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【ビデオ棚から①】「知ってるつもり?!」 浮谷東次郎

強い近眼メガネに、おとなしそうで愛らしい笑顔❤️
これで、世界レベルの凄腕のものすごいレーサー!

今年80歳の関口宏さんより、ひとつ上の1942年生まれ。
でも、彼の享年は23歳…

レースなんかスカポンタヌキの私でも、この回はとても感動したし、辛かった…

この後、私は「栄光なき天才たち」という漫画でも、浮谷東次郎の話を読んだ。

この回のゲストには、東次郎のファンだという、根津甚八さんがいらっしゃる!(嬉)
すーっと物静かに熱い雰囲気がとても好きで、私は井浦新さんにちょっと近いもの感じる。

東次郎は裕福な家庭で溺愛、期待されて育ち、お父さんは東次郎を東大に入れようとするが、東次郎は反発するようになる。

中学2年の時には、彼はこう書いている。
「親はまず子供が将来どんな方面に進みたいかをよく聞き、その方面に全然向いてない時には、子供の自信、信頼、理想を壊さぬように、また感情的にならぬように導くべきだと思う」

こんな日記もある。
「受験勉強なんてくだらない。食いたくもないメシを歯の間に鉄の棒を突っ込んでこじあけた口へ、無理やり詰め込んでいるようなものじゃないか」

自分の意志でないものを強要されるのは、何もいいことがない‥

高校生の東次郎は、ジェームズ・ディーンの「理由なき反抗」が好きで、何度も見に行ったらしい。

そして親の反対を押しきって高校を中退して、単身、アメリカに行ってしまう。

このあたりは、「高校をやめるなら、母さんを殺してからにしなさい」と言われ、それをふりきって高校を中退してデビューし、二十歳の時に逃げるように単身アメリカに渡った尾崎豊に重なった…
尾崎豊は、この放送の5ヶ月くらい前に亡くなった

バイクやクルマが好きな東次郎は、レーサーとして大きなハンデの近眼を克服するため、コースを歩いてよく観察して、細かいところまで注意することをノートにびっしりと書き込んで、頭に入れることや、当時斬新だった流線型にクルマを改造することなどで、ひどいブーイングの無名から、サーキットでトップに躍り上がった時には会場全体を沸かせた、世界的な存在になる。

でも、レースを目前に控えて、サーキットを走っていた時、コースに人が入っていたのをよけようとして激突し、亡くなってしまう…

番組のVTRで、東次郎のレースを見て、見えないところに彼の車が入った時は「生きた心地がしない、地獄の時間だ」と仰っていたお母様のお気持ちはどんなだったか想像もできない。。。

リアルアキバボーイズは大好きだけど、親だったらどんな思いかな〜、、というのは思う。一瞬、ちょっと捻り方が悪かったら、もう一生首から下が麻痺するかもしれない、相当危険な連続‥
ただすごい!すごい!と、楽しく見ていられないだろう。

と言って、「危ないからやめなさい」も違うと思うし‥
そうやって、そーっとそーっと生きたって、最後には死ぬんだ。何でも「あぶないよ〜 やめなさ〜い」で、ちょっと長く生きたって、ムカつくイラッとする時間が長いだけ‥

本人がそれを覚悟の上で、それでもやりたい強い意志があるなら、万が一の時は、自分も一緒に張り裂ける覚悟がいるだろう。複雑だけど‥
子どもは、親のために生きるんじゃないんだから。
RABが、いつもほのぼのキャッキャ、楽しそうにバカやってる姿は、ものすごいな〜、偉いなあ〜と、心底思う。

少年のような顔で亡くなった東次郎に子どもはないけど、彼のレース仲間だった友人の息子が、その後、日本人で二人目のF1レーサーとなる、鈴木亜久里!!!

なんてすごい!
私はよく思うけど、「血」じゃない。人の繋がりって、すごいなぁと思う。

「チャンスというか運というか幸福というか、とのかく自分で掴むものであって、向こうからやってくるものじゃないです」

短い生涯に、ここまで努力した東次郎は、本当にすごい‥

この番組の放送中に、宇宙飛行士・毛利衛さんが日本人として初めてスペースシャトル・エンデバーに搭乗し、宇宙へ飛び立ったニュース速報があった。
この番組はDVD化とかされているかもしれないけど、こういうのは録画ならでは。

東次郎が人をよけ助けようとして激突し、意識を失う直前、この人が抱きしめに来てくれているといいな…

東次郎が好きだった「理由なき反抗」のジェームズ・ディーン。
この人も、若くして交通事故で亡くなったんだよな‥

自動車は素晴らしいものだけど、事故、事故なんてもんじゃないだろっていうのは、あまりにも悲惨過ぎる、深刻な問題‥
毎日起きているその事件そのものも怖いし、そして恐ろしくてならないのが、保険会社‥

まるで事故起こしたって平気かのようなCM‥
加害者は被害者に会わなくていい、「業者」が対応する。
ショックと混乱の被害者に、「訓練」された「業者」がやって来る。
これがもう、怖くてならない‥

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