見出し画像

Sixteen years old, How many years ago?

最近、古舘佑太郎のCHIC HACKというアルバムをなんとなく聴き始めた。

サブスク配信もされてない、古舘佑太郎がバンド時代に出した唯一のアルバムだ。

バンド時代なんていうと語弊がある。
彼はソロでやっていたときに、一瞬バンド編成だった。曽我部恵一でいうところの、曽我部恵一バンド。古舘佑太郎バンドだ。


ぼくは古舘佑太郎バンドのライブを観に行ったことがある。

あのライブの動員設定は間違っていたんじゃないかと、今でも思う。
乗車率200%くらいの満員状態だった。

しかも、真冬だ。

ぼくが会場に入ったときにはロッカーを開ける余裕すらなかった。
ぼくはコートを丸めて足元に置いた。それでも暑くて、ぼくは足を開いた状態から背伸びをした。

ライブが良い内容じゃなかったらしんどかったと思う。

「Sixteen years old, Seven years ago」

アルバムのこの曲を聴きながら、なにか話したい気分になって筆をとっている。
ん。筆はとらないか。
noteを開いているのほうがいいな。

この曲は、弾き語りバージョンのMVがYouTubeにアップされてるので貼っておく。

https://youtu.be/9CzZVJYGNaE

あとあれだ、最近YouTubeでフルくんが
「小説を書きたい」と言っていた。
中編から長編の小説を書きたいから何文字くらいなのか教えてほしいと語りかけていた。

コメント欄には「12万文字から15万文字だと思います」と書いてあった。
12万文字も書けてたまるか、と思った。

そんなぼくも彼が書いた小説を読んでみたいと思った1人だ。是非挑戦してほしい。

それに触発されてぼくはnoteを開いている。
話が脱線した。

「Sixteen years old, Seven years ago」
は曲名の通りで、フルくんが23歳のときに書いた曲だ。16歳が7年前だったときに。

「今も君と似ている姿を見つけるとさ
思わず息を飲んじゃって心がくすぐったい
僕は狂っている」

こんな歌詞。

The SALOVERSのディタラトゥエンティのMVはグリーンバックで撮影したのかな。と今更気づけたような気がして、でもグリーンのカーディガンも一瞬着てるんだよな、なんて思う2020年だよ。

昔の話をしすぎたから、
最近の話もしようと思う。

そう、2020年。
今年のぼくの誕生日の話だ。

2月16日が誕生日だったんだけど、
彼女もいないし、そうだ今年は実家に帰ろうなんて直前に思いついた。
誕生日当日は母親と一緒に過ごした。

大したことではないけどうちは再婚家庭なので、親父とは何年も会っていない。

毎年誕生日にLINEが来るくらいだった。

今年も来て、ああそうか、このタイミングに連絡が来るのか。
なんて思いながら「いま地元にいるよ」と返信をすると「じいちゃんが癌になったからたまには遊びに来いよ」とのこと。

親父は、ばあちゃんとじいちゃんと一緒に住んでいる。

もちろんばあちゃんとじいちゃんにも何年も会っていなくて、近況は知らなかった。
それこそ、ひいばあちゃんは知らないうちに亡くなってて、何年かしてから死んでたことを知ったくらいだ。
さすがに教えてくれてもいいだろうと思った。

ばあちゃんとじいちゃんが知らないうちに死んでたなんてことになったらさすがに思うところがありすぎるので、気にかけていた折

「癌だよ」なんて言われたからには
「今週行くよ」とふたつ返事で返した。

親父とばあちゃんじいちゃんは隣の家に住んでいる。
親父が住んでるのはぼくが昔住んでたところだ。言ってしまえば幼少期の実家だ。

田舎の山奥にポツンと2軒だけ建っている。
懐かしいなあ、なんて思いつつ少し話していると、突然ばあちゃんが現れた。

ぼくを見たときの、第一声はこうだ。

「あら、お嬢ちゃん可愛いねー。
あんたの新しい彼女かい?」

ああ、なるほど。そうきたか。
と思った。

想定を超えてくるなあ。と。
ここにいるのは、5回ブリーチしてほぼ白髪の、決して短いわけではない長さの髪。そんなぼくだ。

しかたないと思いつつ、目の前まで歩み寄って「わからない?」と問いかけてみた。

続けてこう言った。

「あら、、女の子よね?
男の子なの?どっち?」

まだそこかあ。手強いな。

折れるわけにはいかないので
「ほんとに見覚えない?」と聞いてみると

「あんた…ゆうちゃんなのかい?
本当にゆうちゃんなのかい!?」

そう言って抱きつかれた。

そう、これだよ。これ。
想定してたドラマみたいな展開は。

よかった。ここまで長かった。
と安心した。

事実は小説より奇なりとはこのことか。

そして頭の中では
いまの出来事を10秒ほど巻き戻してみて

「親父にはこんな若い見た目の彼女がいるのか?」とも思ったけれど、まあそんなことはどうでもいい気がした。

じいちゃんには、また会いに来るから元気でいてと言った。

話は、フルくんこと古舘佑太郎くんとの思い出話に戻る。彼のお父さんはアナウンサーの古舘伊知郎さんだ。

ぼくは古舘伊知郎さんの「トーキングブルース」をテレビで見てからめちゃくちゃファンになった。

以前フルくんに会ったとき、ぼくは「トーキングブルースをいつか生で見てみたい」と言ったことがある。
そのとき返ってきた言葉は「あれ面白いから絶対見たほうがいいよ!」だった。

その言葉は、ぼくの胸の奥まで響いた。

自分の親父の仕事を「面白い」って言えるところを、ぼくはとても好きになった。

そしてとても羨ましかった。
羨ましかったんだ。

自分が父親になったらどうなるんだろう。
ぼくは子どもが好きだから、なるべく早くお父さんになりたいと思っていたんだけど、
最近は考えが変わってきてそうでもなくなった。

きっと、自分のことが大好きだからだと思う。

いまは自分のためにやりたいことがあるから、考え方が変わったんじゃないだろうか。そんなふうに思ってる。

いや、正直いうとね。自分のことなんて別に全然好きじゃないんだけど。

でもまあいいんだ。「自分のことが好き」という暗示をかけておこう。

自分のこと好きじゃなかったら耐えられないことなんていままでもたくさんあったよ。

自分も他人も好きだよ。

好きな人と一緒に写真撮るときなんて、いつも緊張して顔がガチガチになるんだから。困ったものだ。

いまのぼくの夢はEXITのかねちーとツーショットを撮ることなんだけど、
もっと大きな夢はその写真で自分が笑えてることだったりする。

その夢が叶うまで、
ぼくは自分を好きでいようと思う。

マジだりぃーけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?