「血は苦手なので今日もいちごミルクって言いましたよね?!」第一話、「美少女吸血鬼はメイドに叱られたい」

AIイラストくんで作成した吸血鬼のイラストから始まった妄想クソラノベです。
NEXTNFTにて販売中ですがその無料部分を公開します。

第一話、「美少女吸血鬼はメイドに叱られたい」

主「 ナディア・イオネスク」はイラついていた。

何十年何百年と時を経ても朽ちることなく手入れの行き届いた住まい、広い寝室、豪華だがケレン味のない内装と調度品に囲まれ今朝も至福の目覚めを迎える・・・はずであった。

毎朝7時ちょうどに寝室に起こしにくるメイドの 紗姫がやってこない。

「いや、起きてんじゃね?」という問題ではない。
ナディアは紗姫に起こされたいのだ。

いつもの事だが、毎朝紗姫がやってくる前からナディアは目を覚ましている。
自分で起きて朝の準備くらい余裕でできる。
そう、私はできる子!
だがそんな姿を紗姫に見せたくないのだ。

『紗希ぃ〜!おフトゥンから出られなぃ〜!』
『まぁ!主様ったら、いつまで経ってもお子様が抜けませんわね、この紗姫が起こして差し上げます・・・どうしてもらいたいんですか?』
『ん〜もう!わかっているだろう?おはようございますのchuだよぉ』
『仕方ありませんね・・・今日だけですよ・・・』
『紗姫・・・』
『かわいい主様・・・』
『名前で・・・呼んで?』
『私の・・・ナディ・・・』

「朝から気持ち悪い声を出さないでいただけますか?!」

扉の前でメイドの紗姫が呆れた顔(というより主を憐れむような冷たい視線である)でナディアを睨みつける。

現在HEXANFTにて抽選販売中です

https://nft.hexanft.com/nft/issue/bRdK3mwr

ここから先は

2,740字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?