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サファリツアーのシステムの変更事項

コロナで観光業に経済的な打撃があったため、現地のサファリツアーに変化が起きています。
特に個人で行く人はややこしいので気を付けてくださいね。

サファリの基本
①ロッジングサファリとキャンピングサファリ

サファリにはロッジに宿泊するロッジングサファリと、キャンプサイトに宿泊するキャンピングサファリ(バジェットツアーともいう)があります。もちろん違いは宿泊設備(場所)と値段。それ以外は同じです。

ケニアはキャンプと言っても大型テントでベッド付き。安めのテンティッドロッジと言う感じです。

②プライベートツアーとシェア型ツアー
サファリツアーには、車を貸切って仲間内だけで行くプライベートツアーと、見知らぬ人と同じ車に乗り合わせて行くシェア型ツアーがあります。
基本的にはシェア型ツアーはキャンプ泊です。

プライベートツアーはお好みの行程で、好きなロッジ(キャンプ)に宿泊でき、他人に邪魔されることなく自由に旅ができます。
シェア型ツアーは日本でいうところのパックツアー。行程は決まっています。

※以上は基本です。シェア型ツアーはケニアとタンザニアでは微妙にシステムが違うし、様々な手があるのですが、今回は分かりやすく基本をお話します。

「サファリの基本」から変化が起きています
①タンザニアの変化
コロナ時は観光客が激減で、シェア型ツアーのお客さんが集まらなくなってしまいました。日本のパックツアーでも「最低催行人数6人」などの記載があるように、最低でも4人以上いないと車はだせません。
そこでタンザニアではシェア型ツアーの車にロッジ泊のお客さんを同乗させ始めました。1台の車にキャンプ泊とロッジ泊が混載する形です。

これは一時ケニアでも、「ロッジに泊まりたいけれど安く行きたいから車はシェアしたい」という人が現れ始め、やっていたのですが、揉め事が増えたためやらなくなりました。

②ケニアの変化
マサイマラNRの入場料が高騰。サファリ料金が爆上がりして、「ロッジに泊まりたいけれど、できるだけ安く行きたい」という人が増えたようです。
そこで一部のサファリ会社ではロッジ泊のシェア型ツアーのアレンジを始めました。車代を他人と割り勘にできるので、ツアー料金が安くなります。
ただしタンザニアと違い、キャンプ泊とロッジ泊は混載せず、ツアーは別々です。

※ロッジ泊のシェア型ツアーは一部のサファリ会社がやっていて、まだ少数派なので、客が集まらないと出発できません。
※ケニアのサファリでロッジ泊とキャンプ泊が混載をしている車は避けましょう

ジョイントツアーについて
シェア型ツアーではコースが決められていますが、できれば自分の好みのサファリをしたいですよね。そこでサファリ会社は他社と協力し合い、多数のツアーを組み合わせることで、客の要望通りの行程を作り上げるのです。つまりツアーの途中で他のツアーの車に乗り換えることがあります。これを現地ではジョイントツアーと呼んでいます。
ドライバーが、
「明日セレンゲティNPに行く人はこの車、マニヤラ湖でゲームドライブする人はあの車に乗ってね」など指示してくれます。
タンザニアのシェア型ツアーではよくやります。

ケニアでも以前はやっていたのですが、近年は客のほとんどがマサイマラNRに集中しているため、複数の国立公園に行けるジョイントツアーはすたれました。
ただし現在マサイマラNRの入場料が爆上がりしたため、マサイマラの滞在を減らしてその分アンボセリNPなど他の国立公園へ行く行程が増えているので、今後ケニアでもジョイントツアーが復活するかもしれません。

ややこしいのですが現地のシェア型ツアーShared Tourで行く方は、よく理解してから申し込んでくださいね。

<マサイマラの入場料とキャンピングサファリ料金>
マサイマラNRの入場料が跳ね上がりしました。
値段が上がる前までのキャンピングサファリの相場は1日$100~$120(移動、宿泊、ゲームドライブ、食事、入場料など全て込み)。
つまりマサイマラ2泊、ナクル湖1泊の3泊4日ツアーなら、$400~$480が相場でした。
しかしマサイマラNRの入場料が$80/24時間から、$200/12時間(日付はまたがない。毎日支払いが必要)に爆上がりしてしまいました。
上記のツアーだとマサイマラNRの入場料2泊で$160だったのが、3日で$600となったのです。
そこで3日目は入場しない(ゲームドライブ無し)で、2日分$400でツアーを組むようになりました。ツアー料金はその差額$240値上がった状態です。

※保護区内に建つロッジに宿泊した場合は、翌10時までに保護区を出ること(つまり10時までゲームドライブが可能)。キャンプサイトは保護区の外です。

マサイマラを除く他の国立公園のキャンピングツアーは今まで通り1日$100~$120が相場ですが、アンボセリNPではキャンプサイトが幾つか閉鎖されたため、安めのロッジを利用しているケースが多いようです。そのため1日$100~$120より高くなっています。

このような理由でケニアではキャンピングサファリが値上がりしていて、一方ロッジングサファリは少しでも値段を下げようと安めのロッジを利用するツアーが増えているため、ロッジングサファリとの差額が以前より縮まっています。

私個人の意見ですが、サファリ代金をケチってキャンピングサファリをするより、ちょっと高くはなりますが、サファリの内容、質が良いロッジングサファリの方が、総合的にはコスパは良いのではないかと思います。

値段を取るか、せっかく来たのだから内容を取るか、お好みで決めてくださいね。


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