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ありがとう


20年間私は家族と一緒に暮らしてきた。
この夏、コロナ陽性の判定を受けて、家族の優しさとありがたみをひしひしと感じた。

私は普段、改まって○○してくれてありがとうと伝えることが少ない。ティッシュ取って、ありがとう。そういう些細な会話はあっても改めていつもご飯作ってくれてありがとうとか掃除洗濯してくれてありがとう、働いてきてくれてありがとうとか言うことはほぼない。
かろうじて、母の日や父の日、誕生日、そういう特別な日に言う時もある程度だ。

そんな中、私がコロナになり、自宅で隔離期間が始まった。両親は怒りもせず、私の面倒を見てくれた。1日3食、フルーツもある日もあった。普段よりも栄養があるそういう食事を用意してくれたり、お茶がきれてないかとか暑くないかとか様子を適度に確認してくれたりとたくさん面倒をみてくれた。私が使った場所はすぐに消毒してくれたりと自分たちがかからないためにも努力してくれていた。

陽性判定を受けた時、まず、家族が思い浮かび申し訳ない気持ちでいっぱいだった。療養・隔離期間が終わり、久しぶりに家族で食卓を囲んだ。
ああ、嬉しいな。ありがたいな。とすごく感じた。
もし、自分が両親の立場になった時、同じことを同じだけ返せる自信が無い。
そう思った時に、今思った感謝の気持ちは伝えなければならないと思った。

ありがとう。

いつも改まって言わないから、とても照れくさくて、なんだか恥ずかしかった。

それでも、この気持ちは伝えるべきだった。

普段素直に言えない「ありがとう」は、思った時に伝えることが大切だなと改めて感じた。

ありがとう。

ただ一言でいいのだ。
照れくさいけど伝えてみよう。

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