見出し画像

LAAT 福井Day1ー辿りつくまでのアレコレ

今週寒波が来るらしい。
火曜・水曜・木曜がピークだとか。
ライブは週末。ゆーてもどうにかなるやろ。

関西人らしい知らんけどw精神でなんとなくイケる気がしていた。

1月24日火曜日の朝、いつもより暖かく感じる朝だった。
本当に雪が降るのだろうか。
と、思いながら仕事をしていた。
傍らには西山公園のHPのライブカメラ映像。
お昼までは何てことはなかった。
ー・・・なぁんや、福井も雪降ってないやん。
首尾よくお昼を食べ終え、お昼からの仕事に取り掛かる。
なんだかんだと飛び込みの仕事が入り、少し福井のことを忘れていた頃
FujiiKazeがストーリーズを追加しました
の、文字。
慌ててトイレに駆け込むOL。
ほうほう、リハ?ツアー中にもリハするんや〜へぇ〜
ついでにTwitter徘徊し・・・
んなっ!?
チョーゼツ雪降っとるがな。。。
定時で仕事を終え職場のビルから出ると、大阪でも雪が降っていた。
毎年2月のバレンタイン前後に一度くらい雪は降るが(私調べ)
今年は少し早いらしい。
まぁ、でもどうせ寒いなら雪降った方がテンションあがるよな!!
雪の降らない地域でよく聞きそうなセリフを言い合いながら帰路につく。
家に着くと車に雪がうっすら積もっていて、喜んで手にひと掬い。
ほら、降らない寒さよりは、降った寒さの方がいいやん。

翌朝、25日水曜日。
テレビをつけるとJRが軒並み運休している。
えーーーーーそんなに!?
JR在来線が運休してるなんて、サンダーバードなんて言わんをや。
これは・・・やばいのでは。
少しだけ焦りを感じる火曜日。
でもまだ呑気だった。
だってピーク今日やろ?明日には落ち着くやろー
なんて思っていたのだ。
26日木曜日。
JR在来線はまだ遅れていて、会社遅刻者はまだ減らない。
私の記憶が確かであれば、
サンダーバードは毎日15時頃を最後に運休する日が続いていた。
まぁ予定していた電車より早いものに乗れば着くか。
くらいに考えていた。

呑気に化粧品を新調していた19時

優しい人だから、心配してないかなと心配した19時半。

そのお知らせは突然飛び込んで来た。

JRが金曜夜の寒波を見込んで土曜日朝から電車が動かない可能性を発表したのだ。
この時22時はまわっていた。
土曜日サンダーバードの始発で向かおうと思っていたが、 アテが外れそうだ。
物販番号は自分の予想を遥かに上回る3番だった。
物販予定が発表される前は物販1部に申し込めるかすらわからず、今回のツアーはグッズを諦めるしかないかもしれない、と考えていた。
3番。その番号を見た途端、欲ではなく、この番号を当ててくださったのならば、何が何でも時間通りに辿り着かねば、と思った。
どちらにしても始発出発をするなら、金曜日は早く就寝するに越したことがないと思い、荷物を積める予定だった木曜日。
ご飯を食べて片付けを終える頃にはすっかりやる気が失せ、ま、明日でいっか、なんていつもの悪いクセで思っていた。
頭の中で色んなシミュレーションが頭をものすごいスピードで駆け巡る。
前乗りする?いや、でも明日の仕事は絶対に休めない。午前で最低限の仕事を終え、午後休を認められれば15時までのサンダーバードに乗れれば何とか前乗りできるかもしれない。いや、でも明日の仕事はアシスタントさんからまわってくる伝票を待たねばならない。午前中に回してもらえるか・・・?勤怠は午後休としておいて終わったと同時に早退したとしても、その頃には15時をまわっているかも。そして当日にお休みなんて体調不良以外で申し出たことはない。なんならこのコロナ禍以降、体調が悪いと言いだせずガマンしたこと複数・・・言いだせるのか?(小心者)えとせとら、えとせとら。
最低を想定して準備しておくこと。
考えてもしょうがない。荷物を積めることにした23時。
繁忙期で疲れている夫はいびきをかいて既に寝ていたが、がさごそと何やら準備をはじめたその音で途中で目を覚ました。前乗りするにしてもこの人を納得させねばならない。ホテル代がかかっても、コンサートが開催されてチケット代がパァになったら1番の損失やから!と謎の言い訳をして(そして結果的にそうはしなかったチーム風…さすがすぎて頭が下がります)説得を試みる。
聞いているのか聞いていないのか、そんな大胆なことを私がするとは思っていないとも取れるようななんとも言えない返事。
明日サンダーバードが運休したら1日分の荷物は抜けばいい。
とりあえず困らない程度に詰めた荷物。
荷物は会社には持って行かないことにした。
サンダーバードの最終は21時前。定時に会社を出られれば、一度荷物を取りに帰っても間に合う時間。
ホテルの空室を調べて、サンダーバードの予約を大阪ー鯖江を福井に変更。とりあえず日にちは土曜日のまま。
半分泣きそうな気持ちを抱えて、震えてるんじゃないかと思う不思議な感覚の指先を見てみないふりをして、今は寝るしかない、とベッドに入った2時。

さてさてどうなることやら。

世は明けて、朝が来る。

この日からは遅延が出ていなかったと思う。
ー・・・明日運休するかもしれないJR・・・本気見せたな。
明日運休する可能性を考えれば、今日1日は何としても運転するんじゃないか、と僅かな希望が見えた。
気が気でない就業中。ホテルの空き状況と電車の運行状況を時々確認する。
うんうん、電車は動いてる。ホテルの空き部屋は10室以上。
さらに元々土曜日に泊まるはずだったホテル以外にも福井駅前のホテルは複数空きがある状態。
サンダーバードが動くかわからない以上ホテルは予約できなかった。
やるべきことを終え、定時に会社を飛び出た17時45分。
18時には梅田に辿り着き、はやる気持ちを抑えきれずに走って飛び乗った電車。
今までに見たことのない時間に玄関の扉を開け、昨日詰めた荷物に詰め忘れたもの、今朝使った化粧品なんかを詰めていく。
サンダーバードが途中で立ち往生することも考慮して、お菓子を手荷物に追加。車内が冷えるとも聞いたので、ヒートテックに裏起毛のスウェット(グッズではない)に着替え、いざ出発。
朝には本当に行くかもしれないよ、と夫には伝えてあったので
『サンダーバード動いてるからやっぱり行ってくる。ごめん!』
とLINEを打った。『おう、あとは任せとけ』数時間後に届いた夫からの返事。
こんなに優しいことが言えた人だったろうか。
私は変わった。自分を大切にするために。
言いたいことは言ったし、やりたいことはやるようになった。
そして、それが夫を変えたと思っている。
そんなことを言えば、天邪鬼な夫は、お前のせいでわしが変わるか!と否定するだろうが。

19時を過ぎた頃に梅田に舞い戻り、約1時間ちょっとで舞い戻ったことに不思議な気持ちだった。
電車の時間を確認し、19時半ごろに1本・20時頭に1本。
その次は最終の21時前出発の電車だった。
20時あたまに乗れればよし、と考え梅田に向かう電車の中で前日変更していた大阪ー福井の予約を今日の日付に変更する。
元々予約が埋まっていたので自由席で取得していた。
最悪1本見送れば確実に座れるし、これなら早めにホームに入れそうだと思った。
まだちょっと時間あるんじゃない?と余裕ぶって阪神百貨店のお惣菜コーナーを覗く。
どんな時も食い意地を忘れないとぅえにーとぅえにーすりー。
大きなゴロゴロを抱えたまま人の多い売り場を練り歩くのは気が引けたため、入り口はいってすぐのコンビニデリカに立ち寄った。
阪神百貨店に入るお惣菜屋さんの代表的なお弁当が並んでいるコーナー。
めっちゃ便利やな、とこの時初めて身に染みた。旅する人にはうってつけ。
ガパオライスとカオマンガイの2種盛り弁当をゲット。
コンビニに寄ってお茶とコーヒーを購入。
これでしばらく閉じ込められても大丈夫!
意気揚々とホームにたどり着くと、見送ったはずの電車がまだ到着していなかったことを知る。
遅れている電車を待つ間、これはとりあえず福井には辿り着けそうと思ってホテルの予約をホームでいれ、30分遅れて到着した電車に乗り込みようやく一安心。
Twitterでは無事辿り着けますように、と有難いお言葉が。泣けるわ。
朝から、大丈夫と冷静に思う気持ちと、やれることをやっても辿り着けない可能性を考え不安になる気持ちと。交互にやってきては、少し不安が勝っていたけれど。
電車に乗り込んだことで、自分のやれることはやったし、何なら始発出発からの土曜日物販⇄ホテルの往復を考えていたことを思えば、時間の融通がかなり効くようになった。
やった。
やってやった。
意外とずっと冷静に判断してた。
サンダーバードは動くのか、ホテルは空きがあるのか。
家と大阪駅までの往復時間に、荷物の準備。
ひとり旅なんてほとんどしたことがなくて、遠征も今回が初めて。
運命っぽい言い方をするのはあまり好きではないけれど、2022年の夏から、東京の兄の家に滞在させてもらいながらひとりで東京観光したり、秋には念願の里庄町に訪れたり。
冬には夫との金沢旅行で特急券のネット予約できるようサービス登録。
この時の経験がなければ、こんなに冷静に判断できたかはわからない。
いや、やればできる精神でやってた可能性が高いけどw
乗り込んだサンダーバードが京都駅に着く。
自由席はそこそこ満席になっていたかもしれない。
私の隣の空席に、いいですか?と女性が乗ってこられた。
手にはヘンレコトート。私もヘンレコトートを座席上の荷物置きにおいていた。普段は人見知りを発動して、気軽に声をかけることができないのだが、このまま一緒に荷物を上に置くとわからなくなるといけないな、と思ったので咄嗟にこう声をかけた
「ライブですか?」
女性はびっくりしたように見えた。
いや、怖いよねw声のかけかた間違ってるw
言い訳をするように、言葉を重ねた。
「私も同じバック、上に置いていて。」
そう告げて荷物置きを指差した。それで女性が意味を察してくださった。
お互い、急遽前乗りを決めてきた同志だった。
最終的に90分以上遅れた車中の中、ぽつりぽつりとお話しをさせてもらった。
同日のライブに参加予定なこと。席が近そうなこと。仕事を終えて急遽向かって、この電車に乗っていること。
京都駅のお弁当は何も残っていなかったとおっしゃったので、閉じ込められた時用に持参していたじゃがぽっくるを差し上げた。あと、手作りしていたお土産セット。この旅で初めて差し出したお土産になった。
少しのものばかりだけど、とっても喜んでくださって。
心細さが消えた気がした。同じ車両にはI AM YOUスウェットやトートバッグを持った同志が他にも乗っていた。こんな時間の電車なので、これはただの想像だけど、みんな急遽前乗りを決めた仲間じゃないかなって。

なんとしてでも辿り着こうとする
狂気にも似た
みんなの熱量(愛)感じてて欲しい

前述Twitterより

思い返せば、今までになく沢山の出会いがある旅だった。
行く前からライブに訪れる私たちのために情報発信、除雪をしてくださる地元の方。レキシ好きな私としては、鯖江を訪れられることも嬉しかった。
いつもやり取りしてくださっているフォロワーさんにもお会いできた。
初めまして、で新たに繋がったフォロワーさんも。
行きの特急で隣になった女性は、ライブ会場で私を探してくれて、お礼に、とお菓子をくれた。
帰りの特急を待つ間、お土産あまってるけど誰かいませんか、と呟くと近くにいらしたフォロワーさんと奇跡のニアミスをした(日曜のライブ参加で、鯖江に向かう普通列車が満員。人と人との頭越しに手を振り合うという、謎状況。旧知の友達かのような錯覚w)し、
その後乗り込んだ指定席の特急には、今からライブに行くので鯖江で降ります、という方と隣合わせた。
短いひと駅を楽しく会話させてもらって、お土産を手渡した。
最後の最後まで出会いに満ちていた。

帰りの車中はそれはそれは寂しい気持ちでいっぱいだった。
行きは通れなかった湖西線を通るルートで大阪へ向かう。
が、またもや私が乗ったサンダーバードからスピードが出せず遅れはじめた。

12月から楽しみに楽しみに待っていた今回のツアー。
ライブ以外で1本書いてしまうほど、色んなことがあった。
大変だったけど、基本的には笑っていた気がする。
助け合ったり、励まし合ったり、心配してもらったり。
色んな人を身近に感じたし、紛れもなく仲間で、同志やったな。あれは。
ライブが素晴らしかったのは後述するけれど、それだけでは得られなかったものがたくさんあったので。
結果論でしかなく、それも、参加できなかった人たちがいた以上、
全てに感謝することはできないのかもしれないけれど
私にとっては忘れられない旅になった。
開催してくれてありがとう。
福井に行かせてくれて、ありがとう。

サンドーム福井 帰りの車窓から
土曜日の恐竜
日曜日の恐竜(雪の降り方が違う)
ライブ後のcheers
ソースカツ丼とおろし蕎麦のセット確か¥1,000
食べ放題時間無制限¥1,600は破格すぎ
my own grace


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?