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県リーグ2連覇 流経大柏BEAST

12月9日。列島が寒風に吹きさらされ、数日前の暖かさが嘘のように、肌に突き刺さるような寒さが感じられたフクダ電子フィールド。

しかし、彼らの熱さがその寒さを吹き飛ばしてしまうかのようだった。2018千葉県リーグDiv1最終節、流経大柏Bとジェフユースの優勝を賭けた一戦。

引き分け以上で優勝が決まる流経大柏B、勝利が絶対条件となるジェフユース。FOOTBALLの神様は、この2チームに最高の舞台を用意してくれた。

試合開始前から会場を包むどことなくいつもと異なる雰囲気。これこそが、テレビやスマホの画面からは伝わらない臨場感というものだろう。

コート入口付近には、黄色のユニフォームを纏った沢山のサポーターが、並々ならぬオーラを出していた。
それに負けじと黄色の波を掻い潜り、赤の応援団が陣取るサイドへ移動した。沢山の保護者、関係者、サポーター、ベンチに入ることができなかった部員。

14:00 天下分け目の大戦が始まった。

流経大柏Bスタメン

GK 
猪瀬康介(鹿島アントラーズつくば)  
DF
伊藤勇輝(ドラゴンズ柏)     
入江 諭(小倉南FC)
有泉克哉(トラベッソ) 
米倉貫太(Nagoya.S.S)
MF   
渡會武蔵(ホペイロ刈谷)
須永竜生(ジェファ)
左部開斗(東急Sレイエス)
間 洋登(東急Sレイエス)
FW  
町田福人(Nagoya.S.S)
横井 颯(ドラゴンズ柏)

キックオフ直後から、お家芸である「ハイプレス」を展開する流経に対し、ジェフユースはコートをフルに使いながら、Jユースのお家芸である「ポゼッション」で対抗する。
流経ベンチからは「おい!緊張してるのか!」
ジェフユースベンチからは「慌てるな!大丈夫!」
スタッフも控え選手も一丸となってぶつかり合う。

ジェフユースが試合を握る

前半から後半の中盤まで、ジェフユースが攻勢に出る。流経ディフェンスの連動がややずれたところに楔の縦パス、裏のスペースを狙うパス、大型FWの足元につけポストプレーから展開等、じわりじわりと流経ゴールを脅かす。

一方の流経は、固さがとれた前半の終わり頃から、ようやく守備機能が働き始める。ゾーンがコンパクトになり、セカンドボールを拾い始める。しかし、オフェンスでは決定的な場面にまでは至らず、ジェフユースが“らしさ”を長い時間出すことに成功。

総力・層力・走力

後半、流経は立て続けに交代カードを切る。前線からの守備をさらに強化しつつ得点を奪い、ジェフユースにトドメを刺す狙いか。
松本健太(FC多摩)IN →OUT横井
大沢拓馬(ARTISTA FC)IN →OUT町田
河村敦司(FCリベルタ)IN →OUT渡會

徐々にエンジンがかかってきた流経。前線を動き回り迫力満点の大沢君。スピードで押し込む松本君のドリブル。

熊川大貴(ドラゴンズ柏)IN →OUT伊藤
吉田俊輔(SPフッチ)IN →OUT松本

残り5分を切り、アディッショナルタイムに入るまで、ジェフユースの猛攻が襲いかかる。しかし、GK猪瀬君を中心とした、全体的な守備が絶対に最後を許さない。ジェフユースはラスト、GKも攻撃参加するが・・・・。

タイムアップ。

流経大柏Bが2年連続で、千葉県リーグDiv1を制覇した。長かったリーグ戦、総力・層力・走力に勝る流経大柏Bが見事な守備を展開し、優勝を手繰り寄せた。

借りを返しに

昨年のプリンスリーグ参入戦、流経大柏Bは神奈川代表の東海大相模に敗れた。あの日、悔しさでピッチに視線を落とした選手たちの姿、今でも脳裡に焼きついている。もう、あんな悔しい想いをしてはならない。昨年の悔しさもまとめて晴らし、プリンスリーグに昇格しようじゃありませんか!!。
百打一音 ~心震えるFOOTBALL~

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