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平日常設展

お酒を飲まないので、物忌が明けても繁華街に行こうという気は起きない。

でも博物館や美術館にはしばらく行っていないので、はやく行きたいなとは思う。展示されているものに対して、何かしらの素養があるわけではない。特に何が見たいというものでもないのだが、とにかくあの空間に身を置きたいという欲望はある。

空間が好きなので、特別展より常設展の方が好きだ。うまく仕事が調整できた時は、すっぱり休みを取って、どこか美術館や博物館に行く。京阪神地域に住んでいると、選択肢が多いので助かる。そして東京よりも、ずっと人が少ないのも助かる。(それにしても東京の美術館や博物館の、平日の人の多さはなんなのだろう?)

展示スペースの中で、ぐるりを周囲を見渡すと、展示品のほうが人間よりも多い時がある。彫像や立体展示の博物館などは、展示品に自分が見られているような、存在の力関係が逆転した気がして、「うぅ・・」と唸って後ずさりしたりする。ちょっとドキドキして楽しい。あぁ・・早く開館してくれないだろうか。


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