Rock Novel 「シンデレラ物語」Metal Guru #1
「トム キーファー さん、あなたにとって
メタルとは?」
「メタルの定義ってよく訊かれるけどね
アイスクリーム屋の🍨『今日のフレーバー』
みたいなもんでさ、その時代によって
変わるんだよ。」
「どう言う意味ですか?」
「あのね、ストーンズがメタルの時も
あれば、ツエッペリンがメタルの時代のときが
あればクイーンの時、キッスの時ってね、
その時代一番ヘビィな音って事だと思うよ。」
「あなたもそのメタルの一人な訳ですが、
現在 2023年に入って、
80年代のグラムルックを後悔してませんか?」
「イヤ、高校生の時の卒業アルバム見る👀感じで
ま、小っ恥ずかしい姿もあったけどさ、
後悔はしてないよ。だって、ミック ジャガー
だって、デイビット ボウイだって当時から
化粧してグラムだった訳だしね。それが姿を
変えて80年代版になっただけだし。MTVの
出現でビジュアル重視になったのは事実
だけどね。」
「じゃ、『シンデレラ』が『ヘアメタル』と呼ばれるのは抵抗感じますか?」
「それは感じるね!モトリー、ワラント、
シンデレラ、ボンジョビってみんな、
それぞれ音楽性が違うのに、『ヘアメタル』って
事で一つに括られたのは、多いに憤慨しますよ!」
「あなたはデビュー当時のインタビューで
20枚位レコード出せるミュージシャン目指して
ますと言ってますが、現在ソロも含めて
6枚ですが、その事について一言お願い
します。」
「そんな事俺言ってた?忘れたよ。」
(大笑い)
「若気の至りだね。その時の自分に言ってやりたいね〜。もっと謙虚になれよってね!
6枚で大満足ですよ。ファンが数名しか
来てくれなくても、コーヒーショップの
片隅でも、ドーナッツ🍩屋でも、
今ならどんな舞台でも歌うね!」
「ドーナッツ🍩屋でも?」
「そ、今度『Carl’s Donuts」って言う
グルメドーナッツの店ナッシュビルでオープン
するんですよ。美穂ちゃんて言うカワイイ
日本人の店長が笑顔で迎えてくれるから
是非来てください。俺も時々アコースティック
で歌うから。新人ミュージシャンが店で
歌えるようにしたいんだよね。何かチャンスに
なる交流の場所になればイイなぁと思ってね。
俺の親父カールのブルーベリー🫐ドーナッツの
レシピでお出迎えするよ!」
「それは、楽しみですね!是非伺います。
またラスベガスにもギグでいらしてくださいね。」
「あの、最後に80年代のヘイデイ〜の
秘密の話を聞かせてくれませんか?」
「えー?! うーん、一言、言えるのは
俺らもお上品だったとは言えない事だね、
モトリーだけ悪ガキ扱いだけど、
ボンジョビもシンデレラも同罪ですよ。
過去に帰れるなら、同じ事はしないね!」
「ありがとうございました。トム キーファー
こそ、メタル グールーです。
いつまでもアイスクリーム屋の定番
フレーバー🍨であり続けることでしょう!」
The End
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