2.5次元舞台に苦手意識もっていたけど、文劇の沼に片足つっこんだ話

 遅くなりましたが、舞台「文豪とアルケミスト 戯作者ノ奏鳴曲(ソナタ)」完走お疲れ様でした!
 そして、素敵な舞台をありがとうございました!

 大千穐楽を終え、この感動や興奮を吐き出したいなと思ったのと、せっかくこんな体験をしたのだから残しておこうと思ったのがこの感想文を書くきっかけです。
 ネタバレあります。自分のために書いているので、読みにくいところが多々あります。ご注意ください。それでは、どうぞ!


 これは、文劇の沼に片足をつっこんだ、ある特務司書の軌跡である。

 まず、私自身、数か月前まで2.5次元舞台というものに消極的な人間だった。2次元を3次元にするのか~とかゲームと声違うしな~とか思っていた。そんな思いを変えるきっかけになったものが、去年の夏にあった文劇1~4の無料配信だ。

 怖さ半分、興味半分で観てみたらすごく面白かった。殺陣かっこいいし、セット動くし、「何これすごい!」って思いながら観ていた。当時のツイート見返したら、「1も2も楽しめたから3も楽しめるはず(^^)」とつぶやいた後が「ちょっとまって」で、3の地獄を味わった様が分かって面白かった(笑)
 こんな感じで文劇を楽しんだ4日間だったが、これで終わらなかった。気づいたら文劇1の全景&スイッチング買っていた。オープニング、無頼派のギャグパート、二羽烏アタックあたりの蹴り(蹴り攻撃大好き)、白樺のシンクロ攻撃、武者先生攻撃する芥川先生など……好きなシーンを何回も観ていた。
 5も配信で観劇。個人的にエンターテイナーの乱歩先生と、格式高いポー様にやられた。そして、6の主演が織田先生という告知。これは絶対観なきゃと思った。ただ、現地で観るのは迷いがあったから先行の申し込みはしなかった。(生の舞台は敷居が高いイメージもあったので……)

 キャストさんやあらすじの公開にドキドキしながら、どんな文劇になるのかワクワクしながら待った。
 そして、東京公演の配信を観劇。やばかった。しんどかった。泣いた。感情ぐちゃぐちゃになって一人じゃ処理できなかったから、感想や考察漁って少し落ち着いて、ディレイを観返した。現地で観たい!って思って、勢いで大阪公演のチケットを買っていた。
 発券してから当日までは、これで文豪やぶるずさんに会えるという興奮と、初めて生で観る舞台という緊張で毎日ドキドキしていた。通勤カバンにチケット入れていたから、「私は文劇に行くんだ!だから今何でもできる気がする!」って、謎の自信を持って仕事してた(笑)

 そして3月4日の昼。少し道に迷いながらも森ノ宮ピロティホールに到着。会場には観劇する方がたくさんいらして、その中に私もいることがすごく嬉しかった。なぜなら、リアルにも別ジャンルでつながったフォロワーさんにも、文アルやっている方がいなかったから。いつも文アル好きの方のツイートを陰から一方的に見ているくらいで(フォローする勇気なくてすみません)、つながりがなかったから。皆さんと一緒に同じ舞台を観るんだなっていう、仲間意識を勝手にもっていた。着物や袴を着ている方もいて素敵だなと思いながら座席についた。列は真ん中くらいだったけど、思っていたより近くてドキドキした。タオルにぎりしめながら開演を待った。

 開演してからの2時間はあっという間で、終わった後「これは夢では?」とも思った。配信では味わえなかった空気や熱があった。本当にそこに文アルの世界があった。事前に作っておいた「ここは生で観たいリスト」のシーンも観られて本当によかった。配信のカメラに映っていない部分も観られて最高だった。ギャグパートも違っていたり、お皿の回転キャッチがあったりと面白かった。

 直に文劇浴びたからこそ得られた栄養(?)を以下に吐き出してみる。
・オープニング。迫力あって、ダンスも殺陣もかっこよくて、延々に浴び続けたいなと思った。オープニング部分を切り取って、リピート機能つけて配信してくれないかなと思った。全景とスイッチングの2バージョンでお願いします。
・無頼の内輪もめのシーン。つらい場面だと覚悟して観ていた。配信では、「しんどい。やめて」と思っていたけど、生だとそこに怖さもプラスされた。この後どうなるか分かっているはずなのに、ヒートアップしていく様が怖かった。掴みかかるところは特に怖かった。これが生の舞台か。
・朗読シーン。客席も明るくなる演出に感動した。舞台を外から観ている傍観者ではなく、自分もその世界の一部なのだと感じられた。あと、距離はあるけど正面が檀先生の立ち位置で、目があったかもしれないと思った(目が少し悪いから本当かどうかは分からない)。幻覚だとしても、あの瞬間めちゃくちゃドキドキした。
・エンディングの武器構える場面。正面に白秋先生。あの銃口をこちらに向けられた瞬間、すごくドキドキした。「好き!!」って思った。なんかもうビビッてきた。新たな性癖を発見したかもしれない。文アルの世界では、あの装いと話し方で、でっかい銃使うしヘビースモーカーで落ちそうな要素たくさんあるのに。(史実は詳しくないです)深みにハマるの怖いから、これ以上落ちたくない。でも、また銃口こっちに向けてほしい……。

 こんな感じで、情緒狂いまくっていた。
 帰りの電車で、感情を吐き出すように、印象に残ったシーンや感想をメモ帳に書きなぐった。(隣に座った方へ。白い紙が黒インクで埋まっていく様は怖かったかもしれません。すみません。)
 この日のメインは文劇だったけど、口縄坂や中之島図書館も行けたし、夫婦善哉も買えたし、戎橋の広告も見ることできて、最高の一日だった。ありがとう、文劇。


 こうして、私の初めての舞台観劇は終わりました。今はディレイを観ながら過ごしています。
 #細かすぎて伝わらない文劇6の好きなとこタグ、ありがとうございます。ツイッター楽しいです。

 これからも文アル、文劇、文学館や図書館、書店とのコラボ企画など、ずっと続いていくことを願っています。
 そして、近代文学や文豪に出会うことができました。作品を読むきっかけにもなりました。世界が広がりました。ありがとうございます!