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地元で起業日記 第二章 営業と俺 ⑬

~起業準備から稼げるようになるまで~
僕は現在38歳で奥様と4歳の息子の3人家族。これから不確実な時代の中でも自分の力で稼げるようになりたいと地元で起業を目指している。起業準備中の今、なぜ僕がサラリーマンを辞めて地元で起業を目指したのかを過去を振り返りながら書いておこうと思う。そして起業前のリアルな試行錯誤を2週間毎に更新して、稼げるようになるまでの出来事や様子を書き留めておこうと思う。いつか僕と同じ様に自分の力で人生を歩もうとしている人に、少しでものお役立てば嬉しいと思う。早く稼げるようにならなければという焦りは勿論あるけれど、方向性を間違わない為に自分のrootsと向き合う事も大切。まず1年間を目標に更新していきます。
第一章 商売と僕
①母の手伝いから
②遊び場だった製材工場
③配達と地域の繋がり
④恩師との出会い
⑤木の自由研究
⑥おじちゃんおばちゃんが誇らしげに見えた
⑦身近にいる素敵な人に磨かれた美意識


第二章 営業と俺
⑧大学を卒業して営業会社に
⑨「ダイレクトセールス」ってこういう事なんだ(会えなきゃ始まらない)
⑩反響案件はいりません!
⑪24時間いつでも電話して良い上司
⑫尊敬する社長との出会い
⑬営業成績が上がる一方で
⑭メンタルダウン

第三章 副業と私 7回予定
第四章 起業 7回予定

【⑬営業成績が上がる一方で】
3年目の後半から安定して成績が上がるようになった。フランクベドガーの真っ赤な本「私はこうして全米No,1の営業マンになった」をバッグに入れて繰り返し読みながら、まるで自分にベドガーが同行してくれているかの様に思い込ませて、新規開拓に打ち込んだ。そして自分のお客様は徹底してフォローした。20代の若造が、普通どんなに背伸びしても到底会えないような大企業の経営者と直接話が出来る。俺にとってこんなに嬉しい事はなかった。田舎の方でゆっくり時間をくれる経営者もいたが、都内の大企業経営者や第一線で戦っている中小企業経営者はそうはいかない。不必要は時間は一切作らない。OBフォローだったとしても、簡単にAPOは切らせてもらえないのだ。そんな中でコイツだったらまた時間を作ってやろうと思ってもらうには、熱量が必要だった。俺は社長と一対一で向き合った時は、必ずこの質問をすると決めていた。まず忙しい中時間を頂いた事へのお礼の気持ちを精一杯伝える、席に座る合図が出たら、そこで間髪入れずに
「どうしても一つご質問させて頂きたいのですが、社長がこのお仕事を始められたきっかけはお有りですか?」そしてメモを取り出し、興味津々に社長を見つめる。社会に飛び出して3年も経たない俺が、経験豊富な経営に出来ることは、本音で正直に質問する事だと思っていた。かっこつけたって直ぐにバレる。

忙しいと言われていた社長でも創業当時の事は、不思議と話をしてくれた。苦労話も聞かせてくれた。そこで分かった事は、活躍されている経営者ほど時間を自由に使っているという事。「忙しい」はうわべで、より面白い時間を優先する。もし本当に次の予定がある場合は、次回のアポイントを切らせてくれた。1秒たりとも無駄にしたくないと本気で思っていた俺は、次の質問を準備していく。きっと目はキラキラだったと思う(笑)。創業当時の話から、趣味、誕生日、家族の事、家族の誕生日、奥様子供の好きな事など、自然の流れで家族のライフスタイルまでを伺う。社長自身に興味を持つ事でプライベートまで話をしてくれた。真剣に話をしていると2、3時間はあっという間で、営業という仕事を通り越して、一対一で本音で話が出来るこの時間がたまらなく好きだった。(今思えば自分が一度きりの人生で、何が出来るのかを見つけるきっかけを渇望していたのかもしれない。)
そういえば、こんな事もあった。
会社は厳しい管理営業だったので細かい報告ルールがある。その一つにインアウト電話というのがあって、顧客に会う直前と直後に上司に報告をする。訪問毎に成果が求められる状況下で、何件紹介をもらえたかを必ず報告するのだ。あまりに長い時間報告電話が無いので上司が「あいつは本当に顧客訪問しているのか?何処かでさぼってやがる!」と電話をして来る事があった。2時間も過ぎると胸の中の携帯が鳴り始める。夢中で話を聞いている俺は電話は無視しする。何度も鳴る、無視し続ける。暫くすると今度は上司から、訪問先に電話が入る。社長室の内線電話が鳴って目の前に座る社長が受話器を取って、「御社の山口君は目の前にいますよ!」っと。(笑)
そんな本気の時間の積み重ねから、紹介営業が上手く行くようになっていた。4年目には東京支社でトップを取り、全社社長賞をもらった。給料も一気に上がり、欲しい物を買い、ブランド物を身に付け、彼女も出来て、生活も派手になった。順風満帆・・・。

ところが何か見失っていくような、危うさや脆さのような感情が芽生えていた。自分の人生はこのままで良いのか、尊敬する経営者とは何かが違う…。そんな違和感に苦しみを感じ始めていた。

【現在】2023年12月24日~2024年1月6日
起業に向けての2週間の取組
・地元で注文を頂いていたフェンス用の柱を40本納品をした。
・同じくフェンス用の板材を260本プレーナー仕上げをした。
・地元で販売している無人薪の販売が順調。(とてもありがたい。)
・12月31日テレビ朝日での「木の酒」特集に出させてもらった。スーパーJチャンネル!
・2024年事業計画を作成
・ホームページ打合せをしている
・製材賃挽きと歯研ぎをした
・建築見積の減額案と見積修正をしている。(年末年始休みで業者打合せに時間がかかる)

次回は1月20日「⑭メンタルダウン」を更新します。

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