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横浜FCの戦力 その限界と可能性

潰された高揚感


新潟戦のシーズン初勝利で得られた高揚感が、神戸戦の惨敗で「グシャッ」と音を立てて潰されました。

もちろん、相手は首位の神戸。ビッグネームもたくさんいるし、フリエサポといえども誰もが「現実問題としては厳しいだろう」とは思っていたとは思います。しかし同時に、「新潟戦で改善した内容で、神戸相手にどれだけやれるか。」という健闘に対する期待感はあったのではないでしょか。私もそうでした。

しかしながら、1失点目はともかく、パスミスを待ち構えて引っ掛けられての電光石火の2失点目。さらに、こういう言い方は拓海には悪いですが、我々の心を折りに来たのではないかというぐらいの、滑稽なまでに軽いミスからの3失点目。いくら力の差があるとは言っても、健闘とは程遠い「恥ずかしい敗戦」でした。選手達だって、こんな「やっぱり弱かったね。楽勝だった。」と言われるかのような負け方は悔しいのではないでしょうか。航基は試合後、いつまでも仰向けに寝転んで天井を見つめていたそうです。

ミスは、単に選手個人の不注意を責めるべきものか?

試合後二日たって、他の方のブログ記事も読んで色々考えてみると、これらの致命的なミスは、「実際に横浜FCの実力を示している」と言えるのではないかと思います。「せっかく戦術、試合運びを改善したのにミスで台無しに」ではなく、「戦術、試合運びも、頻発するミスも、同じように横浜FCの実力として改善してかなければいけない」課題じゃないでしょうか。

雑草軍団

以前にも書きましたが、うちのチームは雑草の集まりです。プロ入り後不運にも目が出なかった元年代別代表エース、J1チームで出場機会のない若手やベテラン、無名の新人、J2、J3からの個人昇格選手、これらをかき集めて成り立っています。外国人選手ですら、サッカー王国ブラジルから、わざわざマテウス、マルセロ、と言った「これから」の若い選手を取って、育てながら使おうというところです。よく考えたら、守護神ブロもザンクトパウリでは出番がなかったということですし、サウロも心臓病で紆余曲折ありました。

拓海、和田選手はなぜうちに?

その中で、「J1チームから移籍してきた」口の、拓海と和田さん。拓海は若手、和田さんはベテランなので多少違いますが、二人とも、他の選手がなかなか持ってない高い能力を持っています。拓海はもちろん、あの攻撃力、足元のうまさ、ロングパスの精度。和田さんは高い戦術能力。なのに、元いた強豪チームから横浜FCに移ってきたのは、やはり、強いチームでは守備に関するミスは許されないからじゃないでしょうか。

一方、横浜FCにとっては、それらの高い能力は、多少の緩い部分を差し置いてでもほしいものでした。なので、素晴らしい特徴を持つ選手が同時に持つ軽いプレーの癖は、うちとしては「必然」であり、うちの実力のうちということが言えるのではないでしょうか。
そういう意味では、神戸戦の二つのミスは、「横浜FCとしての実力」を示すものであり、単に個別に「ミスすんなよ」とかいうべきものでもない気はします。

雑草軍団の真髄は、期待込みで

新潟戦、神戸戦で、大きく成長を見せてくれた選手たちがいました。最初の数試合は全く通用しない感じだった山下選手、レンタルから帰ってきたものの、さほど期待はされていなかった小川慶治朗選手、無印入団でサポの目からも「レギュラー争い圏外」に見えていた林選手。今となっては欠かせない戦力です。

我が横浜FCの集めた雑草軍団は、そのような、各個人の成長があって、初めて光り輝く、そのようなポテンシャル込みで集められたと思うのです。

同じように考えると、拓海と和田さんの軽いプレーやパスミスも、その辺が改善されればものすごくいいプレーヤーになるのは間違い無いです。二人とも既に十分な技術をもっているわけですから、あとは考え方次第。次の試合からでも改善できるはずです。

そして、その辺はヨモさんの手腕にかかっていると思います。手始めの仕事として航基を復活させたヨモさん。拓海、和田さん含め、まだ目が出てなかったり、問題を抱えたりしている選手のマネージメントを本当にお願いします。

今週末、レイソルに勝てば、最下位を脱出し、レイソル、鳥栖、湘南あたりにも肉薄することが十分期待できます。まずはそこをよろしく!!!




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