公安との交流

さてさて中国へは年に3~4回(毎回滞在は約2週間前後)
人間関係の構築と市場調査合わせて来ていました。

 友達の友達は皆友達だ作戦で人間関係の構築は進んで
いました。
 その中で公安(警察)の人との交流の一こまを
お届けしちゃおうかな。

 当時(多分96年だと思う)知り合った公安に
勤めてる方でTさんと言いますが彼は当時刑務所の看守を
しておりました
(現在は福州市全体の治安管理と出世しています)。
彼は自宅を2戸所有しており中国へ来た時は
一戸は空いてるので使って良いと言われ
行ってみたところ日本で言うマンションの一室。
時期が2月だったせいか寒いので暖房は?
って聞いたところ「無い」。
寒ければ厚着すれば大丈夫。
って言われてもね?
こちら南方地域では冷房は必需品(中間所得層以上)
だが暖房は無いって言うのが当時一般的でした。
しかし我々にしてみれば「嘘でしょ?」って感じ。
丁寧にお断りして常宿にしてるホテルへ移動。
(彼らにしてみれば理解できないらしいけど)

 ふと疑問に思い何故家が二つ必要?
答えは驚く事なかれ、一つは投資目的。
でも公務員は給料が安く経済的に無理なはず。
聞いてみると犯罪おかして収監された人の家族からの
付け届けが多く中には内装業者もおり
実はただ同然で手に入れたとの事。
 刑務所の中は、非常に治安が悪く収監者同士の争いが
絶えず牢名主との関係あるいは看守との関係がなければ
暴力的虐待がひどく出てきた時は体に障害を持って
出てくるのも珍しくない。
その為、身内が収監されると看守への付け届けをして
守ってもらうらしい(驚)!

 数日して食事しようって誘われ出掛けていくと
警察官が約10人ほど居て中に福州警察の署長も居ました。
飲めや食えやで大騒ぎ。
その後はサウナへ行って一汗流すかカラオケに繰り出すか。
 その後も何度か誘われ行くうちに妙な事に気づきました。
中に必ず場違いな感じの人が1人混じっています。
時には赤ちゃんを抱いた女性が居たりで何となく
違和感を持って注意して見ていたら。
そう!その違和感のある人は会計するために来ていた。
聞いて見るとみんなで食事に行くときは管轄の水商売など
管理を甘くしてやってる業者を呼ぶらしい。
意味は「お前が金を払え!」。
でも呼ぶときは「一緒に食事しよう」。

 う~ん・・・・・・。でも中国では当たり前の事らしい
から特に意見はしなかったけど、
それから会うときは用がある時だけにしました。

 さすが驚きでしたね。
特に酒も入ってたせいもあると思うけど同席の署長から
「福州市内で問題起こした時は没問題
(ノープロブレムと同意語)。
もし事故や喧嘩で人殺してしまっても心配するな。
もみ消せるし最悪は裁判官に金握らせれば大丈夫。
だから何かあったら俺に連絡しろ!」
って言われ驚くと言うより呆れてしまった。
もっとも冗談とは思うけど・・・。
 ますます人間関係の必要性を痛感しました。
 法治国家ではなく人治国家とは良く言われてるけど
本当でしたね。


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