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Rock Novel「シンデレラ物語」Cold Day In Hell


1989年 モスクワにてフォトセッション

写真家 マーク ウエイス
ボンジョビ リッチー サンボラ
シンデレラ トム キーファー

「Hey! Guys! Tom and Richie Big Smile! Please」

「オッケー👌もういいだろう!」

「Finish!」

「マーク、ありがとうなぁ。
でも,もう笑顔はこれ以上無理、オレ」

「僕も〜 疲れた〜」

「トムは熱あるのに良くやったよな
昨日のレーニンスタジアムのショーよかったよ。」

「ありがとうございます♪リッチー兄貴」

「じゃ、ショーもフォトセッションも終わったし
俺の部屋で一杯やるか!」

「いいですね、ウオッカ?」

「ウオッカはスキッドロウの
セバスチャン バックに全部呑まれちまった
からな、ビールでいいかい?」

「わー、広い部屋 僕のとは随分
違うなぁ〜。」

「ジョンのなんてもっと広いよ〜、
何でも交渉次第なんだから、トム達
シンデレラも大人しくしてないでさ、
マネージャーももっと交渉力有る奴に
変えないとダメだぞ!」

「ラリーにはフィラデルフィアの売れない
クラブ時代から世話になってるし、
ドグ マギーみたいな敏腕マネージャー
ではないけれど、いい奴だから!
いいんです。」

「まあね、エルビスのパーカー大佐みたいな
凄腕マネージャーに当たったら、やり手だけど
代償も大きいからな。」

「ボンジョビはドグ マギーの力が
大きいの?」

「いや、俺様の力、縁の下の力持ち💪の
お陰よ!ボンジョビってバンド名だから
ジョンが作曲も何でもしてるように
見えるかも知れんけど、俺も作曲には
大いに貢献してるんだ、ギター🎸パート
だけやってる訳じゃねえんだよ。」

「そうなんだ。ジョンもいいパートナーが
いてくれて、幸せ者だね。」

「ああ、ボンジョビの前身のワイルド ワンズ
時代に、俺が乗り込んで行って
スキッドロウの今ギターの奴から
ギターの居場所を奪ったお陰だよ。
今のボンジョビがあるのもさ!」

「なるほどね!」

「トムはリーダーとして苦労はないのかい?」

「僕は歌も作曲もほぼ一人でやってるから、
皆んな良く付いて来てくれるし、口論も無いし、
ちょっとギターのジェフが飲み過ぎで困る
位かな? セバスチャンと同じ部屋で
また呑んでるんじゃないかな?
それが心配の種、位かな。」

「心配の種は早く摘むこと!
ってか、俺も結構飲む方だから、
人の事言えねえけどね。ジョンにクビに
されない様にしなきゃな!」

「それは、万が一にもないでしょう、
リッチーあんたが自らバンドを去る以外は!」

「まさか、俺から出ていく事なんて
イエスキリストが今再臨するような
もんだぜ!それ位可能性は無いって
事さ。」

「ハハハ〜そうだね。業火の地獄
が凍ってしまう様なもんだね!
Cold Day in Hell それはあり得ないと
言う事!」

The End

後日談:

2014年にリッチーが自らボンジョビを去り
奇しくも、シンデレラのトムの相棒ギター
のジェフも同じ年にシンデレラを薬物依存問題
で辞める事になるとは、1989年の時点では
誰も想像する事は出来なかった。

SONYとの契約問題でシンデレラ名義で
アルバム制作が出来なくなった為
トム キーファー とジェフ ラバーは
それぞれ2014年にソロアルバムも出している。

1989年
モスクワ ミュージック ピース✌️
フェスティバル
ボンジョビがトリで盛り上がった
レーニンオリンピック競技場でのロックフェス


シンデレラ トム キーファー
これを機会にロシアで人気者になる


ジョン ボンジョビ(後方)と
エルビスのハウンドドッグを歌う
トム キーファー

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