電子機器全般のレンタルサービス「NEISHA.CC」 数億円を調達
中国の電子機器レンタルプラットフォーム「NEISHA.CC(内啥)」は、A+ラウンドで数千万人民元(数億円)を調達した。今回の投資家は、アント・ファイナンシャル(Ant Financial)だ。
電子機器 レンタル 「NEISHA」とは?
「NEISHA」は2015年9月に正式にリリースされた。主にドローン、GoProなどのカメラ、PS4などのゲーム機器、PC、オーディオ、無線機といった幅広い電子機器のレンタル取引プラットフォームを提供している。高価な電子機器を使いたい個人にとって、低コストで楽しむことができるサービスとして人気を博している。
今年4月、登録ユーザー数は10万人目前に達し、今では700万人近くのユーザーを抱えるまで成長した。このまま成長すれば、来年には、1000万〜2000万ユーザーに達すると予想されている。
ビジネスモデル : マネタイズは2パターン
現在、ビジネスモデルはBtoCとCtoBtoCに分かれている。BtoCモデルは、「NEISHA」が電子機器の在庫を抱え、顧客にレンタルするモデルだ。このモデルでは、レンタル料が収入となる。また、CtoBtoCモデルでは、個人が所有する電子機器を「NEISHA」が管理し、オーナーとは別の顧客にレンタルする。このモデルでは、オーナーから徴収する電子機器の管理費用が「NEISHA」の収入となる。
電子機器 レンタル の可能性
中国の電子機器販売市場における消費額は、2兆人民元(兆円)規模といわれている。「NEISHA」の杨威氏は、『巨大な市場規模と新たな消費習慣が、レンタルプラットフォームの可能性を広げた』と述べた。現在、中国国内の主要レンタルサービスは携帯電話分野に集中している。「NEISHA」の強みは、GoProからテントまでに及ぶ豊富な製品カテゴリーだろう。
今回の資金は、主にサービスの強化と新市場の拡大に使用される。