虹と幼い頃の自分:自分の将来について、人はいつ考え始めるのだろう?
目の前に大きな虹の橋ができていた。山と山とをつなぐ橋。
こんなに大きく、くっきりした虹は見たことないや、と思いながら虹を眺めていたら、幼い頃の一コマがふいによみがえった。
場所は小さい時に住んでいた北海道。母親と4歳ぐらいの私、そしておそらく母親の友達2人と一緒に、緑の土手の上を歩いている。その時の青空に虹がかかっていた。「きれいだね。」と誰かが言った。
私の記憶はそこまで。
その頃の私。まだ4年しか生きていない私。親の庇護の下で生きている脆い存在。やがて、幼稚園に入り(