RV(Remote Viewing:リモート・ビューイング) とは
先ずは、ARVのベースになっている Remote Viewing:リモート・ビューイング)について説明します。
RV(Remote Viewing:リモート・ビューイング、以下RVと表記します)は、日本語では「遠隔透視」と訳されています。
国際リモート・ビューイング協会 (IRVA) によると、RVは次のように定義されています。
「RVとは、距離、時間、遮蔽物により通常の感覚ではアクセスできない対象について、知覚者 (「ビュアー」) が説明したり詳細を伝えたりできる精神的な能力です」
また別の定義では以下のようになっています。
「RVとは、訓練によって強化可能な、時間・空間・次元において「ビュアー」から独立した多様な情報を知覚し、取り出す自然な直感能力 です。すべてのプロジェクトは、科学的なプロトコル (計画、ブラインド、記録、フィードバック) に基づいて制作されています。」
具体的には、RVの能力を使うことで
容器に密封されたり、部屋に閉じ込められたりした物体がなにかわかる
自分が一度も訪れたことのない世界の反対側の場所の様子やそこにいる人物や活動を見る
ずっと前に起こった過去の出来事の内容を知る
未来に起こる出来事を感知する
などのことが出来るようになる、とされています。
RVは、特殊な能力者が持つ「透視(クレヤボヤンス)」とは区別されます。
RVは、透視(クレヤボヤンス)と違って、自転車に乗ることと同じように、誰にでも習得できる能力だとされています。
RVは、「透視(クレヤボヤンス)」と同様に、普通は近づけない情報にアクセスしますが、特定のプロトコル(手順)が定められており、それに従って行います。
RVの手順(プロトコル)は、次の4 つの内容を含みます。
1.計画とターゲット設定
透視(クレヤボヤンス)の場合は、しばしば偶然に向こうから勝手に情報が飛び込んで来ます。
一方、RVでは必ず最初に計画を立てて、特定のターゲットを定めて、ターゲットに焦点を合わせて、ターゲットの情報を収集します。
2.記録
RVのセッション中に取得された情報は、後で分析できるように何らかの形式で記録します。
一般に、リモートビュアーは、セッション中に透視した内容を絵に描きます。またその絵に対する評価(どれくらいターゲットを表しているかなど)も記録します。
3.ブラインド・メソッド(盲検法)
バイアス(認識の歪み)の可能性を排除するため、ターゲットの情報は、セッション中ビュアーやその場にいる他の人に秘密にする必要があります。ビュアーも見たものを表現するのに名詞は通常使いません。名詞は対象についての想像や結論を誘発する傾向があるからです。
4.フィードバック
最後に、リモート・ビューイングが成功したかどうかを判断するために、ビュアーはフィードバックを受け取って、自分が見えたものがどれくらい正しかったかを確認します。 正しくなかったらその理由を考えます。
フィードバックは、リモート・ビューイングのスキルを向上させるために不可欠とされています。
*後に述べるようにドイツの株価予測実験では、少なくとも短期的にはフィードバックしなくても一定の的中率は確保できることが報告されました。
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