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ある寒い日の話

「年が変わるといっても、普段と変わらない一日ですから」

そうみんなの前で言おうとしてやめた。

その数日後、抗えない脅威がまたも牙を剥き、普段通りの生活ができなくなった人たちがたくさんいる。

それでも、影響のないところにいる人は普段通りの生活をすべき、それはそうだと思うし、そうしてるけど、なんかこっち側の自分がそれ言っちゃうと、何もしてあげられないからって言い訳してるように思えてきて、心が痛い。ここ数日、そんなことを考えている。年末年始の何もしない日々は、思いのほか色んなところに影響を及ぼしていたようだ。

誰かのせいにしないで、正直に言えばいいのに。

そんな声が聞こえてくる。

え?言っていいなら言うけど。

言いたいことは言った方がいい、そんなことは所詮綺麗事である。
オトナなら誰しもが、少ならからず自分を殺して、我慢しながら生きている。誰かが言いたい放題のときは、どこかでぐっと堪えている人がいるはずだ。堪える側はしんどいからなりたくないけど、じゃあ逆の方がいいかって言われると、それもね、どうなのかね。

明日は晴れますように。

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