wedding note #01 music
結婚式の余韻に浸りながらもうすぐ1ヶ月が経ちます。たくさんのひとの愛情を感じた、大切な時間でした。これからはまわりにいる方へお返しができるように、日々を過ごしていきたいなあ。
神前式と、結婚パーティーを行うにあたってたくさんのひとに協力いただきました。そしてこれまで支えてくださったひとの多さとありがたさを心から感じました。そのことを少しでも残しておきたくて、すこしずつ文章を書こうと思います。
今日はBGM、音楽に込めた想いについて。
会場の雰囲気をつくるにおいて、音楽は重要な要素だと感じていたので友人のみずきくんに選曲をお願いしました。そのリストはこちらの冊子にまとめてゲストの方々にも読んでいただきました。
( design : kaede akiyama / illustration : haruka kusakabe )
好きな人ばかりがいる空間で、友人の選んだすばらしい音楽が流れているということは、わたしたちにとって本当に嬉しいことでした。みずきくん、ほんとにありがとう!
そしてこの冊子に掲載していない、ネタバレしたくなかった音楽たちも紹介。選ぶの、迷ったけどすごく楽しかった!とくに入場がむずかしかったけれど、甘過ぎない女性ボーカル、というところで安藤裕子にたどり着いたときはハイタッチものであった。どれも好きな曲だったけど、もっともっと大切な曲になりました。
入場 — 安藤裕子/TEXAS
乾杯 — 東京スカパラダイスオーケストラ/美しく燃える森
ケーキバイト — chara/FANTASY
手紙〜花束贈呈 — 宇多田ヒカル/花束を君に
退場 — 東京事変/キラーチューン
エンドロールにこめた想い
どこかでは言いたいな、と思っていたこの話をします。結婚式でどうしても流したいと思った曲が、宇多田ヒカルの「道」でした。この曲は、彼女の母である故・藤圭子さんに向けてかかれたもの。
わたしも、母を亡くしています。結婚するにあたって、母への想いは溢れるものの、その感情がなんなのかわたしにはよく分からなかった。わたしを産み、育ててくれたことの感謝?この姿を見てほしかった?これからも見守っていてください?
全部ただしいけど、全部うそみたいだなあと思って、わたしは手紙に母のことを書かなかった。花嫁のセオリーは無視して、自分らしくやりたかった。その代わりに、「道」をエンドロールで流しました。
私の心の中にあなたがいる/いつ如何なる時も/ひとりで歩いたつもりの道でも/始まりはあなただった/It's a lonely road/But I'm not alone/そんな気分
どんなことをして誰といても/この身はあなたと共にある/ひとりで歩まねばならぬ道でも/あなたの声が聞こえる
私の心の中にあなたがいる/いつ如何なる時も/どこへ続くかまだ分からぬ道でも/きっとそこにあなたがいる/It's a lonely road/But I'm not alone/そんな気分
引用 http://www.utadahikaru.jp/lyric/
ああ、言いたいこと全部言ってもらえたなあ、という気持ちです。説明しないと気付かれないことだけれど、それくらいでいいかなって。
「天国のおかあさんへ」と泣きながら読む手紙よりも、確かなものがある。結婚式は大切な1日だけど、わたしたち夫婦の日々はこれからはじまるのであって、肝心なのは日々を続けていくことだから。そのとき、いつでも母は近くにいるのだと、そのことのほうがわたしを強くします。
さみしいけれど、わたしはちっとも孤独じゃない。
お義父さんが「きっと天国で喜んでみていてくれる」って言ってくださって本当に嬉しかったな。わたしが言えなかったから、それを言ってくれて本当に嬉しかった。
笑顔で、来てくださった方に感謝を伝えるパーティーができてほんとによかった。みなさんが楽しんでくれたのならこのうえない幸せです。
ちなみに父がずっと涙ぐんでいたのは、花粉症だそうです。
つづく
( title photo : takuya sakawaki )
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「道」ぜひ聴いてください
うれちい