Rock Novel「シンデレラ物語」トム キーファー ダビデ王になる!
1983年頃
フィラデルフィア シンデレラを結成した
トムとベースのエリックだが中々デビューに
漕ぎつけず、、、
「エリック、何かいいバイトないか?
そろそろ アパートの家賃払わないと
また車上生活に逆戻りだよ〜」
「ああ、参ったな~ 商売道具のギター🎸
だけは売りたくないよね、トムも」
「当たり前だよ、ギブソン レスポール
だけはホームレスになっても、離さないよ。」
「実はさ、1つあるんだよ。短時間で金になる
アルバイトがさ。」
「勿体ぶらないで早くそれを言いなさいよ~。」
「うん、身体売るんだよ!いいの?」
「え!ジャンキ〜じゃないんだから
そこまではー😮💨無理でしょう。」
「ハハハ~ 違うよ~ ただ脱いで見せればいいだけさ。
トムならその〜 」
「何かそっちの方が気持ち悪や!
何か変態の相手?」
「違う、違う〜」
「エリック じゃ何なんだよー❗️」
「あのさ、美術学校のヌードモデル
なんだけど。すっぽんぽんで立ってるだけでさ
時給100ドルなんだよ。お前やってみる?
「?」
「例のさ、ミケランジェロの
ダビデ像みたいにさ
立ってればいいだけ見たいよ。」
「トムならダビデ王より、
いけてると思うけどね。」
「エリック、お前なぁ 上手い事言って
俺だけ生贄かよー。」
「これもバンドの為だよ。いいじゃん
舞台に上がってると思えばさ〜出来るって!
長髪のキングデイビット 様!女子学生に
モテモテー。」
「あの、一つじゃ交渉してくれ
マイク🎤手に握らせておいてくれって!」
「え!」
「ギター🎸首から吊るして前隠したいのは
山々だけどさ、せめてマイク持って無いとさ
手持ちぶただじゃん、シンガーとしてはさ。」
「教会で牧師さん言ってたけど、
ダビデ王が左手に持ってるのって石を
投げる武器でしょ?」
「そうらしいね、巨人ゴリアテを倒す為でしょ?
ダビデ王は子供の時は羊飼いだったから、
羊を🐑オオカミから守るために石投げ
練習してたのかな?」
「トム キーファー の武器はマイクだね!」
「ギター🎸を盾に🛡マイクを槍に!
現代のローマの戦士さ。」
「なるふぉどね! じゃその威勢のいいところで
ローマ兵だと思って戦って来てくれ、
シンデレラの未来のためにな!」
「何かお前にのさられる気がする?」
「メリーランドのバーでハロウインの晩
トムと出会った時からお前は大化けてしてくれると
思ってたよ、あの時は金髪だったもんなぁ。」
「やめてくれよー 俺の黒歴史だ。」
「ハハハ~」
「やっぱりやめとく、このバイト
俺達シンデレラでいつか有名になってさ
もし、俺のさヌード写真でも出回ったら
カッコ悪いじゃん。」
「そうだね〜 じゃ、しょうがない
ピザ🍕の配達でもするか?」
「歌うピザ屋さん、チップ多めにもらえるかもな!」
「トムの武器はハニカミ笑顔と声だ、」
「エリックの武器はサラサラ金髪と
ギター回しだ!」
「皿回しの芸当付き ピザ屋さん!
でいけるか!」
(大笑い)
The End
追記:実際二人でやったバイトはフイルムを現像した
写真を薬局へ配達するお仕事だったそうです。
昼間は仕事して、夜はリハーサルの日々が
高校卒業して、7年も続いたんですよね。
苦節7年目にして、1986年デビューした
シンデレラのトムとエリックです。
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