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第6節:前橋育英戦



第1クール終了

高円宮杯U-18プレミアリーグは、第7節までの第1クールが終了しました。既に第2クールの試合を終えているカードもありますが、高体連がインターハイの予選に入る兼ね合いもあるので、第2クールの初戦にあたる第8節は、5月末から7月までの期間に設定してあるようです。

現時点での順位は以下のとおり。
( )勝点、5月末時点。
①流経大柏(17)
②川崎Fフロンターレ(15)
③昌平(14)
④横浜FC(13)
⑤鹿島アントラーズ(11)
⑥柏レイソル(11)
⑦FC東京(9)
⑧前橋育英(9)
⑨青森山田(8)
⑩大宮アルディージャ(7)
⑪尚志(7)
⑫市立船橋(2)

第1クールが終わった時点で、流経が首位に立つというより、上位にいることは間違いないんだろうなぁと確信できたのは、第2節:青森山田戦のスタメンが発表されて、同点ゴールの流れを確認したあとでした。
さらに、青森山田を応援されてるアカウントのポストを見て実際にどんなものだったのかということを動画や文字で感じ取っていくと、大方、試合を支配しての同点終了ということで、その後のリーグ戦に確信を持つことができました。

さて、そのようななか、第7節:川崎フロンターレ戦との首位攻防天王山を制して、第1クールを首位で折り返しているさなか、第6節の振り返りになってしまいますが、ご一読いただければ幸いです。

上州のタイガー軍団に挑む

第5節を迎えた前橋育英は、前節までFC東京0-2●、昌平2-4●、川崎フロンターレ1-2●、柏レイソル3-0○、市立船橋1-0○と、3連敗のあとの2連勝。ここで流経に勝ち3勝3敗で勝率を五分に戻し、さらに波に乗っていきたいところ。2連勝の両試合をクリーンシートで抑え込んでいるあたり、さすがの修正力。

Awayに乗り込んだ流経は、尚志1-0○、青森山田1-1△、鹿島アントラーズ2-2△、大宮アルディージャ2-0○、FC東京4-3○と3勝2分で、流経も前育と同じように前節、J下部の大宮アルディージャをクリーンシートで抑えこみ、上州高崎に乗り込んできました。

KICK OFF
試合開始15分までの間は、どちらのチームに流れが傾くかとても重要な時間帯です。ここで得点するか、あるいは失点するかは、その後のゲーム内容に大きく響きます。流経が今シーズン、試合開始15分までに失点したのは、FC東京戦のみで、6分・13分の失点でした。しかし、この一戦では11分・23分に得点し、流れを元に戻しています。後半開始の15分で失点したのは青森山田戦の56分と鹿島アントラーズ戦の60分。この両チームとの試合は引き分けで終わっています。

どちらに試合の流れが傾くかわからないなかで、前橋育英はやや押し込まれたあとの鋭いカウンターが数本あり、ヒヤッとした場面がありました。
カウンターの急先鋒となっていたのは№8オノノジュ慶吏選手。
しかし、試合時間が経過するにつれて、じわりじわりと流経が自分たちの時間を増やしていきました。

迎えた27分。向かって左側CKから、流経№4:奈須琉世君(柏レイソルA.A.TOR'82)が技ありスーパーゴールを奪います。
ニアサイドに走り込み、ゴールを背に向けながら、おそらくアウトサイド気味に足を出して合わせて流し込んだシュートは、放物線を描きながら前橋育英GK:藤原優希君(坂戸ディプロマッツ)の頭上を超えてループシュートのようにゴールイン!!流経が先制。
遠目から、奈須君と判断できたんですが、場内アナウンスが異なっていたため「?」となりましたが、奈須君の素晴らしいGOALでした。
前半だけでもかなりの決定機がありましたが、そこを決めきれずに後半へ。

後半も、入りから流経がしっかと自分たちのペースで試合を握り続けます。
前橋育英も打開しようと闘いますが、№8:亀田歩夢君(P.S.T.C. LONDRINA)・№11:堀川由幹君(坂戸ディプロマッツ)の二人の仕掛けにラインを押し下げられます。一旦、止められても逆サイドから、次の攻撃が波のように押し寄せてくるため、なかなか糸口を掴めない。流経のペースが長く続きます。しかし、点差は1点。このようなパターンになると、多くの場合、次の1点がどっちに転ぶかで流れに大きく作用します。
流経が追加点を奪うのか、前橋育英が同点で流れを引き戻すのか・・・・。

後半17分
流経GK№1:加藤慶太君(柏ラッセル)のロングフィードを、№19:粕谷悠君(AZ’86東京青梅)が前橋育英DFと空中で競り合いながらも、得意の強さとしなやかさを使い基点を作り、落としたところをダイレクトで№8:亀田君から、№10:柚木創君(tfa)へ繋ぎ、柚木君がドリブルで中央やや左側から右サイドへ運び、№18:和田哲平君(FC KAWAGUCHI)へ。和田君は迷わず前進して仕掛け、前橋育英DFを引き付けて、右側後方からフリーでフォローに入ってきた柚木君へ再びリターンパス。リターンを受けた柚木君が切り返して左足で放った強烈なシュートの先にいたのは・・・・・
粕谷君でした(笑)。
粕谷君に当たったシュートの軌道が変わってフェイントとなり、前橋育英GK藤原君の逆をつく形となり、そのままゴールへ!!
待望の追加点が生まれました。

その後、3点目を果敢に奪いに行く流経は、メンバー交代を使いフレッシュな選手を次々に投入し、中盤での回収率を上げて、前橋育英サイドに押し込む時間を増やしていきます。
そして、試合終了。

流経大柏 2(1-0,1-0)0 前橋育英

献身的な守備がチームを支える

流経大柏にとって、他のチームを寄せつけない“違い”は、間違いなく「前線からの圧倒的プレス」です。圧倒的というのは、磨かれた戦術眼によるボールの奪取・回収だと、個人的には捉えています。
選手一人ひとりの意識が、献身的な守備に裏打ちされた、分厚い攻撃になっていること。分厚い攻撃が、献身的な守備に繋がっていること。表裏一体なことは理解していますが、どうしても「守備」に意識が向いてしまいます。
それが私の中の基準になっているというだけのことです(笑)

得点を奪えるチームは勝ち進みます。
得点を奪われないチームも勝ち進みます。
この両者がシーズンが進むうえでかみ合っていけば、きっと見える景色がどんどん変わってくるはずです。

今、こうして綴っている時点においても、見える景色を自分たちの力で変えていっています。あまりにも、この記事の内容と時差ができてしまったので、そのあたりは次の機会に触れることにします。

百打一音
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし

心震えるFOOTBALLを。

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