ヴェラキッカ

私は美弥るりかという存在を愛さずにはいられない。

そんな作品だった。

眼も耳も幸せとはまさにこのことで、2022年ベスト3に入るであろう傑作。

有り得たはずの、果たされなかった何か。誰が悪いわけでもなく、でも心に残るわだかまり。

有り得た世界線の幻想から優しく解き放たれたあとに見えるのは、明るい未来。

ヴェラキッカ家の人々がイニシアチブに関係なくノラを愛したように、私は宝塚に関係なく美弥るりかという存在を愛している。

それで十分だった。そう。それで十分なのだ。


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