ちーちゃんのカナダ留学日記(本当の英語力)

日本を離れてはや一年。はじめは自己紹介もままならない英語力だった私。一年経った今は普通にネイティブと一緒に暮らすことができるまでに。そんな私が学んだ本当の英語力とは何か、を少し紹介しようと思います。

留学生活の一連の流れとしては、始めに基礎を身につける為に語学学校に5ヶ月通い、その後現地の美容学校で半年間ネイリストになる勉強をしました。(ちなみに今もカナダにいます。)

語学学校は"英語"を学ぶところです。なのでここでの英語(=言語)の位置付けは「目的」になります。ですが、美容学校はネイルについて学ぶため学校なので英語(=言語)はネイルを学ぶための「手段」に位置づけが変わります。

ここがミソです。多くの留学生が第一段階の "英語を学ぶ"で留学を終えてしまいます。長期留学(役1年)を終えた人を見ると一見英語がペラペラになったように見えますがそれは錯覚で、簡単な文法で言いたい事を言えるようにはなるけれどそれでもビギナー(初心者)です。

本当の英語の勉強はここからスタートします。今までのは準備運動です。基礎を身につけて生活することが普通に出来るようになった時、よりネイティブに近づくためには何を向上させるべきかを考えました。そこででた答えは、発音雰囲気文化です。では一つずつ理由を説明していこうと思います。

まず発音から。なぜ英語は発音が命だと言われるくらい重要視されるかというと"発音でスペルを表す"からです。例えば、よく英会話教室でRとLの発音の練習をしますがなぜかというと「Rice→米、Lice→毛じらみ」の様にどちらも"ライス"という単語ですが別の意味をもちます。そのため発音でアルファベットを使い分ける必要があるからです。そもそも日本語は口を動かさなくても良い言語のため、日本人には口を動かして話す習慣がないから余計に発音で苦戦する傾向があります。理由はそれだけではありません。一番大きな理由は、発音が上手だと使っている文法がシンプルでも英語が上手そうに見えるからです。ネイティブからも!!←ここ重要。
ある一人の友人は私よりもボキャブラリーも多くスラスラ英語を話す事ができますが、発音は母国のなまりが強いため、一瞬英語が上手ではない様に聞こえてしまいます。それはとても勿体ないことです。でもゆっくりでシンプルな文法だったとしても発音が綺麗だと上手に聞こえるので、結果の出やすい上達術です。

2つ目は雰囲気。私たち留学生には"留学生"という雰囲気を持っています。カナダは多国籍な国なので見た目だけでカナディアンか、そうではないかを判断することは出来ません。ですが、カナディアンの友人は雰囲気だけでネイティブと留学生を識別することが出来ると言っていました。語学学校は留学生しかいないため気づかなかったけど、趣味で通っているヨガスタジオに行き始めたとき周りはネイティブばかりなので自分がその場の雰囲気的に馴染んでいない事を感じ、"雰囲気の差"があることに気づきました。 
ではどうやってその差を埋めていくかというと、結論は"慣れ"です。自分でもまだこれについては掘り下げている途中なので明確な答えは出ていないため、今日は私が徐々にネイティブに馴染んでいった段階を紹介します。
はじめはあからさまに浮いていました。次第にお気に入り先生のレッスンを沢山受けて顔を覚えてもらうと「Hi.How are you」と声をかけてくれるようになりました。別の先生はレッスン後に一人で練習しているとアドバイスをくれるようになったり。生徒同士でも、同じレッスンを受けることが多くて顔見知りになると挨拶する様になりました。半年経った頃、「いつも難しいポーズの練習をしているね」などと声をかけてくれる生徒さんも出てきました。一年弱経った頃には、ある先生がレッスン中に難しいポーズの説明をする為にアシスタントが欲しいと言って指名されて、生徒の前で見本をやるまでになりました。(ちなみに、半年経った頃にトロントからバンクーバーにに引っ越した為ずっと同じスタジオに通っている訳ではありません。)

最後に文化。言語と文化には強い繋がりがあります。そのため、ネイティブに近づくためには避けては通れない壁です。同じ単語でも日本語と英語では持つ意味合いが異なるものもあり、歴史や文化が色濃くでます。では初級編から。

はじめはSorryとExcuse meを使い分けること。Sorryはごめんなさいという意味なので謝罪する時しか言いません。Excuse meは直訳するとすみませんという意味になり、主に誰かに声をかける時などに使います。日本語のすみませんは謝罪の意味も含まれるため困惑すると思いますが、謝罪ではないのにすみませんという意味でSorryと言ってしまうと不自然になります。ここでのミソは、英単語の意味を日本語で理解していても、その単語の持つニュアンスや概念が日本語とは異なることも多いということです。

2つ目はyou're welcomeを言う習慣をつけること。日本ではどういたしましてと言う習慣があまりありませんが、こちらではThank you と言われたらyou're welcomeと答えるのがセットです。お店の店員さんも私たちが商品を受け取った時にThank you と言ったらyou're welcomeと返してくれます。逆にThank youと言われたのにyou're welcomeと返さないことは無視と同じ行為になってしまいます。you're welcomeの代わりに使える表現には、No problemなどもあります。                   

3つ目はYESとNOをはっきり言うこと。正確に言えば自分の意見を"濁さない "ことです。自分が違うと思うことをNOと言うより、自分の意見を濁すことの方が失礼になります。相手と意見が合わない場合に自分の意見をはっきり述べても自分を否定されたと解釈する人はいないので大丈夫です。

最後に分からないことは"分からない"と伝えること。日本人にはこの行為を失礼だと思い、分かっている振りをしてしまう傾向があります。でもある日こんなことがありました。「あなたは分からない時聞き返してくるよね。そんな日本人はあなたが初めてよ。それはあなたにとっても私にとっても良い事だと思う。」と言ってくれました。ある程度の英語力があっても文化の違いによりジョークなどを理解するのは難しいです。実際に私が日常的に使っているのは話を聞く時ただ相槌をうつだけでなく、「あなたの言ってることはこういう意味ですよね?」「you’re mean is....」と確認しながら話を聞く方法です。これを行うとことで確実に話の内容を理解しながら聞くことが出来きます。
また、分からない時に「ごめんなさい、まだ理解出来ていないです。」「sorry,I don't get you're meaning yet.」や「何とおっしゃいましたか?」「pardon me?」と聞くことは失礼ではありません。むしろ相手の話を聞こうとする姿勢を示すことが出来ます。

留学中でも日本にいても英語力を伸ばしていきたい人の力に少しでもなれたら嬉しいです。



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