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7年の時を積み重ねた。

2023年3月13 日。
月曜日。


初めて会った時、
多分、この人と一生一緒にいるなって思った。

特に理由があるわけでもなかった。
見た目がタイプなわけでもなかった。

そもそも、人間が嫌いだった。
ごくわずかな人間以外はみんな敵だった。
でも、本当に一目見たその瞬間。
ただ、だけど、なんとなく、
あなたの纏っている雰囲気が好きだと思った。


7年経った。
一緒にいる。


この先の人生があとどれくらいの長さなのかはわからない。
でも多分ずっと一緒にいると思う。

正直に言えば、
日々の生活の中で思うところがないわけではない。
他人と他人が一緒にいるのだからそんなことは当たり前である。

あなたもきっとそうだろうと思う。
私は面倒くさい人間だから。
内心では文句も苦労も多いだろう。
だけど一緒にいてくれる。

お互いに、
小さいことの積み重ねが爆発する日が来るかもしれない。
でも、一緒にいると思う。


自分の人生で、
もう二度と他人を自分には近づけたくないと思った。
他人の裏切りに、心底怒りと悲しみを抱いた。
期待をしてはいけないと心の底から学んだ。


1人で生きていくことが寂しかったけど性に合ってた。
1人が好きだった。
1人で十分だった。


嬉しい事があったとき、共感してほしいと思った。
褒めてもらえた時、喜んでほしいと思った。
嫌なことがあったとき、共感してほしいと思った。
素敵なものを見つけた時、共有したいと思った。


7年経った。
変わらない。


いつだって「自分」からの目線だった。
壊れそうな自分を、
壊れないようにすることで精一杯だった。
期待を抱いてしまっていた。


思うことは、
もっとあなたの側の気持ちに寄り添うことが必要だということ。


考えてはいた。
不満を覚えるときも、怒りが浸透しきっているときも。
あなたの気持ちに寄り添いたいと考えて、想った。

だけど、それを上回る自分の感情を抑えられないことがよくあった。

お互いを完璧に理解する事なんてできないことは、
普通に考えたら当たり前のことなのに。

近くなりすぎて、
理解してもらえないことが悲しくて、戸惑って、崩れる。

小さいことで否定されたような気持になって、
自分が不要な存在なんじゃないかと不安が脳を覆いつくす。
心臓は内側から針がじっくりゆっくり出てくるような感覚に襲われる。
自然と出てくる滴が袖と襟とぬいぐるみを濡らし続けた。


1人だった時は耐えていた。ずっと。
耐えるしかなかった。
耐えない選択肢は、「死」を選ぶことだった。


7年経った。
「死」を意識していたけど、
あなたと一緒にいる。

生きているし、
あなたと未来で死にゆく事を考えてる。

あなたと暮らす素敵な空間を想像できる。
あなたと暮らす将来をあなたと話せる。


伝えたいことはずっと同じ。


私に寄り添うことを選んでくれてありがとう。
尊重してくれてありがとう。
出来ることをきちんとやろうと考えてくれてありがとう。

傷つけてごめんなさい。
配慮が足りなくてごめんなさい。
感情をコントロールできなくてごめんなさい。

私はあなたと会話がしたい。
ゆっくりとした会話がしたい。

なんてことのない日常の中で、
殺伐とした世界の中で、

すれ違う日々は仕方がない。
だけど日常の中に、
小さい私を傍らに置いてほしい。

時間が取れたら、
会話ができるように。


おそらくまだ人生は長いから。
すれ違う日々もまだ続くだろう。

今日からまた、
日々を大事にしていきたい。

ちゃんとゆっくり
育んでいきたい。


1年に一度。
3月13日はあなたを想い振り返る日にしようと決めた。

ちと

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