ブランコから見えた、次女の気持ち
次女はとにかくブランコが好き。
学校から帰ってくると、毎日のようにブランコがある公園に行く。
たくさんブランコで遊んで満足した帰り道、次女からこんな強烈な一言をいわれた。
「お母さんがまた仕事行ったら、次女ちゃん寂しくて死ぬから!」
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次女はこの春小学生になった。
長女はいわゆる"小1の壁"にぶち当たり、行き渋りをしてよく泣いていたが、次女は正反対。
毎日元気に登校している。
帰りも、お迎えにきてほしいと言っていた長女とは違い、毎日ひとりで帰ってくる。
「ただいまー!」と言いながら、ぴょんぴょんジャンプをする次女がインターフォンのカメラに映る。
その姿がはちゃめちゃに可愛い。
「ひとりでできるよー!大丈夫だよ!」
が口癖で、わたしの心配をよそになんでもひとりでやってしまう。
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休みの日は毎週のように大きい公園にいくが、
どの公園にいっても必ずブランコをする。
学校から帰ってきた後も、最近は毎日のようにブランコがある公園にいっている。
ついこの前まで、ひとりで漕ぐことができず、後ろについて背中押してあげないといけなかった。
これがちょっと面倒だった。
(いや、かなり面倒だった。)
だが、最近ついにひとりで漕げるようになった。
またひとつ、ひとりでできることが増えて、少しだけ大人に近づいた次女。
「お母さん、おしてぇー!」
と叫んでいた次女が懐かしくなり、あんなに面倒だったのに、すごく寂しくなった。
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ある日の公園の帰り道、次女は
「毎日お母さんとブランコできて楽しい!」
といってきた。
そこでわたしは、
「お母さんがまたお仕事にいっても平気?」
と聞いてみた。
「お母さんがまた仕事行ったら、次女ちゃん寂しくて死ぬから!」
とはっきり言われた。
その言葉が、わたしの胸にグサリと刺さった。
なんでも「大丈夫!できる!」という次女が、こんなことを言うのは初めてだからだ。
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あと何年、一緒に公園に行ってくれるのだろうか。
わたしに言ったことなど忘れて、あっという間に友達とあそぶようになるのかもしれない。
でもあの言葉は、次女の今のほんとうの気持ちであることに間違いないだろう。
ブランコで背中を押すことはなくても、
毎日学校から帰ってくる次女に
「おかえり」を言ってあげるだけで心は満たされるのかもしれない。
母であるわたしはこれからどうするべきか…。
答えが出ない今後のキャリアを、今日もわたしは悩み続ける。
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