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年をとって亡くなるのは「悔い」じゃない

今の戦隊ヒーロー「キングオージャー」とても面白い!

「医学の目的は死の超越じゃない。命を全うすること」

記憶だけで書いたので、正確ではない言葉かもしれないけど、前回の放送での言葉に驚いた。本当に、その通りだと思う。

手塚治虫の「火の鳥」や、佐野洋子の「百万回生きた猫」のようだと思った。
不死身を目的にしたら終わりだと思う。

これは、今意味がわからなくても、子どもでも刺さることの多い内容だと思った。今後、このことを折に触れ、長く考え続ける子どももきっと結構あると思う。

ロイコクロディウムという生物を、キングオージャーのきっかけで初めて知った。
小さな芋虫のような姿で、カタツムリの目に寄生し、宿主のカタツムリを操って、鳥の前などへわざと出てカタツムリを食わせるように動かし、鳥の腹の中で増殖する。

芋虫のように見えるのは一個の生物でなく、中にびっしりと粒があり、これがクマムシのように、不死身とも言える生命体‥
他にこんな生物がなく、わかってないことも多いようで、なかなか理解が追いつかない。

ロイコクロディウムに片目を寄生されたカタツムリの映像を見たけど、とても気味悪く怖い。。

この、ロイコクロディウムをモチーフとした敵キャラ「グローディ」を、天野浩成さんが、美しい人間体を演じている。
天野浩成さん‥仮面ライダーギャレンや、板倉俊之さんの「蟻地獄」の宮内役。そして、雛形あきこさんの素敵な旦那様。

画像は、子どもが10分で描いた、グローディーの怪人体。このデザイン、すごくかっこいい。ロイコクロディウムの特徴をよく表現していると思った。

キングオージャーの制作には、ものすごい人たちが関わっていると思う。すごい作品だ‥

人が亡くなるのは悲しいことだろうけど、私は、70歳以上くらいなら、あまり「悔い」とか「早過ぎる」とか、死んだことが悪いことでしかないような言い方は、なくなっていったほうがいいんじゃないかと思う。
死=悪なら、みんな悪いもの、不幸で終わることになってしまう。どこまで平均寿命が延びようと、それが「普通」になってしまえば、それより長い短いで測るから、いつまでも「早過ぎる、早過ぎる、もっと、もっと」と価値がなく無意味になる。

「たくさんの素晴らしい体験を命に刻んで逝かれた」そのような肯定的な意識が増えるといいと思う。

子どもや、尾崎豊のような一番死なない年齢で若い命が亡くなるのは、どう考えても辛いに違いないけど。

前に、「コロナで80代の女性が死亡した」とかよく報道されていた時、死因が癌だったら、そんな報道わざわざしないだろうに、と、とても違和感があった。

人間、どんなタイミングで死んでも「途中」で、何も思い残しがないなんてことはないんじゃないかと思うけど、それでも、70まで生きられたら、なるべくやり残したことのない、遺族となる人が困らないように、ここまで生きられたことを感謝できるような、そんな状態に整えていくのが大事だと思う。

見送る方も、悔いよりも、例えば亡くなったのがアーティストなら「この世界に素晴らしいを作品をたくさん、ありがとう、カッコ良かったです」という感謝で送れる方がいい。



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