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体のコントロールを通してメンタルが安定する事をみんなに伝えたい ピラティストレーナー 廣野 悦子さん

日々の仕事や生活に追われて、肩こりや体がかたい人が多い社会。寝ても疲れは取れず、心の調子も不安定。そんな社会の中で、体をコントロールすることを通して、心が安定する事に気づき、多くの人に伝えたいと、活動されている廣野さんにお話を伺いました。

プロフィール
出身地:奈良県
活動地域:兵庫県三田市
経歴:OLから婦人服販売、生命保険営業、歯科カウンセラーと仕事は変われど、変わらなかったのは相手に取って必要な事を自分の言葉で伝える事。
10年来の趣味のダンスのパフォーマンス向上のために行き着いたピラティスの理論とエクササイズの奥深さを、今度は自分の身体と言葉で伝えていくトレーナーとして三田市内の自宅や施設等で活動。
座右の銘:継続は力
(身体はすぐには変わらない。正しく継続出来るように寄り添うトレーナーでありたい。)

自分で自分をコントロールできるという感覚をみんなに伝えてあげたい

記者 どうぞよろしくお願いいたします。

廣野 悦子さん(以下、廣野) どうぞよろしくお願い致します。

記者 今お持ちの夢やビジョンをお聞かせ下さい。

廣野 そんなに大きな夢やビジョンは考えていなかったんです。今ピラティスを教えているんですけれども、それを始めたきっかけは、自分で自分をコントロールできるという感覚をみんなに伝えてあげたい、それが出来ることによって自分のメンタル面が安定する、それを伝えたかったんです。なぜなら、そういうことを伝えてあげることで、いろんないざこざが少なくなるし、自分がもっと楽になるんですよね。それを少しでも多くの方に知っていただきたいので、今はそういう人を沢山つくりたい、と思っています。

記者 なんでそういう風に思うようになったんですか?

廣野 自分自身が体に興味を持って、自分の体のメンテナンスのためにレッスンを受け始めたんですけれど、続けることによってだんだん自分の体が変わるのを感じて、それとともにメンタル面もあんまり気にならなくなったというか周りに左右されないようになったんです。もともと周りに左右されているとは思っていなかったけれど、より自分が安定してきた感覚がある。それってみんな一緒だろうな、体の構造はみんな一緒だから、と気づいたんです。ただ、それを知っているか、知らないか、っていうだけ。それを自分の中だけに留めておいても、もったいないと思ったからです。

記者  それですぐにインストラクターを目指すようになったんですか?

廣野 そうではないんです。自分の体のメンテナンスを深めたかったですし、より詳しく知りたいな、って思ったんです。レッスンの構成だけじゃなくて、解剖学的なことも体の構造から勉強できるから、最初は自分のためにインストラクターのコースに行ったんですよ。 でもある日、ダンスの仲間の一人が「腰痛がひどい」と言っていたんですよね。解剖学的な事を勉強したので、ピラティスで腰痛が予防できたり、ちょっと体幹を鍛えたら良いって分かっていたので、「ピラティス、凄く良いと思うよ。腹筋をぐっと意識するから体幹も鍛えられるし、腰に衝撃が来ないように出来るよ。」って話をしたんです。
 その時は特に私が教えようと思っていたわけでは無いんですが、友人に「私、インストラクターのコースも終わったし、よかったら教えるよ。」って言ったところ、「それなら教えて欲しい。」って。それがきっかけ。その子1人のためですね。その子の腰痛は絶対マシになるやろなと思ったので、私が吸収したものを伝えてあげたい、って思ったんです。

継続して寄り添うトレーニングをしていきたい

記者  より具体的に、こういう事をしていこう、というのはありますか

廣野  今は教室の生徒さんが40人弱位いるんですけれど、大きな目標を掲げてやってきたわけじゃなくて、1人を教える中から「友達でやってみたいと言う人がいるよ」みたいに草の根的に広がっていったんです。「この曜日もいけるから、レッスンしようか」みたいな感じで、レッスン数が増えていきました。その中で、この人はこういうところが弱いからとか、あの人はもっとこうしたらいいとか、後から夢やビジョンがついてきた感じ。
 自分1人で出来る範囲って、40~ 50人位が無理なく出来る感じなので、これ以上の事は今はまだ考えられないです。でも、1つ心がけているのは、ただ単に1回レッスンに来たから、良くなるものでもないし、習得出来るものでもないので、継続してやること。継続して寄り添うトレーニングをしていきたい。1年、2年と続ける事で、体が変わってきたという実感を感じて欲しいので、今はご縁があってレッスンに来てくれる人が、「1年前、2年前よりも体が違う」と言ってくれるのが1番嬉しい。継続することに意味がある事を気づいて欲しいし、そこに気づかせてあげないといけない。その為の環境を、自分なりに作っていきたい。それが当面の目標です。
 なるべく長く続けてもらって、しっかりと自分でリセットできる体にしていって欲しいし、メンタル的なこともそうです。色んなジムやスポーツクラブで、パァーっと汗をかいて、終わって気持ちよかった!と言うのは、それはそれでいいと思うんですけど、本当の体作りっていうのは、日常の生活で使う体を作る事なので、凄く地味だし、分かりにくい。一見同じ事の繰り返しのように見えても、同じ事をベースに、ちょっとずつバージョンアップしていくんです。そういう事を丁寧にやってあげないと、分からないまま終わってしまうし、そもそもモチベーションが続かない。だから1人1人の体の状態をチェックしてあげて、「3ヶ月前よりも体幹使えて来ていますよね」とかその人が気づいていない変化を伝える事で、モチベーションを下げずに、「継続して来よう」と思って貰えるような指導の仕方や、そういう場を作っています。
 クラスだとワンポイントアドバイスは出来るけれど、詳しくは出来ないので、「グループレッスンのサブみたいな感じで、パーソナルトレーニングもやっています」と案内をしています。

その人に直に会って、一緒の時間を共有することで生まれるエネルギーは、すごく強固かなと思います

記者 今の夢や目標を持つ事を通して、何か新しい発見や出会いはありましたか?

廣野 自分が「伝えたい」っていう思いでやってると、それが伝わっていくのか、新しくレッスンを始めた人が、一ヶ月、三ヶ月、一年とレッスンを続けていくと、「誰かに伝えたい」って思うようになっていくんですよね。伝染していくんですよ。広告は出して無いですし、SNSも全くやっていないんです。口コミで伝えて、また新しい人が来る、という循環が起こるんです。
 SNSも凄いとは思うんですが、その人に直に会って、一緒の時間を共有することで生まれるエネルギーは、すごく強固かなと思います。SNSでは簡単に繋がれて、一辺に沢山の人を集められたりはするけれど、その後のつながりは、やっぱりアナログ的なものとはちょっと違うと感じています。

記者 最後に読者の方にメッセージをお願いします。

廣野 本当に年齢は関係ないので、歳だからって諦める必要は無いですし、気づいた時から始められる。そして体にもうちょっと興味を持って貰えたら、メンタルも含めて、もっと快適に過ごせると思います。
 ちょっとしたコツが分かるように伝えていきたいと思うし、そのサポートをずっとやり続けられたらいいな、と思いますので、興味があったら始めてみてください!!

記者 本日は、貴重なお時間を頂き、本当にありがとうございました。

廣野 ありがとうございました。


廣野さんに関する情報はこちら
↓↓↓

pikamama.e.h@gmail.com


【編集後記】

今回インタビューを担当した長尾です。廣野さんの、力が入っていない、自然体の在り方に安心感を感じなら、インタビューをさせていただきました。何かをすれば、直ぐに出来るようになりたいとか、続けられない人も多い社会の中で、寄り添ってくれる廣野さんの姿勢に感動しました。廣野さんの更なるご活躍、応援しております!!

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。


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