大丈夫じゃなかった事なんて無い

「ほんとに大丈夫かな？」と不安になるのが得意だ。

最悪の場合を想定するので、仕事ではそれが価値を持ったりするときもあるが、個人的には身が持たないと思うときもある。

よくそれだけまだ起きてもいない事を心配できるなと思うが、気がつけばあれこれとシミュレーションをし、勝手に不安になって落ち込んでいる。ここ数年はちょっと冷静になって、いままでの半生について、心配のコストパフォーマンスについて考えることが多い。

「心配のコスパ」という言葉があるのかどうかわからないが、心配や不安というのはそれだけでエネルギーを消費するので、そのぶん、得られたものや、失うことを防げたものがあるはずだ。使ったエネルギーの分だけ、幸せが上積みされただろうか。と、よくよく考えれば考えるほど、そんな事はまったくない。

心配しようがどうしようが、幸せにはなれているし、心配した事で回避できた不幸もあまりない。その場その場で、流れに身を任せていけば必ずどこかに流れ着く。驚くほどになんとでもなる。それが10代の頃にわかっていれば、もう少し楽しかったのかもしれないが、人生は1回しか経験できないので、まぁそれもしょうがない。