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44歳のジョングクと結婚したい

オタクっていう生き物は軽率に推しと結婚したがる。
もちろん例に漏れず、私もそのオタクの一人だ。

これとか


これとか


これとか

こんなん見たあとの第一声が「あ〜〜〜ジョングクと結婚して〜〜〜」以外の何があるって言うんだろう。
それはもう名付ければ“オタク反射”とでも言うべき、自然なオタクの反応だ。

でも一旦冷静になって考えてみよう。
「私は今の生活を壊してまで本当にジョングクと結婚したいのか?」と。
残念ながら答えは「NO」だ。

私は既に、病める時も健やかなる時も生涯を共にしようという誓いをした夫がいる。
そして幸せなことに、私の命をいくつかけても足りないくらい、愛しくて大切な小さな守るべき2つの命と共に生活している。

だからまぁ今の私の生活でジョングクと結婚する可能性は、一妻多夫制にならない限りはゼロとしか言えないんだけど、
じゃあ私の人生、どこかのタイミングでジョングクと出会っていたら結婚できたのだろうか。

私が夫と結婚したのは26歳の時だ。
そしてジョングクとは9歳の歳の差がある。

もし、万万万万万が一、夫と結婚する前にジョングクと出会ってしまったらどうなっていただろう。

ちょこちっぷ氏26歳
ジョングク氏17歳

この時点でもう犯罪の匂いがプンプンする。
でもそんなこと言ってたら妄想というのは成り立たない。
だから一旦犯罪の概念は捨ててほしい。

これとか


これとか


これとか

いや〜〜〜結婚したい。(オタク反射)

でも再度冷静になって考えてみよう。
私は今の24歳のジョングクが好きだから、この17歳のジョングクに対しても結婚したいって思ってるだけじゃない?

もし私が26歳の時、具体的に言うと、彼氏(現旦那)と同棲して、それなりにやりがいのある仕事をして、まとまった休みには友達と旅行に行く、そんな生活の中でこの17歳のジョングクと出会っていたら結婚を考えただろうか?
残念ながら、この答えも「NO」だ。

だってこんなにかっこよくてもまだ17歳だから。
年齢の問題だけじゃない。
韓国でデビューしたばかりのアイドルグループの一員である彼との恋愛と、26歳当時の私の生活を天秤にかけたら、私は26歳の自分の生活を選んだに違いない。

うーん、じゃあ今の旦那と出会う前だったら?

ちょこちっぷ氏21歳
ジョングク氏12歳

これはもうね、妄想だからとか言ってられないくらい犯罪でしょう。
残念ながら、考えるまでもなく答えは「NO」です。
9歳という歳の差は、残酷だ。

つまるところ、いくら過去に戻ろうとも私の人生の中でジョングクと結婚できた可能性はまずないと言い切れる。

だがしかし希望を捨てたわけではない。
ありがたいことに、私には未来がある。
子どもたちが大人になって、私が何かしらの理由で夫と離れることになって、独り身だとしたら。

ちょこちっぷ氏53歳
ジョングク氏44歳

(ていうかジョングクって20年後でもまだ44歳なの?ひえーーー)

   〜〜突然始まる妄想劇場〜〜

独り身になったちょこちっぷ。
時間とお金に余裕のある私は、53歳にして、若い時からの憧れだったヨーロッパ一人旅を始めた。
北欧からイギリスに渡り、フランス、ベルギー、ドイツ、オーストリアと旅を続け、最後の目的地イタリアに辿り着く。

いわゆる観光地と呼ばれるような賑やかな街に飽きた頃、辿り着いたイタリアの田舎町。
(さすがにそろそろ日本に帰るかなぁ)なんて考えながら、滞在中行きつけになっていたバールの扉を開ける。
するとそこにはこの田舎町に似つかわしくない、都会風の男性がエスプレッソを片手にカウンターに立っていた。

(あ、この街で初めてアジア人に会ったな)なんて思いながら相手をチラッと一瞥すると、なんとそれは20年前、私が一日も欠かすことなく想っていたジョングクに他ならなかった。
お店の中に響きわたっていたとしてもおかしくないほど、大きくドクンと心臓が鳴った。

そんな私の様子で、(バレたな)と少し身構えながらもこちらに会釈をするジョングク。
当時彼の話す言葉を理解するために、一生懸命勉強した韓国語を頭の片隅から引っ張り出した。

「アニョハセヨ」
『アニョハセヨ、こちらへは旅行で?』
「はい………失礼ですが、ジョングクさんですよね?」
『そうですよ』

20年前と変わらぬ笑顔で微笑むジョングクがそこにはいた。

『日本人ですか?韓国語お上手ですね』
「え、あ、あの、ARMYだったんです、私。それで、その時韓国語を勉強して……」
『ほんとに?それは嬉しいなぁ』

ARMYだったと伝えたら警戒を強めるかと思いきや、ジョングクはむしろ古い友人と再会したかのように喜んだ。

そこから、つたない韓国語と英語、ときおり日本語を混ぜながら、どうしてこの街に来たのかとか、どこのお店の何が美味しかったかとか、とりとめのない話を二人でした。

『僕のことを知ってる人がいないところでのんびりしようと思って来たけど、今日あなたに会えてよかった。あ、そうだまだ名前を聞いてなかったね。』

そして明日もまたよかったらここで会おうと口約束をして、ジョングクはお店を出て行った。

   〜〜〜続く〜〜〜

(いや、続かないけど)
ほら、こんな未来が来るかもしれないでしょ?
あーーーー44歳のジョングクと結婚してぇなーーーーー。

韓国語勉強しよ。
(初noteってこんなんでいいの?)
(最後まで読んでくださった方にはチャミスル奢ります。ご一報のうえ、新大久保で待ち合わせしましょう。)

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