり、これが情報商材ビジネスの本質です。彼らの言葉を借りると、TTP(徹底的にパクる)といいます。言い換えれば、情報商材を買って稼げるようになるということは自分も情報商材屋になるということになります。

闇金ウシジマくん(31)

いかがだったでしょうか、ねずみ講も情報商材も本質的には同じで金儲けが目的の価値の伴わないビジネスということです。社会的に不要であり害悪であることは言うもでもありませんね。

おわり

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