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不撓不屈 FC多摩
2015年度大会以来の観戦
本日2月10日(日)、東京都クラブユース選手権U-14の決勝戦を観戦に、味の素フィールド西が丘へ。
この大会を観戦するのは2015年度大会ぶり。現在高校2年生の年代が挑んだときだ。元々U-15の観戦を画策していた。準決勝の会場が近かったことと、「FC多摩」が勝ち進んでいるという2つが重なった。
そのとき眼に飛び込んできた選手が、現・流通経済大学付属柏高校2年生の八木滉史君だった。(第97回全国高校サッカー選手権にて準優勝。ボランチのレギュラーとして活躍)彼については、別の記事で触れるので今回詳細は避けますが、自分の眼に留めた選手が後に活躍するのは嬉しいものである。
あれから3年。
FC多摩 vs FC東京むさし
決勝戦を闘ったFC多摩のメンバーは23期生。1つ上の年代となる22期生の試合も数試合観戦させていただいた。パワフルでよく走り、縦に強いFOOTBALLを展開していた。
新チームに年代が代わって、どのような選手がいて、どのような試合展開になるのか楽しみなところであった。
決勝までの勝ち上がりは以下のとおり。ノックアウトステージ以降を記した。
1回戦 vsFRIENDLY 9-0
2回戦 vs三菱養和SS巣鴨 0-0 PK5-3
準決勝 vsFC東京深川 3-2
FC東京の下部を二連発で食うか、あるいはJ下部の意地が勝つのか、面白いぶつかり合いが目の前で展開される。
スタメン(SNS,本日の電光掲示交代情報のみの掲載。今後の情報によって追記あり)
GK
16谷合善祇
DF
15 右SB
40 畑添隼人
5 荒井智士
30 右SB
MF
45 吉川大地
26 ボランチ
22 戸住駿太
34 ボランチ
12 金澤竜斗
FW
27 齋藤剛志
持ち味発揮
開始早々、リズムをつかみかけたのはFC東京むさし。長身FW32に配給し圧をかけていた。J下部の選手は、やはり大きくて速い。FC多摩は、入りに慣れると、一気に自分たちのゲームを形成。ベンチからスタッフの「テンポ」という大きな声がこだましていたように、細かいパスワークとサイド攻撃で、FC東京むさしをテンポよく押し込んでいた。
ディフェンスでは、ラインをコンパクトに整え、FW-MF-DFのそれぞれの距離が縮まり、セカンドボールの回収率上昇と、プレスバックや数的優位形成で、FC東京むさしを上回っていました。
10分、FC東京むさし陣内で、FC多摩の選手が縦パスをつけたときに、DFの足に当たり前方のスペースへこぼれたボールに、オフサイドポジションにいたであろうNo.27齋藤剛志君が反応し、そのまま持ち込み冷静にフィニッシュ!待望の先制点はFC多摩へ。レフリーはディフェンスの出した足が、ブロックにいった守備だと判断し、オフサイドを適用しなかったようだ。
追いつきたいFC東京むさしだが、依然として自分たちのサッカーが展開できない。打開策として精度の高いロングパスを縦に放り込むが、どうしてもFW32が孤立してしまう。FC多摩5荒井君と40畑添君の両CBがしっかりと闘っていた。相変わらず、FC多摩のCBは毎年レベルが高い。
時間が経過すると、試合を握るFC多摩に対し、カウンターのFC東京むさしという構図ができあがっていた。前半1-0でFC多摩がリードして折り返し、迎えた後半。
FC東京が後半盛り返す。前半に比べボールの動かしがスムーズになっていた。短いハーフタイムのなかできっちり修正が行われたのだろう。このあたりはさすが。それをプレーで表せる選手もさすがである。
FC多摩がやや受け身になってしまった感があり、そのほんの少しのズレをFC東京むさしが突いてきた。しかし、その時間帯を凌いで失点を切り抜けると、徐々にFC多摩が自分たちのペースに戻し、互いに数度の決定機を迎えたが・・・・。
試合終了。
FC多摩が3期生ぶりの優勝を手にした。
FC多摩 1《1-0,0-0》0 FC東京むさし
得点
➡FC多摩 10' No.27齋藤剛志君
選手交代
No.28貴田遼河君IN➡OUT22戸住駿太君
No.29作道裕太君IN➡OUT45吉川大地君
No.37永山大成君IN➡OUT12金澤竜斗君
雑感
とてもハイレベルで好ゲームだった。
FC東京むさしが、それまでの勝ち上がりがどのような内容だったかは観ていないので、安易に語れないが、前後半の序盤から察するに、J下部らしく下からの繋ぎ、サイドの崩し、ストロングポイントでもある長身FWのポストプレーからの展開等へ持ち込む感を受けた。
個々のレベルが非常に高く、体格及びスピードはU-14のそれとは思えないほど「完成度」が高い。“育成”という観点から、これらの選手からいったい何人TOPへ昇格するのか。スタッフの方々もかなりの責任やプレッシャーがのしかかってくるのではないだろうか。
ちょっと気がかりな点をあげるとすれば、ヘディングの技術が高くなかったこと、“面白そうな”選手が見当たらなかったこと。
FC多摩は両CBの40畑添隼人君と5荒井智士君は、とても安定していたディフェンスを繰り広げていた。22戸住駿太君はトップ下辺りで、スペースをうまく見つけポジションを取り、かなりアクセントになっていた。27齋藤剛志君はプレスバックと20mから30mぐらいのスピードが際立っていた。28貴田遼河君は途中出場ながら1年生とは思えない落ち着きっぷり。今後の成長が楽しみ。
私的に一番“面白そうな”選手は12金澤竜斗君だ。ボールを保持したら果敢に縦への突破を狙う、猪突猛進な感じ、頭から相手への懐へ入り込みながらスペースを狙うあたりに“気持ち”を感じた。アンカーあたりでボールハンターをしても活躍しそうな、そんな伸びしろも感じたところだ。
FC多摩に関わる皆様、優勝おめでとうございます✨
2019年は関東リーグに闘いの舞台を移しますが、レベルの高い試合のなかで、選手たちが更なる高みを目指していくことを願っています。
そして、いや、この先の言葉はここでは控えておきます。
とうぶん、U-15の試合は観にいけないが、気になる他チームにも足を運びたいと強く思えた。
長文読んで頂き、ありがとうございました。
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