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「かわいい×〇〇」 #わたしの愛するかわいい

2009年の冬のことです。私は画面の中にいるある1人の男性に心を奪われました。整った顔。細身で色が白く、ふわふわとした黒髪。笑うと少しだけ上がる口角。綺麗な茶色い目は透き通ったガラス玉のよう。

――かわいい……。

私が恋に落ちた相手は国民的アイドルグループ、嵐の二宮くんでした。その日以来、寝ても覚めても私は彼のことばかりを考えるようになりました。私と彼とでは住む世界が天と地ほど違うのは重々承知でしたが日を追うごとに、そして彼のことを知る度に好きだという気持ちは大きくなるばかりでした。

何度目かのコンサート。一緒に参加した友人が彼についてこう言いました。

自分の持っているかわいさとかっこよさをバランスよく表現する方法をわかっている

この言葉を聞いたとき、何かがストンと私の中に収まりました。それまで彼について「どこが好きなの?」と聞かれたとき、私はいつも「存在そのもの」と答えていたのですがなんとなくしっくりきていませんでした。しかし友人のおかげで気づいたのです。それが「バランス」であるということを。

例えば仕草。
バラエティ番組の対決ゲームに勝ったとき。ぴょんぴょんと飛び跳ねて仲間と喜びを分かち合います。その姿はまるで甲子園で逆転サヨナラを打ちかまし、仲間の元へと駆けていく高校球児。少年を地でゆくそんな彼ですが、かわいさの裏にはちゃんと、勝負に真剣に取り組んでいる男らしい顔もあります。

例えば声。
彼の声は一般男性にしては少し高めで少し舌足らず。だけど聞いていてたまらなく心地よいです。本人には自覚はないと思うのですが、語尾に小さい母音が入るところもたまらなくかわいい。歌を歌うときにはそこにビブラートがかかり、かわいさを上回るセクシーさが、会場全体を煽るときは語尾の母音が丁度いい男らしさに変化します。

例えば手。
彼の手は男性らしい骨ばった手ではありません。例えると真っ白なクリームパン。もっちもちでまんまる。見えているだけでかわいくて仕方がありません。世の中の大多数の女性よりも可愛らしい手なのに、楽器をもたせればあら不思議! ギターをジャカジャカとかき鳴らします。彼が男性である事実をありありと突きつけられる、そんな感覚に陥ります。

私は彼と直接対峙してお話をしたことがありませんので性格について語るのはここでは割愛させていただきます。しかし数々のインタビューや逸話において「かわいいのに○○」と言われ続けている彼。きっと見た目だけではないのでしょう。

見た目、声も、性格も。「かわいい」の裏に様々な隠れた要素を持つところが彼の魅力なのです。

もしかするとそれは彼だけではなく、全ての物事にも当てはまるのかもしれません。

「かわいい」の裏に何が隠されているのか。その正体が知りたいから人は“人”や“物”に興味を抱く。意外な一面を知るからどんどん好きが止まらなくなる。魅力的な万物は同じ流れを辿っているように感じます。

彼がアイドルとしてデビューをしてからもう20年以上の年月が経過しました。私はそのうちの半分弱という短い期間ではありますが、「かわいい」彼のことを一ファンとしてサポートできていることを誇らしく思っています。

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こちらに参加させていただきました。


いただいたサポートを糧に、更に大きくなれるよう日々精進いたします(*^^*)