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ロックノベル「もうひとりのミック物語」ブライアンのお下がり

「テイラーって図書館で宿題やってる様な
ツラで舞台立ってるな!ミックからも
何とか言ってくれよ。もうちょっとルース
にって。」

「それを言ったらワイマンはどうなんだい?」

「あいつはただの偏屈だよ。ま、チャーリーと
ビルは年上だしな。でもギターは花形なんだし」

「テイラーはまだハタチだし、そんな余裕
ねえだろう、弾くだけでアップアップなんだ
と思うね。お前が名一杯ルースなんだから
バランス取れてるんじゃねーの。」

「お前がそう言うんならそれでいいけどよ。」

「それより、キースあいつにもやっと彼女が
出来たんだから、ちょっかい出すなよ!」

「誰が!俺? テイラーの女?
知るかよ。でもマディ ウォーターと
付き合ってたんだってな。そこはちょっと
聞きたいなぁ。」

「それがお前の悪い癖だよ。
女の話聞いてやってるうちに、ねんごろに
なっちまう。」

「俺のせいじゃないさ、あっちから俺様の
胸に飛び込んでくるのさ!」

「お前はほんと都合のいい事言ってるな。」

「ミックお前俺の事言えるのか?
マリアンをブライアンから取っちまった
くせに!そこからアイツだって、、、」

「分かった、やめようその話しは!
確かに俺が悪かったよ。」

「今日は素直だな、気味が悪いぞ!」

「実はビアンカにプロポーズしたんだ!」

「そりゃ、早いな!おめでとう🍾
とうとうミック ジャガーも年貢納めか!
ちょっと寂しいなぁ。」

「自分だってさっさと元ブライアンの
彼女アニタと一緒になっちまってさ!
寂しいも何もないだろう?」

「ブライアンのお下がり、音楽も女もさ!
いつも俺達はそうじゃないのか?
アイツには勝てないんだよ。俺らは!」

「まぁ、そうだなぁ!ストーンズはアイツの
発明だし、それをちょっと進化させてる
だけだしね。」

「テイラー誘って、今日は3人で飲みに🍺
行くか!お前の結婚の前祝いだ!
女共は抜きでな!」

「そりゃいいね。キース!お前の奢りだよね?」

「ドンペリ飲んでいいか?」

「ボビー キーズが昨日フランス🇫🇷中の
ドンペリをバスタブ🛀に入れて
女とバチャバチャしてたらしいぞ。」

「あの、ラッパ🎺吹きが!
ちょっといい気になってやがる。
キースが甘やかしてるからだぞ。」

「ハイハイ、全ては俺のせいだよ。
レコーディングが進まないのも
女がゴタゴタ言うのも、テイラーが
仏頂面してるのも、ブライアンが
逝っちまったのも!ビルが偏屈なのも、
チャーリーが神経症なのも、
お前がクネクネと三流バレリーナみたいに
踊るのもね🩰💃」

「分かってるんじゃねーか!上等だよ
キース❗️Love you Brother!
これからもよろしくな!」

「テイラー、リトル ブラザー、
行くよ!」

「どこ?アニキ?」

「パリのプレイボーイ クラブさ!
ヒュー ヘフナーも来てるらしいぞ。」

(👬ふたりでニタニタ)

The End

1970年 フランスにて
ミック ジャガー 27歳
キース リチャーズ 26歳
ミック テイラー  20歳

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