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短期的に売れるよりも長期的に売れるアカウントを構築しよう

こんばんは、珍貝マコトです。

同人AV監督・制作者としてFC2コンテンツマーケットを中心にデジタルコンテンツ販売を行っています。2021年は年間販売者ランキングトップ100にランクインしました

今回は同人AVも他の事業とそんな変わんないよ的な話をします。

FC2コンテンツマーケットの販売者ランキング等での売れ行きを見ると、同人AVに大きな夢を感じると思います。3000円の商品がわずか一晩で200本や300本売れたり、20000円とか30000万円の商品が100本とか売れる世界です。「たった一回のセッ●スシーンを撮影するだけで数百万円入ってくる」と考えたら「自分もやってみようかな!」と思う人が出てくるのも当然のことと思います。

しかし過度な期待を持ちすぎると、いざ参入した時に大きな痛手を負う可能性が増します。

目立っている上位陣の売れてる秘密

売れている作品、と言っても色々な定義がありますが、とりあえずリアルタイムランキングに登場する作品が売れる作品であると仮に定義して考えてみます。

今すぐFC2のリアルタイムランキングを1位から100位までザーっと眺めてみてください。そこに並んでいる作品にはどのような特徴があるでしょうか?

おそらく「無●正」という単語がズラっと並んでいることと思います。

また、「流出」とか「本日限り」「晒し」など煽りや危険そうな文言が目立つかと思います。僕自身がこの記事を書いている時に見てもそうですし、いつ何時リアルタイムランキングを見ても、そういった作品が多くを占める状況はここ最近あまり変わっていないように思います。

つまり、リリースした直後から爆発的に売れる速攻性のある作品というのは「何かしら危険な要素を含んだ作品」が大半を占めるということです。このことはしっかりと頭にとどめておいた方がいいです。

ですがもちろん、「FC2で売れるためには危険なことしなきゃならない!」と言いたいわけではありません。あまり目立ってはいませんが、FC2にもちゃんと「健全な」作品は存在しますし、「真っ当に」売上を立てているアカウントも存在します。
(何をもって「健全」「真っ当」かは難しいところではありますが…)

本来儲けを出すには時間がかかるもの

少なくともあからさまに危険を冒さなくても抜けるクオリティの高い作品を作ることは可能ですし、それなりに稼ぐことは可能です。しかし安定的に儲かる状態に持って行くまでがなかなか大変なのです。

同人AV活動を事業と考えた場合、まずは元手となる資金が必要になります。女優さんを雇うためのお金、撮影機材購入、編集機材購入、収録場所の確保、交通費…様々な費用がまず最初にかかります。僕の場合は少なくとも100万近くは最初に投資したと思います
(同人AVを始めるために必要な資金や運転資金がどのくらい必要かなどの詳細なお話は改めて記事にしようと思います)

そこから作品を制作して販売、という流れになるのですが、まあ最初は大して売れません。僕の場合だと最初の作品の一か月の売上は2~3万円程度。撮影にかかった金額すら回収できてないですし、初期投資の数%分しか売上がありませんでした。

それでも売れた方ではあるのですが、その後出した作品が全く売れなかった。発売してから数か月経っても6000円分くらいしか売れない作品が頻発し、投資すればするほど赤字が増えていくという最悪の展開です。

しかし、事業の面白いところはここからで、最初の半年くらいは撮影にかかった経費の方が売上より多く、赤字が一向に減らないのですが、どこかの段階で「経費<売上」となるときが来ます。ここまでアカウント運営を続けられていれば勝ちパターンで、あとはキチンと作品のクオリティを維持しつつ定期的に作品を出し続けていけば、必ず「総投資額<総売上額」となり、儲けが発生するようになります

僕の場合は1年くらい運営した時点で投資額を回収出来て黒字化しました。これでも普通の事業で考えたら驚異的なスピードで、普通は回収に数年かかる場合もあります。

焦って変な売り方をすると長期的アカウント運営は難しい

僕自身は運が良いことに資金が潤沢にあったことと、「事業構築には時間がかかるから赤字が続いても焦ってはいけない」という知識を既に持っていたから乗り切れましたが、普通の人はなかなかここを切り抜けるのが難しいでしょう。

特に自分で事業をやったことなどなく、サラリーマンの副業で同人AVを始めた人などはこの「投資の回収には時間がかかる」という感覚がないと思います。

一説によると人間の頭は「時間の経過」を認識できないそうです。成功している事例や人を見て「いつか自分もあんな風になりたい!」と思ったとき、その人がそうなるまでに費やした時間や経験などは全てすっ飛ばして、「自分がその人になった気分」になれてしまうのです。

ドラマや映画を見るときも、前半や中盤があまり面白くなくても、最後の最後の大ドンデン返しでめちゃめちゃ面白いと感じると、その作品は「全体として面白い」という評価になります。逆に最初や中盤が面白くても、最後がつまらない形で終わってしまうと、「なんかこの作品つまらなかったな」という評価になってしまうのです。

上記のような理由で、「事業で儲けたい」「同人AVは稼げるらしい」「よし自分も同人AVをはじめて稼ごう!」と思った段階で、その人の頭の中には「同人AVで稼げている自分」が形成されてしまいます。合間にどれだけの苦労が伴うかも考慮せずに。

それでいて事業を始めて「あれ?おかしいな…」となってきます。自分の出した作品が思ったよりも売れず、一向に儲かる気配がないからです。

そこで焦って価格を下げてしまうのが最も愚かなアカウント運用だよ、というのは過去記事に書きました。

更に最悪なのは「危険なやり方」に手を染める場合です。「流出」とか「晒し」とか「無●正」ですね。それらを真っ当に作品に盛り込めるならいいのですが、大抵の場合は本当の流出など出来ないし本当に相手に許可取らず晒すことなど出来ません。やったらアウトですからね。

そういうやり方に手を出した時点で闇落ち確定です。一生表舞台には出てこれないと思いましょう。

最低でも一年は売れないし、最悪100万や200万ドブに捨てても構わないと覚悟を決める

冒頭でも書きましたが、同人AVも一つの事業です。初期投資がかかるし、必ず成功するとは限りません。お金をかけて時間を費やしたからと必ず成功するとは限りません。そこは定期的にお給料をもらえるアルバイトやサラリーマンとは決定的に違います。

「これだけ頑張ったんだから報われて当然!」

みたいな甘ちゃん極まりない考えをする人は同人AVに参入する資格はありません。キチンとお給料を払ってくれる企業に養ってもらう道を選びましょう。

同人AVに参戦するなら、あらかじめ数百万の余剰資金を持った状態が望ましいです。それでいて上手くいかなかったら損を抱えてでも見切るをつけるような思い切りが必要です

パッと見はワンチャン荒稼ぎ出来そうな業界ですが、実情を見ると荒稼ぎしている人の大半はその分多大なリスクを背負って稼いでいます。それは一般人にはとても背負うことの出来ないレベルのとてつもなく大きなものです。

「稼ぎたいけど闇落ちしたくない」という人は、同人AVへの参戦・継続には慎重になりましょう。


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