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リアルからの学び
人気だった『図書館戦争』シリーズ
1作目はDVDで観たのだけど
面白かったので
映画化された2作目を映画館で観た。
しかし、そのときは
安保法案をめぐって
日本中が騒がしくなっているとき。
たぶん、私の中ではそれが関係していて
1作目を観たあとのワクワク感なんか どっか行ってしまい、2作目の映画を観ていても面白くなかった。
「これじゃ、ただの戦闘モノの映画じゃん」
そう思って、迫力ある戦闘シーンに、ただただ恐怖感だけを覚えたからだ。
冷静にみれば、銃を持って撃ち合っているだけなのだから。
アレを映画館で観て、音とか振動とか感じて、恐怖感を持たない人も怖い。
ネタバレになってしまうかもしれないが、
「もう武力で争うのはやめよう」という考えから、図書隊を解散させようとしている松坂桃李演じる手塚(兄)の考えの方がマトモだと思った。
観ていて残念になってきたので
ストーリーのオチなど
詳しいことは覚えてない。
ストーリーの前提となる社会構造や
「本」を守るための話としては面白いんだけど、
よりリアルな形でそれを創り上げてしまうと
ゲームも映画も、人間の感覚や想像性を麻痺させてしまうんだと思う。
芸術ってのは、
物事の真理や人間本来の姿を表すものなんじゃないだろうか。
それが、エンターテイメントになってしまっているから、どっかで間違ってしまう。
そのことに、やっと気づくことができたけど、30年もかけなくちゃ分からないことなのか?
いくら教育の中で伝えたって、
感性や想像性がなければ届かないことが、
世の中にはたくさんあるということだ。
やはり、リアルな形での「体感・実感」というところからの学びは、とても大切なんだと感じている。もしかしたら自分の中で、一番核になってくるものかもしれない。
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