見出し画像

【3400字】美容クリニックで教わった薬品・ビタミン剤の選び方

こちらは私が通っているクリニックで配布していた資料と口頭ベースに書いたnoteです。

実践してから3か月以上経ちますが、肌ツヤUPや肌の赤みが消えて脂もかなり減ったので共有させていただきます。

肌の基礎ケアについて

こちらはクリニックで提供されるお薬ベースですが、市販の物でも効果は劣りますが代替可能とのことです。(ワセリンなど)
ヘパリンは市販でも売っているところはありますが、保険が効かないので高いです。

まずは保湿剤


ヘパリン類似物質(ヘパリン)と言う血流を良くする薬です。 保湿維持と痒みを防ぎます。また併せて血流改善の効果で、ぶつけた所の青アザの改善や3ヶ月以内の傷痕の改善にもなります。

血流を増加させるためニキビ・火傷 キズ炎症のある部位に使うと悪化させることがあります。 つまりニキビ・火傷・キズには使わないようにして下さい。

一方、ニキビ痕 火傷痕・キズなどの痕の改善には効果的です。
また粘膜に付くと、 血流を促進するため赤味を増すことがあります。 この血流促進を目的に (ヘルペス以外で) 口唇が荒れている時は是非試してみてください。

硬くなった皮膚には尿素剤

尿素には皮膚を柔らかくする作用があります。 硬くなった肘やかかとや手の甲はもちろん、体のどこにでも使うことが出来ます。
また、 この柔らかくする作用からヘパリン類似物質との併用でキズなどの痕の改善にも効果的です。

さらにビタミン配合軟膏 

ビタミンAとビタミンEを含有するユベラ軟膏が有名です。
ビタミンAでムコ多糖類の新陳代謝を高め、ケラチンの形成を抑制するため、柔らかい肌を創ります。また、ビタミンEで血流を促進させます。

使用例
・肌がカサカサして痒い・・・まずは保湿剤
・硬くなっている箇所が気になる、ひび割れがつらい・・・保湿剤と尿素剤
・ささくれがひどい・・・・ビタミン配合軟膏
・目の下のクマ・・・保湿剤とビオチンの内服
・ケガの痕を消す・・・3ヶ月以内なら保湿剤、 それ以上なら保湿剤と尿素剤

ビタミンの選び方

体に良いビタミン剤が欲しい、綺麗になるビタミン剤が欲しい、などのリ
クエストがよくあります。 しかしビタミン剤も医薬品ですから、それぞれに
効能があり守備範囲があります。

薬をリクエストする時のコツ=具体的に希望を伝えること
✖「綺麗になるビタミン剤が欲しい」 
◎「慢性的に出来る赤味が強いニキビに対するビタミン剤」

といったように疾患・症状を伝えて頂けると処方が適切になります。
ここでは継続的に服用して頂くビタミン剤を中心に効能を説明します。

①トラネキサム酸

しみの第一選択成分です。 予防にはビタミンCです。 ビタミンCは人気のある薬ですが、 あくまでシミの予防薬でしみを消す薬でないことを理解して下さい。

②ハイチオール(Lシステイン)

抗酸化作用の強い薬です。 肌の透明感を出す薬です。 肌がくすんでいる方に有効です。 ハイチオールを飲む時はグルタチオンも併用した方がより効果的です。 ただし、これらはしみそのものを消すものではありません。

③ ビタミンB2 & B6

ニキビの基本的な飲み薬です。 また皮脂の多い方はビタミンE、皮膚にアレルギーのある方はビオチンがお勧めです。

④ビオチン(ビタミンH)

白髪や抜け毛などを気にされている方や皮膚にアレルギーのある方は、ま
ずはビオチンです。

で、 リスクもなく髪の毛 アレルギーなどの皮膚のトラブルにとても有効です。 乾燥や日焼けで荒れ肌にも是非使ってみて下さい。ストレスによる髪のトラブルにはビタミンB5やグリチロンも有効です。

⑤ ビタミンE

抗酸化作用のある薬剤です。 また脂を抑える働きがあります。そのためコレステロールが高い方にも処方します。 皮脂が多い方にもお勧めです。またビタミンEは末梢の循環つまり血の流れを良くするので冷え症やしもやけの方にも処方されています。

⑥ コエンザイムQ10

アンチエイジングの代表的成分です。 抗酸化作用のある薬剤です。また女性ホルモンであるエストロゲンを促進させるイソフラボン誘導体も美肌効果があります。

⑦ 葉酸

造血作用があり、 貧血や肌の衰えに有効です。 また妊娠をしている方、 予定している方にもお勧めです。

⑧ビタミンB12

肩凝りや目の疲れはです。末梢神経の改善薬ですから、鞭打ちなどの際にも治療薬として使われています。

⑨ビタミンB1 (アリナミン)  or ビタミンB15 (リゲイン)

肉体疲労にはこれらを推奨します。 ビタミンB1は食事が不規則な方、ビタミンB15は飲み過ぎの方はもちろんストレスの多い方にもお勧めです。
またストレスが多く、 イライラしたり睡眠の質が良くない方にはGABA
が有効です。

美白のために

美白には「しみをとる」 「透明感を出す」 この2つが大切です

①内服薬
しみにはビタミンC+ トラネキサム酸が主で、透明感にはLシステイン(ハイチオール) +グルタチオンを使います。

②注射・点滴
しみには 「美白注射」 があります。 透明感には 「白玉点滴」 です。

③外用剤
お肌の漂白剤といわれるハイドロキノンを主成分としたものやしみ予防のUVカット成分が配合されているもの。

しみについて


しみとは、加齢や紫外線の影響で、メラニンが皮膚の一ヶ所に集中し、 顔や体に現れる色素沈着のことです。
健康な皮膚は30~45日のサイクルで、 新しい細胞に入れ替わります。

ところが、 紫外線の影響や皮膚の老化により、"メラノサイト"の性質が変わったり増えたりといった原因で、 メラニンが過剰に作られることにより、メラニンの生成と排泄のバランスが崩れます。

そうすると一ヶ所にメラニンが集中して塊ができ、しみとなって肌に残ってしまいます。

【シミ・しわが一般的に出る部位】
■ 目の周り・まぶたの周辺
■ 頬や額
■ 唇の周り

メラニンが分布する表皮の部分は、1カ月~1カ月半のサイクルで入れ替わっていますので、薬剤を使用して色が薄くなるまで早くて3ヶ月、通常は6カ月以上かかります。

気長に肌のお手入れを欠かさず、 薬の服用を続けていくことが重要です。 すぐには効果が認められませんが、 1年後2年後飲んで良かったと思って頂けると思います。

【しみの飲み薬について】

しみの治療にはビタミンCとトラネキサム酸の併用が効果的です。
ビタミンCは人間の体が酸化される (さびる)のを防ぎ、 しみの原因となるメラニンの産生を抑える作用があります。

一方、 トラネキサム酸は皮膚の色素沈着 (メラニンなどの色素が皮膚に残ること)を抑える作用があります。一般的にビタミンCはしみに最も効果があると思われていますが、 これは間違いです。

残念ながらビタミンCだけではシミにはほとんど効果がありません。

ビタミンCにはメラニンの生成を抑える効果はあっても色素沈着を抑える効果はありません。 ビタミンCはあくまで予防薬です。

ビタミンC(原因予防)とトラネキサム酸 (色素沈着抑制)を併用してはじめて、 しみの治療が可能なのです。

【透明感を出す飲み薬について】
肌の透明感を増すためには、 L-システイン (ハイチオール) とグルタチオンを併用します。

グルタチオンは肌色メラニンを活性化させ色を白くさせます。
加えてL-システイン (ハイチオール) はその抗酸化作用と代謝促進作用でより色を白くする効果を上げてくれます。

内服は長期の服用により効果は期待できますが、 即効性はありません。 やはり機械が一番効果的です。 内服・注射・外用・施術機械などを上手に組み合わせて下さい。

【補足】
トラネキサム酸は末梢の血管を収縮させることによりしみの脱落を誘います。風邪の時の喉の腫れや歯茎の出血にも使います。

通常は9ヶ月服用して3ヶ月休薬してください。
休薬は時々血管を休めるためと薬の効きが長期内服により落ちるからです。
但しピルを服用されている方や喫煙される方はこれらも血管を収縮させるので、9ヶ月ではなく6ヶ月服用して3ヶ月休薬してください。

また、心筋梗塞や静脈瘤のある方は服用前に必ずご相談ください。

【美容内服薬の代替サプリメント】



ハイチオールC 第3類医薬品、トランシーノII 第1類医薬品

クリニックになかなか行けない方はドラックストアで揃えましょう。

ユベラ→ビタミンE
シナール→ビタミンC
ビタダン→ビタミンBミックス

上記でほぼ代替が可能となっています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?