アムウェイの「ミーティング」

ミーティングという単語の意味は
ずっと「会議」のことだと思ってた。

その私にハテナマークが降ってきたのは
ディストリビューター登録前だったと思う。

すごい人の話が聞けると言われたのか
面白い話が聞けると言われたのか、
もう覚えてないんだけど、
誘われて、「面倒くさいなぁ」と思いながらも
聞きにいくことにした。

場所は、渋谷にあるアムウェイ本社の
「ミーティングルーム」

私は「ミーティング」という言葉にビックリした。
それが、一方的に話されて聞く講義形式だったからだ。
この世界では、成功した人たちが自分の得意を持ち込みながら
「みんなにもできるよ!」「この知識、使ってみて!」
って話をすることを「ミーティング」と言うのだ。

でも、考えてみてほしい。
例えば、有名な美容室で店長をしていた方から
「仕事を辞めて、今はアムウェイだけでやってるよ。
それは、アムウェイのシャンプーがいかに良いかを
顧客に説明して買わせてたからだよ。」
って言われても、
「ん?私にはできないよ?」ってなります。
商品についての専門的な説明をいただけるのはうれしいけど、
言ってくれているのは良い面だけなので
何かと比較して、相対的、かつ論理的な見極めが
なかなかできないんです。
しかも、ああいう業界は、
「あの人が言っていたんだから、本当だ」
みたいな固定概念が離れない。
「疑う」行為のない思考停止状態ですよね。こわいこわい。
しかも、根拠が小学生か!笑

ということで、私は商品の良さに関しては
自分で確かめていきながら買うことにしました。


もう一つ驚いたのは、参加費徴収だった。
だいたいのものは、一回1,000〜2,000円。
先方は「こんなすごい話を、この値段で聞けるなんてないよ」
って言うんだけど、何も知らずについてきて、
「はい、参加費払って」って言われたから、
まずそれに驚く。
今だったら予測もつくんだけど、当時は本当に無知で、
断れない草食系だったので。


初めて聞きに行った話は「権利収入」についての話。
これも無知だったので、私としては勉強になったと思っている。
お金を払った甲斐が少しでもあったので、良かった。
ちなみに、話してくれた人がイケメンだったんだけど、
なぜか、この業界の人って、イケイケな感じを出す人が多い。
バブリーな感じがして、個人的には、あまり好きではない。
品がないような、ね。

その後、色々な業界の人の話を聞きに行って、勉強になることもあったけど、ある時から「もういいや」と思った。

それは、単純に「お金を払って話を聞きに行くこと」に違和感を覚えたから。
端的に言えば、バカバカしくなってきたということ。
お金の循環を考えたときに、
あー、結局 成功者がまたこのミーティングで稼いでるわけか
ってなると、行く気が一気に失せました。

あとは、「モチベーションを上げる」という目的で話を聞きに言っている人の気も知れないし、超真剣に話を聞いている人の気も知れない。正直、気持ち悪い。


そんなこんなで、いいことも知れるんだけど、
ミーティングという名の講演会で2次稼ぎの場があるのは確かかな。
まぁ、会社の理念があるから
それに影響されているだけなのだと思うのだけど。
おもしろいよね、自分の勤めている企業の理念なんて意識しない人がさ、
自分が社員なわけではない会社の理念に共感して動いてるんだもんね。
不思議。

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