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勝点3

もう少し あと少し

4月2日(日)に開幕した「高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグEAST」。流通経済大学付属柏(以下流経)は5節目を迎え、満を持して初勝利、勝点3を奪いました。

第1節、尚志をホームに迎えた開幕戦。新春に開催された通称「裏選手権」ことニューバランスカップ以来、どのような成長を見せてくれるのか楽しみであると同時に、いつぶりか覚えてないぐらいに訪れた“十余二の森”(私が勝手にそう言っているだけで、流経グラウンドのことです)に胸躍らせていました。

結果は「0-0」の引き分けに終わりましたが、流経の成長ぶりは見られたものの、尚志の仕上がり具合に、これはかなり強いな・・・と感じる部分が目立ちました。尚志は流経との引き分け後、大宮アルディージャに「2-0」、FC東京に「4-0」、川崎フロンターレに「1-3」で敗れるものの、上州のタイガー軍団・前橋育英に「4-2」と勝利し、5節終了時点で勝点10の3位につけていました。

流経に話を戻しますと、2節~4節にかけての観戦は90分間きちんと観戦できているわけではないですが、守備の面では粘り強く対峙し、ピッチに立っている選手も、ベンチにいる選手も、1つになってどうにか勝利への糸口を導き出そうと奮闘している様子がひしひしと感じ取れました。ただ、この最高峰のリーグ戦に関しては、“もう少し” “あと少し”という、この言葉が遠くて大きく感じられる訳なのです。そこをどのように打開していくかが、後に大きく響いてくると個人的には強く思っています。

第5節 VS昌平

迎えた第5節。対するは2023シーズンより、プレミアリーグに昇格してきた、皆さんご存知の昌平高校。スタッフはほぼ、ボス本田裕一郎氏の習志野時代の教え子、本田チルドレンの皆様です。

その昌平は、第4節までの対戦相手が全てJ下部。FC東京、柏レイソルに引き分けて、3節に横浜Fマリノスに敗れるも、前節は大宮アルディージャに2-0
と勝利し、待望の勝点3を奪取したところでした。

流経としては、初勝利が欲しいところに、調子をあげてきた昌平とぶつかる、プレミアリーグならではの厳しさ。5月7日(日)雨と風が徐々に強まる気配を見せる天候のなかKICK OFF。風上に昌平、風下に流経で始まりました。

しっかりとディフェンスラインから繋いでビルドアップしてくる昌平に対し、流経は復活の兆しが見えてきた“お家芸”のハイプレスを仕掛けていきます。昌平のサッカーは初めて直に観戦しましたが、ファイナルサードでの個のスキル、ほんの少しのところのズレや遅れを突いてくるサッカー観は、随所に見られていました。いつやられてもおかしくない時間、それを集中を切らさずに堪える時間、この2つの時間が交錯し続けました。

どちらが先制してもおかしくない時間が過ぎてはいましたが、それを奪い取ったのは流経でした。43分 コーナーキックに頭一つ高く跳んでドンピシャ合わせたのは、田中ショーン涼太君(FC多摩)でした。前半終了間際の良い時間帯にゴールを奪い、1‐0とリードして後半を迎えます。

後半、流経が追加点を奪うか、昌平が同点に追いつくか・・・。
プレスの強度を保ちながら、積極的に守備から入り粘り強く闘った流経にチャンスが訪れます。83分 左サイド、DF渡邊和之君(FC多摩)からのクロスを待ってましたの右足ボレーでゴールに突き刺したのは、先制ゴールを奪っている田中ショーン涼太君、この2点目のゴールを奪いました。

このまま試合は終了し、2‐0で流経が待望の初勝利をあげました。

やってこ~よ

この日2ゴールを奪った田中ショーン涼太君。彼が中学校2年生の時の、東京都U-14クラブユース選手権の決勝を観戦しました。
現名古屋グランパスエイトU-18所属で、過日、プロ契約を結んだ貴田遼河君とFC多摩時代の同級生。私が観戦した決勝戦では、貴田君を中心としながらも、強固で激しい守備と、J下部にひけをとらない展開力が際立っており、そのようななか、ショーン君もスタメンに名を連ね出場していました。
こちらもどうぞhttps://note.com/chirorifamily/n/n868e5665e3de

お正月のニューバランスカップ(通称:裏選手権)では、スルスルっと抜けていく独特のドリブルが冴えていて、調子が良かったと思います。奪えそうで奪えないドリブル。ディフェンスでも、粘り強いプレーで活躍していました。

まだまだチームとしてうまくいかない場面が散見されるなかで、今年のチームを引っ張っていく1人になるんだろうなぁと感じていました。

プレミアリーグが開幕し、なかなか勝点を奪うことができない状況が続くなか、惜しい場面がいくつかありました。そして、ようやく待望のゴール。きっとショーン君もホッとしたのではないでしょうか。

貴田遼河君やバルアロイ君、他のJ下部や高体連の活躍が耳に入ってくるでしょう。何より、付属のメンバーに仲間でありライバルがいます。

切磋琢磨しながら
やってこ~よ

おまけ

J SPORTSのインタビュー動画です。

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