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風景という息継ぎ

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風景写真と短いエッセイ。毎月末に更新。日々の息抜きにどうぞ。
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#振り返りnote

夏は鮮烈かつ無常な美しさに溢れている(月一フォトエッセイ)

窓の外、迫り来る黒い龍を見た。その咆哮は体を震わせるほどの雷鳴。巨大な雨柱とともに灰色の空を駆けてくる。ただ無力に濡れていくだけの世界。私たちはただ無事を祈ることしかできないちっぽけな生命。 叩きつけるような雨が過ぎ去れば、太陽の光が燦々と地上に届く。眩しく窓の外を眺めれば、そこには七色の光が橋を形作っている。 黒い龍は、あらゆる生命に恐怖をもたらしながら、同時に世界を満たした淀みを洗い流し、乾いた地上に恵みを与えさえする。厄災でありながら救世主、救世主でありながら厄災。