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Rock Novel「シンデレラ物語」僕のサーファーガール

トムはまだ17歳のフィラデルフィアの高校生
私はカリフォルニアから友人宅へ遊びに来てる
大学生

「トム君の子どもの時の夢って何かしら?」

「ずーっと、ミュージシャンだよ、
7歳の時からギター🎸習っててさ。」

「お姉さんのは?」

「あたし、バレリーナかな?」

「バレリーナ?イメージがちょっと今と
違うね?」

「え、どう言う意味よ〜トミーボーイ!」

「怒らないでね、もっとおてんば娘って
事だよ〜」

「まーね!今じゃカルフォルニアの
サーファーガールだものね!でも私だって
フィラデルフィアに住んでた時は
おしとやかだったのよ。」

「うっそー、信じられない〜昨晩
エンパイアロッククラブで声掛けて
来たのそっちの方だしさ。、それもトイレの暗闇の前で!」

「カリフォルニアの空気と光を吸って
開放的になっちゃたのね。環境って
怖いよね。トム君だって、ギター🎸持って
なかったら、おとなしい子じゃないの?」

「うん、ギター持って歌ってなかったら
何の取り柄もないただのオタクの
17歳だよ、きっと!スポーツも勉強もダメな。」

(大笑い)

「昨日僕どうだった?」

(苦笑)

「えー、何とか言ってよ!」

「次回に期待しよう〜」

「どう言う意味さ!」

「教えない〜。うふふふ
あ、クラブのステージの事よ!」

「もう、明日LAにかえっちゃうんだよね
お姉さんは。もう〜。」

「残念だけどね。もっと早く会いたかったわ。」

「また、大学の休みに帰って来るでしょ?」

「この6月にジューンブライドになるのよ」

「え、結婚しちゃうの?なのに
何で昨晩僕と?」

「誰かの最初の人になりたかったのかな?
最初っていいよね、何でも。」

「今朝、最初のキッスでお別れだね、
コーヒーでも淹れようか?」

「ありがとう、トム君
カリフォルニア帰るの嫌になっちゃうから
このまま帰るね。」

「じゃ、ビーチボーイズの
サーファーガール〜掛けて見送るよ〜」

Do you love me ♬ Do you surfur girl ♬


The End

トム キーファー 17歳のSpring Break 
at Ocean City Beach フィラデルフィア
1978年の春

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