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給食について調べる(横浜市長選)

8月6日 政治の村 2021年横浜市長選 特集

選択制の給食では不十分で、全員で食べる給食(全員喫食)にします。方法については、自校調理やセンター方式などの手法に拘らず、あらゆる方式を検討し、速やかに、かつ低コストに実現できる手法で導入します。

8月8日 選挙公報

中学校給食の全員実施


→選挙公報の「中学校給食の全員実施」について
横浜市ではハマ弁から選択制のデリバリー式給食に2021年4月に切り替わった。ここでデリバリー式の全員制なのか、デリバリー式以外の全員制なのかという話題になるのだが、山中氏は市長選の序盤の政治村のアンケには「自校調理やセンター方式などの手法に拘らず、あらゆる方式を検討」としていたが、その後のアンケートにはあいまいな回答をしている。「デリバリー式の全員制」とすると市長選に不利と思って、そうしたのかもしれない。さらには「ハマ弁はデマ」と思わせる(優良誤認させる)動画を市長選の終盤に拡散した。

8月11日 8/22は横浜市長選!中1娘が全候補者インタビューに挑戦しました(森ノオト) http://morinooto.jp/2021/08/11/yokohamamayor/

中学校給食は現在選択制デリバリー式だが、それを続けていくのか。あるいは自校式、親子式、センター調理式に移行していくのか。その理由は。

山中:小学校のような給食にするべき。給食をおいしくしたい。どれくらい安くできて、どれくらい中学生が満足できるか、バランスよくかけあわせる。でも一番の指標は中学生が満足すること。

→横浜市の小学校給食は自校調理式である。具体的な方式についての質問に「小学校のような給食にすべき」と回答している。
  しかし、山中氏は1年後、2022年9月8日の市会で市長として、こう答弁した
中学校給食の実施方式ですが、まず小学校のような給食は捉え方に様々ありますが、一般的には全員で食べるそういった給食をイメージされるものかと思います。

(参考)2022年9月8日令和4年第3回定例会


◆(井上さくら君) 無所属クラブの井上さくらでございます。市長、気合を入れた答弁をお願いいたします。
 初めに、中学校給食についてです。
 昨年の市長選挙、ある中学生が候補者全員にインタビューするという挑戦をしました。保護者の手も借りながら苦労してアポを取り、全候補インタビューを達成した記録を今もネットで見ることができます。そのときの質問の一つが中学校給食でデリバリー式を続けるのか自校式などに移行するのかというものでした。当時の山中候補もインタビューを受けて、小学校のような給食にすべき、一番の指標は中学生が満足することと答えています。今市長がやろうとしていることはこの中学生に答えたことと違います。なぜ変わったのでしょうか。中学生にも分かるよう市長自身の言葉で説明してください。
 市長は、この1年前の回答とは異なるデリバリー式での全員への提供方針を打ち出したわけですが、まず、なぜ今のデリバリー弁当が7割近くの生徒に選ばれていないのか、その理由は何で、解決策をどう考えたのか、伺います。
 生徒と保護者のアンケートの結果、改善策に関する生徒の回答は温かさが一番でした。今食べていない子供たちに食べるよう求めるならまずこの解決が先です。デリバリーという方式を決めてしまい、冷たいなどの問題はこれから検討というのでは順序が逆です。これでは何のためのアンケートだったのか、デリバリーで全員喫食という結論ありきではなかったのか、この疑問にどう答えるか、伺います。
 デリバリーで100%供給するには今の体制では賄えない生徒6割分の供給能力を新たにつくらなければなりません。それには市の負担で民間工場建設を含む長期契約となるのではないでしょうか。そこにはどのような問題、リスクがあると考えているか、伺います。
 デリバリーで給食を始めた他都市では、開始後に生徒の評判が悪い、残食が多いなどの理由から自校式などに転換するところが目立っています。大阪も川崎も、最近では広島市も一旦導入したデリバリーを廃止して自校式とセンター式のミックスになりました。既に周回遅れのデリバリー弁当のために公費を投じて外食産業と長期契約を結べば引き返すこともできなくなってしまいます。デリバリーなら実現可能性が高いといいますが、自校式や親子、兄弟式を組み合わせたミックス方式は本当に実現可能性が低いのでしょうか。実施困難とされた74校についてのさらなる精査、2階建ての調理室など民間ノウハウの募集、聞き取りはしたのか、また、それでも難しい場合のセンター建設のための土地調査の結果はどうだったか。例えば今後の土地活用が検討されている上瀬谷地区などは建設可能な土地にカウントされているのか、これらの具体的な検討結果を明らかにし、ミックス方式での給食を追求するよう求めます。


◎市長(山中竹春君) 井上議員の御質問にお答えします。
 中学校給食について御質問をいただきました。
 中学校給食の実施方式ですが、まず小学校のような給食は捉え方に様々ありますが、一般的には全員で食べるそういった給食をイメージされるものかと思います。市長就任後、毎日の試食、そして実現可能性に向けた様々な検討を進めてきた結果、横浜市中期計画2022~2025の素案の中で今後の中学校給食の在り方の方向性として令和8年度から原則給食に転換することをお示ししました。一番の指標は中学生が満足することだという当時の思いは現在も変わっておりません。今回のアンケート結果で明らかとなった温かいおかずの提供に加えまして、副菜の献立の改善、一人一人に合わせた量の調整、食育のさらなる推進などの課題を真摯に受け止めまして生徒に満足していただけるよう新しい横浜の中学校給食を実現する、その意気込みでさらなる発展に取り組んでまいります。
 デリバリー給食が6割以上の生徒に選ばれていない理由と解決策ですが、まず現在の中学校給食は選択制で供給可能食数が最大40%となっております。また、今回のアンケートで栄養バランスや食育への関心が高いと給食への満足度も高まるという傾向が見て取られました。栄養バランスの取れた食事を摂取することや様々な国や地域の食文化を学ぶことなど、いわゆる食育を一層推進することで満足度の向上につながるのではないかと捉えております。引き続き生徒や保護者の声を真摯に受け止め、献立の工夫などさらなる改善を行うとともに試食会の拡充やSNSを活用した広報など給食の魅力を伝える広報に積極的に取り組んでまいります。
 検討の順序についてですが、現在のデリバリー給食の契約期間が令和7年度末で終了するということは非常に重要な判断要素の一つだと考え、あらゆる手法を選択肢として全庁挙げて検討を進めてまいりました。全生徒、教職員8万3000人の供給体制の確保を大前提に、現在の契約期間が終了する令和7年度末を見据えた実現可能性、実施時期や提供内容の公平性、将来にわたり持続可能な事業となるよう長期的な財政負担を極力少なくすることなど様々な内容を総合的に勘案いたしまして、民間事業者の活力を最大限活用できる方式を選択いたしました。
 実施方式につきましては、生徒の成長を支え将来の食生活を豊かにするという学校給食法の目的を果たすための手段であると考えております。そのためアンケートで是非を問うものではなく、実施方式ごとの実現可能性あるいは市の財政状況など様々な要因を総合的に勘案し決定するべきであると考えております。
 長期契約を行う際の問題ですが、デリバリー方式で全生徒、教職員分の供給体制を確保するためには民間事業者に新規に工場を造っていただく必要があり、その際の支援策の一つとして長期契約が考えられます。長期契約には、契約期間が長くなることにより競争の原理が働かず質の維持や向上をいかに担保するか、また、物価変動や人口減少など社会状況の変化にいかに対応するかなどの課題があると承知をしております。事業者の参入意欲を引き出すという観点と事業の継続性をいかに担保するかという観点から公募要件等を検討する必要があると考えております。引き続き事業者とのサウンディング調査や外部有識者の御意見等も踏まえながら検討をしてまいります。
 ミックス方式の検証についてですが、自校方式、親子方式に加え、今回初めて、中学校に整備した給食室から別の中学校に配送する兄弟方式を加えるなど実現の可能性をこれまで以上に追求いたしました。その結果、実施困難校が73校となりました。73校約4万8000食をセンター方式で供給するためには、2時間以内に配送可能な給食センターを整備するために5500平米の土地が6か所必要になりますが、整備するための土地の確保の見通しは立っておりません。また、自校方式による2階建ての給食室については、単純に必要床面積を半分にしますと、下処理や調理、食缶への盛りつけまでの効率的な給食調理が困難となり、衛生上の課題が生じます。仮に効率的、衛生的に給食調理が可能なスペースを確保した上で2階建てにしますと、他都市の事例では1階だけでも300平米程度のスペースが必要となっております。本市で検討している自校方式と同程度のスペースが必要となることから、単純に実施校が増えるわけではないと考えております。
 センター建設のための土地の調査についてですが、実施方式の検討に当たっては専任体制を中心に関係局によるプロジェクトチームを設置しまして検討を進めてまいりました。土地については現在調整している段階ですので市民の皆様を混乱させることがないよう具体的な候補地についての回答は控えさせていただきます。


8月14日 中学校給食、大勢は「全員喫食」 候補者アンケート(カナロコ
) https://www.kanaloco.jp/news/government/electiondata/article-632442.html

山中竹春氏は「全員喫食」を前提に、親子方式と自校方式を組み合わせた大阪市を参考に「最小限の財政負担で実現する」とした。

8月14日 横浜市長選・候補者アンケート(2) 中学校給食(カナロコ)https://www.kanaloco.jp/news/government/electiondata/article-632413.html

Q.横浜市における中学校給食の望ましい形についてどう考えますか

その他
中学校給食は全員喫食にすることが最重要。全国ではさまざまな手法で全員喫食が実現されています。その中でも大阪市が親子方式と自校方式を組み合わせて実現した手法を学び、横浜方式のハイブリッド型の全員喫食を財政負担を最小限に抑えつつ実現します。

8月15日 「モテたよ」 中1が夏の自由研究で迫った候補者の素顔(朝日)https://www.asahi.com/articles/ASP8D52ZVP88ULEI001.html

「中学校給食どうする?」各候補は

山中竹春氏(48)無新 〈元〉横浜市大教授
 「小学校のような給食にするべきだ。給食をおいしくしたい。どれくらい安くできて、どれくらい中学生が満足できるか、バランスよくかけあわせる。でも一番の指標は中学生が満足すること」

8月15日 「中学給食は完全実施」横浜市民から山中竹春さんに聞いてみた https://youtu.be/wF1pzwac4tQ

「中学校給食について、一部で山中さんはハマ弁を言ってるんではないかとデマとか中傷がある 明確に否定していただければ」

山中氏「中学校給食については全員が食べる中学校給食を完全実施します。そして、その方法として自校方式、センター方式、親子方式、あるいはそれらの組み合わせなど多様な方法が考えられると思いますが低コストで、かつここ重要なんですけど市民の最大限満足できる、そういった中学校給食を実現することをお約束します。」

→インタビューでハマ弁を否定して、と促されるも、本人はハマ弁(デリバリー方式にも)には触れず、否定もしていない。しかし、山中氏支持者らが「ハマ弁」情報はデマ、ハマ弁は否定とコメント付きで拡散。

8月16日 横浜市長選候補者アンケート 山中竹春氏の回答(朝日)https://www.asahi.com/articles/ASP8H543RP85ULOB01M.html

中学校給食
選択制の給食では不十分で、全員で食べる給食(全員喫食)にします。方法については、自校調理、センター、親子をはじめ、あらゆる方式を検討し、速やかに、かつ低コストに実現できる手法で導入します

8月17日 8月15日動画のSNS拡散

→この動画をわざわざ市長選の終盤に拡散しようとした意味は何なのか。しかも、本人はハマ弁は否定せず。しかし、この動画を元に山中氏の支持者は「ハマ弁(デリバリー式)での全員制はデマ」と誤認させる情報を拡散した。フェイク情報といいながら市長選で有利になるように有権者に事実誤認を誘導する情報の提供手法は、イソジンの「解析」狭義解釈や、リサーチフェローとは「一般的な意味で」研究員という広義解釈の山中氏立憲民主党陣営の情報提供手法と同根である。

8月19日 学生団体ivote アンケート回答

親子式と自校式を組み合わせたハイブリッド方式

8月20日 日本共産党北谷まり議員(保土ヶ谷区)からの最終盤の訴えhttps://twitter.com/jcpyokohama/status/1428632248325050371

山中竹春さんは中学校給食について、全員喫食と給食費負担軽減を掲げ、自校方式、センター方式、親子方式 これらの組み合わせなどが考えられる低コストで大事なことは生徒・親御さんも最大限満足できる中学校給食にすることをお約束しますと言っておられます

8月21日 横浜市長選挙|U30が気になるテーマを深堀り!(NO YOUTH NO JAPAN)https://go2senkyo.com/articles/2021/08/21/61499.html

ハマ弁はどうなる?子育て政策に対する各候補者の主張

山中竹春氏「中学校給食は選択制を取りやめ、全員が食べる方式とし、給食費の負担軽減に取り組む。」

8月22日 <横浜市長選 主な候補者アンケート>配達弁当「ハマ弁」を法律上の中学校給食に位置づけたことをどう評価しますか(採点+理由)(東京新聞)https://www.tokyo-np.co.jp/article/123850

30点。選択制では不十分で、全員実施にすべきだ。

8月30日 市長定例記者会見
https://www.city.yokohama.lg.jp/mayor/kishakaiken/kaikenyoshi/2021/0830.html

山中氏「中学校給食のハマ弁に関しては、選挙期間中も、目標は中学生の方々が、この給食を美味しいと思えるものを提供することであり、冷たくて美味しくないなどあれば、目標を満たせませんので、しかるべき対策を取っていくべきだと考えています。」

9月10日 市会本会議での所信表明 https://www.city.yokohama.lg.jp/mayor/shiseiunei/policyr0309.html

「横浜の公立中学校で、全員が給食を食べられるようにしてほしい」、そのお声を何度もお聞きしました。中学生に満足してもらえる給食を提供する。その目標を達成するために、中学校給食の全員実施に向けて、取組を進めてまいります。

9月10日 ふじい氏 議案関連質疑 https://yosseifujii.jp/734/

山中氏答弁 https://youtu.be/c93ZWwtjB4c?t=3013

全員喫食の中学校給食、自校方式や親子方式も含め様々な手法を検討、課題の整理、実施スケジュールを検討

9月11日「完全給食」実施検討 横浜・山中市長「最適な方法導入したい」(カナロコhttps://www.kanaloco.jp/news/government/article-675211.html

→当初、「完全給食」実施表明 横浜・山中市長、ハマ弁から切り替え というタイトルだったのが知らぬ間に変更。そのタイトルの時に、立民・共産の議員が横浜市が野党共闘で変わったと宣伝材料として拡散。10月6日の連合審査会で行田氏が質問。答弁よりミスリード・誤報に近い記事であることを確認。行田氏が新聞社に問い合わせたが返答はなし。(報道当時ネット上では事実と違うと指摘が多かった)

9月16日 市議会定例会

デリバリー給食の感想 https://youtu.be/o6SZG-2DPIg?t=3831

全員喫食を目指して最適な手法を検討 https://youtu.be/o6SZG-2DPIg?t=7224

実施方式について自校式、親子式、センター式、デリバリー式を含め検討 https://youtu.be/o6SZG-2DPIg?t=11452

実施方式について https://youtu.be/o6SZG-2DPIg?t=13827

9月16日 みんなが食べられる中学校給食を確実に あらき団長が会派代表一般質問 http://www.jcp-yokohama.com/archives/26209

山中市長:中学校給食の実施方式についてですが、自校調理方式、小学校を活用する親子方式、給食センター方式、デリバリー方式を含めあらゆる手法選択肢を検討する必要があると思っています。横浜市では土地や学校敷地の問題、財源などの課題を抱えています。まずは課題の整理と実施スケジュールなどを検討してまいります。

→9月16日、選挙中には言わなかった「デリバリー方式」という言葉が。

参考)'21.9.16 横浜市会一般質問 中学校給食関連(横浜でも全員制の中学校給食が「いいね!」の会) https://note.com/9syoku045/m/m37a3cb05b136

9月17日 中学給食「完全実施」意欲(読売)https://www.yomiuri.co.jp/local/kanagawa/news/20210917-OYTNT50006/

9月17日 中学校給食 全員実施 生徒らにアンケート 市議会一般質問 横浜市長が方針示す(東京新聞https://www.tokyo-np.co.jp/article/131385

9月17日 市長記者会見https://www.city.yokohama.lg.jp/mayor/kishakaiken/kaikenyoshi/2021/20210917.html

市長:お昼にデリバリー型給食を食べるようにしています。

9月30日 市長記者会見

10月4日 横浜市 中学校の「完全給食」実現なるか 期待と課題は?(NHK)https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20211004.html

→山中氏の「デリバリー方式も含めた検討」には触れず

10月6日 連合審査会

給食に関する記事について、過去のアンケートについて https://youtu.be/GvQweiJoZCQ?t=157

内部調査含め他都市の知見も検討 https://youtu.be/eT5UGs_Oqro?t=1803

今までの議論で横浜市の現状から選択制は最善であると思うが市長の見解は https://youtu.be/2h-pDwzhSsE?t=1085

10月6日 連合審査会で行田氏が給食について質問(行田氏ブログ)http://gyota.seesaa.net/article/483767641.html

10月6日 古谷氏が給食について質問 コロナ禍でも学びの保障を 全員喫食の中学校給食を着実に http://www.jcp-yokohama.com/archives/26320

10月7日 “公立中学校の全生徒に給食“横浜市がアンケート実施へ(NHK)https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20211007/1050015293.html

10月8日 デリバリー型給食「食育そのもの」横浜・山中市長が試食(カナロコ)https://www.kanaloco.jp/news/government/article-704704.html




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