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【「線で表すふたり展」を開催しました】

9月8日から5日間、『線で表すふたり展』というタイトルの2人展を開催しました。

「技法の違うふたり。共通点の発見から生まれた、書と模様アートのコラボレーション」というコンセプトで、書と模様アート・切り絵を、2人で全35作品展示しました。

開催のきっかけ

開催のきっかけは本当にたまたまだったんです。
たまたまギャラリーに空きができて、そのタイミングでその情報を知ることができて、応募したらたまたま抽選に当たって。

これはもうその2人で展示会を開けと神様(?)に言われているんだと思いました。
「得られるものがあるから」と。そんな気がしました。

経験が浅いながらも、一つの展示会を成功させるためにいろいろな事を考えたので、記憶が新鮮なうちに備忘録として書くこととしました。

(後ほど出てきますが、模様アート・切り絵は私で、書は実の母が出展していました)

【どんな展示会にしよう?】

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開催が決まってから打ち合わせを重ねていきました。

まずどんな展示会にするか?

お互いの表現方法は決まっている。どうやってひとつの空間を作るか?…

…実は私は昨年に原宿で3人展を経験していたのですが、その時もそれぞれ表現方法は違っていて。
その時はそれぞれの表現方法をそれぞれで見てもらおうということで、3人がそれぞれのブースを作って展示しました。キャプションや看板、デザインフォーマットなどは統一したおかげか、
それぞれでブースを作ったにも関わらず、奇跡的に、一つの空間としてキレイにまとまりました。

ただ今回は、最初の段階から「2人の作品ってなんだか似ているよね」とお互いが感じていたので、

じゃあその「なんだか」がテーマにできたら面白いよねということで、じゃあその「なんだか」ってなんだ?という事を探すことになりました。

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(ぱっと見全然違う表現だけど、なんだか似ている感じがする)

【「なんだか」ってなんだ?】

一方は毛筆と墨で、もう一方は水性ペンと切り抜いた紙で。
素材もスピードも表現しているものも違う。
でもどこか似ている雰囲気がある。

じゃあどこが、何が「似ている」と感じさせるんだろう?
紙を使っている、始まりは白紙、余白を生かしている、音と関わりがある、イメージが白色と黒色…などなど…。
でも「なんだか」しっくりこない。

悩みに悩んでいたけれど、もんもんと考え続けているうちに、「お互いの作品は『線で表現』したものだよね」、という意見が出ました。

話合いすぎてどちらの意見だったか忘れてしまったけど、絡まった糸がほどけてピンと張り詰めた感じがしました。

そのワードが出てきたら早いもので、
「そうか、だからなんか似ているのか!」
「それが全てではないかもしれないけど、要員としては大きい。
その繋がりがわかってもらえる工夫が必要だし、わかってもらいたい。」
「展示タイトルは、内容がすっきりとわかりやすいものがいい」
「このコンセプト(線で表現)がうまく調和する合作を作りたい」
「コンセプトが一番だから、それ以外の情報はできるだけ抑えよう」
などなど、道筋がはっきりとしてきました。

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なんだかんだで、この共通点を言語化する作業が一番大変でしたが、そこからは「線で表現するふたり」を表現できる展示会に向けて動き出しました。

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新作の制作、看板やDMのデザイン、ギャラリーとの打ち合わせ、展示レイアウトの決定など、並行して公募展への出展もあったのでやることはたくさんあったけど、なんとか間に合いました。
(作品作るよりもそのほかの必要なものの準備の方に時間を使った気もする)

ありがたいことに、縁あって地元の広報誌に取材していただいており、当日初めて現物を見ることができたんですが、あえて告知していないのにはっきり「親子」って書いてある…。

その情報のおかげで、来場者の皆さんにははっきり私たちが親子だということが伝わり、
なので「親子で展示会ができる」ことへのお褒めの言葉をたくさんいただきました。

その日からはもう考えすぎず、素直に「親子展示」である事を伝えていく方向に切り替えました。

(「線で表すふたり」の方を推したかったので、情報を減らすために親子であることはあえてアピールしてはいませんでした。)

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(作品よりも自分の写真の方が大きい・・・)

【展示会の結果】

5日間中4日が平日という会期にも関わらず、約570の出入りがあり、用意していたアンケートにも25人の方々が答えてくださいました。

知り合いもたまたまふらっと立ち寄ってくださった方々も、満足した様子で帰っていくのでそのたびに胸をなで下ろしていました。

何よりギャラリーが広かったため、作品が会場に負けないか不安でしたが、ゆったり余裕を持った配置にできたこと、空間としてのまとまりが出せたことで、それなりに立派な展示にできたのではないかと思います。

ありがたいことに、「また見たい」といってくださる方が多かったのは、地道に活動を続けてきたおかげで作品数にも経験値にもボリュームが出てきたからでしょうか。

また、展示会のきっかけでもある、「書と模様アートってなんだか似ている」理由が、言葉ではなく空気感でも伝わったのでしょうか。

やってみたいことも見つかったのと、間に合わなかった作品もあるので、もしかしたら、第2回を開催するかもしれません。

まだまだ自分なりの表現方法を模索して、今までにない、もしくは珍しい作品を作れるようにこれからも頑張ります。

その成果を発表する展示会もまだまだ企画していきたいです。

長文を書きなれておらず、読みづらい文章だったと思いますが最後まで読んでくださってありがとうございました。

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練習も含めて、投稿が増やせたらいいなあ。

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