【え】エスターを観て

※この文章は、映画『エスター』の感想文です。できるだけネタバレを避けつつ感想を書くようには心がけていますがついぽろっとネタバレした時に責任がとれません。ネタバレが苦手な方はあんまり見ないほうがいいかもしれません。

まさかのスタートして3/4がホラー映画。毎日ホラー映画を観てすみません。ホラー映画苦手なんですけどね。毎度緊張しているせいか最近肩こりがひどいです。

((一応あらすじ的なもの。))

ケイトは3人目の子どもを身ごもったが死産となり、アルコール依存症の治療をしていた。子どもがあきらめきれなかったケイトは、夫・ジョンと話し合い、孤児院にいる子どもと養子縁組をすることに。9歳の少女、エスターを迎えた一家は、徐々に彼女の猟奇的な側面を目撃し…!?


はい。こんな感じです。

実際に起きた事件をもとにしていたと勘違いして見始めたのですが、正確には「この映画と同時期に同じような事件が起きていた」ということみたいです。

この映画は一応「ホラー」と分類しましたが、「生きている人間が一番怖い」タイプのホラーです。幽霊とかは出てきません。逆に言うと「実在する人間」に「確実に命を狙われる」という恐怖があります。

最近は観ているうちに、「はぁー頑張って!お願い、生きて!うわぁん!」と騒いでしまうため、あんまり怖くないです。ホラー怖い人は友達と絶叫しながら観るのをオススメします。まあ自分は一人きりで騒いでいるわけですが。(はたから見たら私が一番恐怖かもしれません。)

思ったのは、「幽霊でもゾンビでも人間でも、物理攻撃をしてくる奴が一番怖い」ということ。やっぱり命を奪ってくる奴めちゃくちゃ怖い。エスターを演じたイザベル・ファーマンがとにかく恐ろしい。素晴らしい。調べたら当時12歳とのこと。。。素晴らしすぎる。

耳の聞こえないマックスを演じたアリアーナ・エンジニアの、ラストシーンのカッコよさったらなかったです。外見めちゃくちゃかわいいんですけど、かっこいいのよ、観てほしい。頑張ってみてほしい。

ホラー映画を最近たくさんみていて思うのは、「女性が先に異変に気付き、男性は最後の最後まで信じてくれないという設定が多い」ということ。この共通点は非常に興味深く、ジェンダーバイアスがかかっている感じがします。洋画で大体浮気しているのは男というのも。いや、難しいんですけれども。そんなことでいちいちつっかかっていたら映画観れないよと思われるかもしれないけれども。

「アメリカであったことは日本でも起こる」って日本の刑事ドラマで誰かが言っていたように(引用雑ですみません)、割と普通に考え方なども輸入されてくる傾向がある気がしているので、「繊細な男性もいる」ということ。「ズボラな女性もいる」ということ。人間は人間でそれぞれであるということが認識できれば幸せだなって思います。私のなかにもたくさんジェンダーバイアスはあるので、とっぱらっていきたいですね。

ホラー映画の感想じゃなくなってしまいました。

あ、あと最近観た洋画のホラー作品に共通していることがもう一つ。

「湖が近くにある家が多い」ことですね。水難事故は確かに怖いですが、幽霊が人を行方不明にするには恰好の場所、ということなのでしょうか。

こういう共通点を見つけてしまうとよくわからない研究スイッチが入るのよくないですね。自重します。

とにかくこの映画は、子役たちの演技力が素晴らしく、人間の闇を垣間見えることができます。もう簡単に人のことを信用できなくなるかも…なんて。そんなことはないけれど。それでも、ラストに向かうにつれて醜くゆがんでいくエスターの表情を楽しむ映画化と思います。マックス可愛かった。


いじょうです。



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