息できないのは君のせい 1巻3話のはなし
「夜の独白」
これもうほんっっっっとに大好きな回……
タイトルも最高に好き
めちゃくちゃに胸が締め付けられる回です
いつもにこにこ穏やかな矢野くんが、冒頭で初めてちょっと怒って不満を顔に出している
でも理由は自分のことじゃなくて志筑くんが体調不良にも関わらず無理して練習している、そして(体調悪いのに)抱けよって言ったことに対して
これは大事な人にしかできないよね…そしてそんな人のことを抱けないよね
大事じゃなければそんなんわざわざ思わないし言わない
ここでやっと矢野くんの感情が少し見えてきてるの良いよな、志筑くんに対してにこにこしてるだけではない時点で一定以上の好意がある、少なくともただのセフレにそんな事思わないからな
「あ、じゃあ帰ったほうがいいよ、薬飲んでお大事にしてね」
こんなもんだろ
まあ家まで送って食べやすいものとか買って置いていったりするくらいで、それ以上に関わろうとしないな私は
あと逆に体調悪いのにガンガンこられて本当に私はただの人形なんか…?ってなった時もある、こういうのはまじでゴミだ
ベッド押し込まれた志筑くんが矢野くんのペースに持ってかれて寝かされてるのかわいい
ゼニコ先生のこういうところのテンポの良さすごく好きだな
このテンポがあってこそ次の志筑くんのシーンが際立つんだと思う
志筑くん側の胸がギュッとなるシーン
ただのセフレなのに何の意図を持ってこんなに優しくしてくれるのかわからない
そうだよね、意図が読めないのは、矢野くん好きを隠してるもんね…
矢野くんのフルートの音で志筑くんが目を覚ますところ、ここも緩急の天才
のほほん矢野くんかわいすぎるんよ
(めちゃくちゃ余談)
わたしこのひとコマ読んで、YouTubeで
「フルート 美女と野獣」
で検索して聴いたからね
すーごい綺麗な音…美女と野獣もともと好きだけど、フルートすごく綺麗だね、こんなん自分のことを好きな人が吹いてるの泣くじゃん…矢野くんどんな気持ちでこれ吹いてたんだろう…なんか胸が痛い恋ってしんどいね…子守唄に吹いてほしいよ感極まって全然寝られないけど…
こういう細かいところで私は音楽やってる人より解像度が低いので、都度調べては読んでいます…時間めっちゃかかるけどそれが幸せ
なので日々楽器を演奏したい欲が増しています、息できのせいで(おかげで)散財の予感しかない…お教室行きたい…!!!!
(余談おわり)
で、ここからがめちゃくちゃ好きです
志筑くんの言った
「お前のフルート 嫌いじゃないから」
これもうズルすぎるだろ…本当に無自覚…
たぶんどこかでも書いたけど、52ページの「しづきくん」って志筑くんの手を取る矢野くんのコマがあるんだけどここが本当に一番好きです
アングルも相まってめちゃくちゃ切なくなる…
ここからはもう切なすぎて読むたびにどうにかなってしまっている
ため息ついて口から出た矢野くんの
「好きって言ってくれたらなぁ」の言葉があまりにもしんどい
ここで矢野くんの本当の感情が出てきて涙がじんわり出てくるまだ3話目なのに
3話目で引き摺り込むのすごすぎない…?まだあんまり彼らのこと知れてないのに…
言葉もなんだけど、感情の説得力がすごいんだよね、読者が置いてけぼりにならないというか、漫画のなかの熱だけが先に進んでしまって上滑りしちゃわない感じ
ちゃんと一緒に連れて行ってくれる感じ
矢野くんの感情はこの後の話でより説得力を増すけど、ここの段階で感情移入させてくれてるので、読み進めていくたびにどんどん共感できます
終わりに、3話で初めて出てくる淳子ちゃん
知り合い、なおかつ女子高生の子にホテルから出てくるところ絶対見られたくないな笑
淳子ちゃんが1巻のキーマンだよね…彼女がいないと始まる前に終わってたからな
本当にかわいくてかっこよくて大好きです淳子ちゃん…絶対に幸せになってほしい…