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中二病ど真ん中にいた人

井上敏樹もすごいがカルロス・トシキもすごい!

カルロス・トシキは、私の厨二病ど真ん中にいた、アイドル歌手。
1986オメガトライブというバンドだったけど、当時カルロスは歌を自分で作る人じゃないから、アイドル歌手が近いと思う。

どうしてあんなに好きだったのか‥ 声が、当時、他に聞いたことがないタイプだったのが、衝撃的だったんだと思う。
そして、優しそうなオーラが好きだったんだろうな〜

ネットなんか勿論ない、家にテレビ一台。それだけがメディアで、録画することもできなかったから、見逃したら本当に二度と見ることができなかった。
チャンネル争いは殺気立ち、見たいテレビを見ていても、何かと邪魔が入ることで殺気立ち、音楽といえば歌謡曲、アイドルしか知らなかった。

バンドや、自分たちで作った歌を歌うシンガーソングライターというものを知らず、その後ドハマりして、今に至るまでずっと大切な存在の尾崎豊やBOOWY、聖飢魔Ⅱを知る前。あの人たち、テレビにほとんど出なかったしね。

カルロスの歌声が珍しい独特のものだったせいか、「あんな変なののどこがいいんだ」と、家族があまりにバカにして罵るのがウザ過ぎて、私はその頃から、だんだん茶の間で過ごすことがなくなった。

弟だけはそういう嫌なところが全くなく、彼のおかげで家にいられたようなもんだと思う。
母親は、そもそも茶の間で過ごすことが許されていなかったので、テレビを見ていない。「嫁」って、そういう位置だった。

この前、レイザーラモンRGが、カルロスの「アクアマリンのままでいて」をカバーして歌ってるのをラジオで聞いて、へえ〜!となった。
日系ブラジル人のカルロスは、芸能活動ををやめて、ブラジルへ帰った後、飲食店を経営して、ブラジルの料理には、にんにくが欠かせないのに、ブラジル産のニンニクが美味しくないという問題に取り組まれたそう。

そして、40代で大学に行き、ブラジルで育てられる美味しいにんにくを開発して、特許を取られたと聞いた。
すご〜〜〜い!!!いや、なんてすごい!👏
改めて惚れ直した❤️こんな形で中二病が再燃することがあるとは!

それにしても、半世紀まで経たない時間の間に、世の中も家も自分も、なんて大きく変わっただろうと思う。

弟だけを別として、二度とあんな家や時代に戻りたくないし、戻らなくていいというのが心底嬉しい。

「世の中はどんどん悪くなっている」とは私は到底思えない。自分の事実を見れば、あの頃の自分には信じられないような幸せなところに今いるし、「世の中は少しずつ良くなっている」としか思えない。

年を取るのは悪くない。

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